節税の本来の目的って何?

Last updated on 2023年4月21日 By 杉田健吾

突然ですが、あなたは節税が好きですか?こんな質問をされたら多くの方が「えっ?何、その質問?そりゃ〜好きか嫌いかと言われたら、まあ好きかな?」と答えるのではないでしょうか?そして好きな理由は?と聞かれれば、「だって、節税できたら嬉しいじゃん」って思っている人も多いでしょう。

そうですよね。うまく節税できたらなんか嬉しいですもんね。その気持ちはよ〜くわかります。でも、なんで節税できると嬉しいのでしょうか。税金を納めなくて済むから?では、そもそも節税の本来の目的って何でしょうか?ここがわかっていないと、あなたの節税が間違った節税になってしまっている可能性があります。間違った節税をしていると手元にお金が残らず事業の拡大が遅れてしまいますよ。

そこで今回は、節税の本来の目的について話していこうと思います。あなたは間違った節税をしていないですよね?

今回の内容は

節税の本来の目的を理解していますか?
「税金を払うくらいなら経費で使ってしまえ」は間違い
税金は払わないけど、手元資金もなくなるのは賢い節税ではない

節税という甘い言葉に騙されてはいけない

節税の目的は手元に資金を残しておくこと

節税の本来の目的を理解していますか?

あなたは節税の本来の目的をきちんと理解していると自信をもって言えますか?そもそも、あなたが節税をする目的ってなんでしたっけ?「ん?そりゃー節税すると、なんとなく嬉しいからでしょ?だって、払う税金が減ったら嬉しいじゃないですか?」はい、そうですよね。少しでも税金の支払いを減らしてお金を節約するのが、節税の目的ですもんね。そりゃ〜当然ですよね。

節税して税金が減らせると確かに嬉しいですよね。でも勘違いしないでください。時々この税金を減らすことばかりに目が行って、節税の本来の目的を勘違いしてしまう人がいるんです。その代表例が、税金を払うくらいなら経費でバンバンお金使ってしまおうぜ!という勘違いです。

「税金を払うくらいなら経費で使ってしまえ」は間違い

確かにあなたのビジネスで利益が100万円出たとして、これをそのまま申告したら30万円ぐらいは税金で持っていかれます。そしてあなたの手元に残るお金は70万円くらいになってしまいますね。30万円も税金で持っていかれるなら経費でパア〜と使った方がいいや!って思ってしまっても仕方がありません。

そこで税金で30万円払うくらいなら、あれもこれも買っておくか?っていう思考になってしまうんです。

  • 必要もないのにパソコンを何台も買ってしまう
  • まだまだ使えるのに車を買い替えてしまう
  • 必要以上に交際費でバンバン接待してしまう

こんな経験をしたことはありませんか。このようにして、なんとかして税金30万円を払わないために、せっかく儲けた利益100万円をぱ〜っと使ってしまう人がいるんです。

税金は払わないけど、手元資金もなくなるのは賢い節税ではない

利益分のお金を経費で使えば、確かに30万円の税金は払わなくてもよくなります。しかし、あなたの手元からも100万円が出て行ってなくなってしまいますよね。これは正しい節税では無いんです。この意味、わかって頂けますか?

100万円の利益が出ても、大人しく税金を払っておけば70万円のお金が手元にあったはずです。そして手元にお金が残っていれば、次の売上を上げるための戦略にこの70万円を使えますよね。それなのに本来必要がないところにお金を使ってしまっては、事業を拡大することができません。ここをくれぐれも勘違いしないでくださいね。

節税という甘い言葉に騙されてはいけない

節税って、一言でいってもいろんな種類がありますよね。ちょっと儲かると、いろいろな話があなたの耳に入ってきます。例えば以下のようなことを聞いたこともあるでしょう。

  • この金融商品買ったら節税になりますよ〜
  • この保険に加入したら節税できますよ〜
  • このベンツ買ったら節税できますよ〜
  • あなたのその土地に賃貸アパート建てたら節税になりますよ〜
  • なになにやっぱり海外不動産でしょ
  • 何言ってんだ。やっぱ海外に会社作ってタックスへイブンだよ〜
  • などなど

このようにたくさんの節税を謳う商品がありますが、くれぐれも「節税という甘い言葉」に騙されないでくださいね。節税の本来の目的は、それをやった結果トータルで手元にお金が増えることで、手元に残るのが賢い節税ですからね。お金が手元から出て行ってしまって、税金は減ったけど手元にお金が残ってないやんか〜みたいな後の祭りにはならないようにくれぐれもご注意くださいね。

節税するときはちょっと冷静になって、この節税って本当に手元にお金が残るものなのかについて考えてみてください。そして、自分で理解できないものには手を出さないのが一番です。これが基本ですから、しっかり覚えておきましょう。

節税の目的は手元に資金を残しておくこと

今回は、節税の本来の目的は手元に資金を残しておくことだという話をしました。ここがわかっていなくて散財していた経営者も多いのではないでしょうか。これからは気を付けましょう。

節税はあくまでも手元にお金を残すのが目的です。そのためには、僕がレクチャーしている賢い節税、つまりお金を使わずに経費にする方法を使いこなす必要があります。そのためにも僕のレクチャーで節税脳を鍛えて、賢く節税できる経営者になりましょう。

それではまた。次回をお楽しみに。