【給料編】社長なら無税のお金を使いこなそうぜ!
Last updated on 2023年5月12日 By 杉田健吾
–
以前「無税のお金を使い倒せ!」というレクチャーの中で、「お金の出ていかない経費の代表は『出張旅費規程』で新たに作り出した日当」という話をしました。出張旅費規程で作り出す無税の他にも、まだまだ無税のお金の作り方はたくさんあるんです。今回のレクチャーでは、「給料」を使った無税のお金の作り出し方を紹介します。
「無税のお金を賢く使い倒したい!」というひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
【前回までのおさらい】無税のお金って?
まず前回までのレクチャーのおさらいを軽くしておきましょう。
無税のお金とは「税金のかかっていないお金」
無税のお金とは、文字通り「税金のかかっていないお金」のことです。すなわち、税金や社会保険がかからない状態で自分の財布に入れることのできるお金ですが、この無税のお金を手にすることができるのは、実は法人だけなんです。
サラリーマンや個人事業主が自由に使えるお金は、有税のお金だけです。なぜなら、サラリーマンであれば、お給料でもらうお金はすでに税金や社会保険料が引かれたあとの金額ですよね。個人事業主であれば、生活費としてあなたが自由に使えるお金は税金や社会保険料が引かれたあとの金額しかありません。
ところが、法人の社長であればお給料の他に「無税のお金」を手にすることができるんです。
無税のお金の賢い活用方法
無税のお金の使い道は自由ですが、僕は無税のお金を使って資産運用をすることをおすすめしています。以前のレクチャー「【応用編】社長なら無税のお金を使い倒せ!!!」で
紹介しましたが、無税のお金を使い倒して資産運用したら投資効率は一気に上がります。詳しくは先述のレクチャーを読んでみてくださいね。
無税のお金を賢く活用することで、驚くほど早く資産を形成することが可能になります。サラリーマンや個人事業主には考えられないほど手元にお金を残すことができちゃうんです。
給料を使って無税のお金を作り出そう!
ここからが今回のレクチャーの本題です。旅費規程を使った無税のお金の作り方の次に使いやすいのは、親族に対する役員報酬を使って無税のお金を作り出す方法です。
以前のレクチャー「無税で生活するって?無税のお金の作り方を紹介!」でも少し触れましたが、今回はより詳しく紹介します。
非常勤役員という立場を上手に活用しよう
社長の奥さんやご両親をあなたの会社の非常勤役員にして、役員報酬を5万とか8万とか税金のかからない程度に出すという方法です。
非常勤役員というのは、言葉の通り「常に会社にいない役員」のことです。非常勤役員は実は社会保険に入れないケースが多いので、役員報酬を出していたとしても社会保険料がかからないんです。「社会保険料がかからない非常勤役員という立場」×「所得税と住民税がかからない役員報酬の額」という最強の組み合わせを賢く活用しましょう。
もらった親族側は自由にお金を使えるし、法人側は実質はお金の出ていかない経費みたいなものですよね。つまり、無税のお金を作り出したことと同じですよね。
無税のお金ほど効率のよい資産運用はない
何もしなければ税金や社会保険で3割以上もっていかれてしまうお金を賢く無税の状態にするだけで、利率30%以上の金融商品に匹敵します。
例えば、奥さんとお母さんに合わせて月15万円の役員報酬を出せば、年間180万円のお金を無税で手元に残すことができます。こんな効率のいい資産運用はなかなか無いですからね。やらない手はないですよね。
もっと投資効率を上げたいのであれば、このせっかく作り出した無税のお金を今度はまた会社で活用させてもらって、さらに資産運用すればいいんです。これ投資効率ってなんぼになるの?という話ですね。こんなことができてしまうのが、法人の面白いところですよね。
まとめ
今回のレクチャーでは、親族に対する役員報酬を使った無税のお金の作り方を紹介しました。今回のポイントは次の3つです。
・社長の親族(奥さんやご両親)を非常勤役員にする
・所得税と住民税がかからない程度の役員報酬を出す
・「社会保険料がかからない非常勤役員という立場」×「所得税と住民税がかからない役員報酬の額」という最強の組み合わせで無税のお金を作り出そう
無税のお金を作るためには、まず法人であるという大前提が必要です。個人事業で頑張っている方は、これを機に法人を賢く活用してみませんか?