税務の世界のグレーゾーンって?税の世界の膨大なグレーゾーンって?

Last updated on 2023年5月9日 By 杉田健吾

以前のレクチャーで、「あなたの節税脳がどんどん鍛えられてくると、今までは税理士さんに丸投げだったのにだんだんと、なんでこれが経費にならないの?みたいに税理士さんに意見したくなってくることが増えてきますよ」という話をしました。実はこのように疑問を持ち始めるのはとてもいい傾向です。

また、「税理士さんに意見したくなるということは、あなたの節税脳のレベルが上がった証拠で、今まであなたには見えていなかった税金の世界が少しずつ見えてきている証拠なんですよ〜」という話もしましたね。では、なぜ節税脳のレベルが上がると税理士さんと衝突することが増えるのか?今回は、その理由について話していきましょう。

今回の内容は

法律には隙間(クレーゾーン)が存在する
法律の隙間(グレーゾーン)とは
グレーゾーンを知らないと税理士、税務署のいいなり

なぜグレーゾーンがあると衝突が起こるのか
税理士や調査官にもいろんな人がいて意見が違う
損をしないために節税脳を鍛える必要がある

税理士さんと意見が衝突するのは節税脳が鍛えられた証拠

節税脳を鍛えてもっと税理士と意見を交わそう

法律には隙間(クレーゾーン)が存在する

なぜ節税脳が鍛えられてくると税理士さんと衝突してしまうのか。はじめにその答えを言ってしまうと、実は税金の世界には、膨大なグレーゾーンっていうものがあるからなんです。

法律の隙間(グレーゾーン)とは

実は、税金の世界ってそんな簡単に白と黒を分けられるようなものではないんです。この白と黒の間には、実は膨大なグレーゾーンが存在しているんですね。これが法律の隙間であり、それぞれの人たちの解釈が入り込む余地なんですね。

なぜこんな法律の隙間があるかというと、世の中のすべての取引を法律ですべてカバーするなんて無理な話だからですね。すべての取引が法律で「これは白!」「これは黒!」って書いてあるわけじゃないですからね。そのため、このグレーゾーンとなっている法律の隙間の解釈が必要になるんです。

グレーゾーンを知らないと税理士、税務署のいいなり

そして、社長が法律について何も知らないと、税理士さんや税務署のいいなりになるしかないんです。このグレーゾーンをきちんと知っていないと、「社長!こんなものは経費にできませんよ。」って税理士さんに言われたら、シュンとなって「そうですか」というしかないんです。「社長!この旅行は個人的なものだから経費にはなりませんよ。」って税務調査で指摘されたら、黙るしかない。そして、税金を払うしかないということですね。

なぜグレーゾーンがあると衝突が起こるのか

グレーゾーンのことを知らなければ、衝突は起きません。だって専門家の言いなりになるしかないですからね。でも節税脳を鍛えてグレーゾーンを知り始めると、意見の違いが出てきて衝突してしまうんですね。

税理士や調査官にもいろんな人がいて意見が違う

まあね。僕が知る限り、税務署より厳しい税理士さんっていっぱいいますからね。「えっ?これもダメなの?」「えっ?あれもダメなの?」ってね。そうかと思ったら、ゆるゆるでなんでもOK!みたいな税理士さんがいるのも事実です。

これは税務署の調査官でも同じ傾向があって、もう重箱の隅を突きまくるイヤ〜な性格の調査官もいるし、多少の間違いはどうでもよくて本当の脱税行為にしか興味のない調査官もいる。ポイントを絞った的確な調査をする職人のような調査官もいれば、まったく何しにきたのかわからない頼りな〜い調査官もいる。

このようにいろんな税理士や調査官がいるので、みんな言うことが違ってくるんです。つまり、みんな自分の都合のいいように解釈するってことなんですね。

損をしないために節税脳を鍛える必要がある

税理士や調査官は自分の都合の良いように解釈してしまうから、僕は「社長も節税脳を鍛えましょうね」って言っているんですね。だって社長自身が知らないことだらけだったら、こんな自分勝手な人たちにいいように解釈されて、いいように扱われて、結果損をするのはあなたですからね。そして僕はあなたが損をしないように、あなたの税の世界に対する視野を広げるために、このレクチャーでいろいろと書いているんですね。

税理士さんと意見が衝突するのは節税脳が鍛えられた証拠

このように法律にはグレーゾーンがあり、人によって解釈が異なるんです。だから、このレクチャーを読んで学んでいるあなたは、もしかしたらこれから税理士さんと意見が衝突することも増えてくるかもしれません。でも勘違いして欲しくないのは、衝突することって困った状況ではなく、いい傾向ですからね。

今まであなたには見えていなかった、税というものの世界が少しずつ見えてきたということですからね。そして、あなたが知れば知るほど、学べば学ぶほど、世の中の不合理が見えてきますからね。

この取引で、この解釈で、誰が得をして、誰が損をしているのか?誰が儲けて、誰が奪われているのか?誰が何を得て、誰が何を失っているのか?そんな世界がだんだんと見えてくるようになる。だったら、どうせならしっかりと学んで、知らないばっかりに誰かに左右される人生ではなく、知った上で自分で選択できる人生を歩んでいきたいと思いませんか?

節税脳を鍛えてもっと税理士と意見を交わそう

今回は、なぜ節税脳が鍛えられると税理士さんと衝突する機会が増えるのかについて解説してきました。その主な原因は法律の隙間、つまりグレーゾーンです。このグレーゾーンは、人によって解釈が違うし、税理士さんは税理士さんの都合の良いように解釈する。だから、社長と解釈が違うのは当然のことで、衝突して当たり前とも言えます。

でも衝突するのは社長であるあなたが節税脳を鍛えられている証拠です。だって、何も知らなかったら税理士さんなどの専門家のいうことを聞くしかないのですから。だから、衝突することは良い傾向だと思ってもっともっと節税脳を鍛えていきましょう。だって、自分の会社、自分の人生、言いなりじゃつまらないでしょ。それではまた。