赤字は悪か?

Last updated on 2023年9月20日 By 杉田健吾

会社が赤字だと聞くと印象が良くないので、赤字を悪のように考えている人も多いですよね。赤字だと銀行からの融資を受けられないとも聞くし、融資が受けられないと益々資金繰りが悪化して倒産しそうってイメージですね。でも本当に赤字が悪かどうかは人によって変わってきます。状況によっては赤字が良い場合もあるんです。そこで今回は、赤字が本当に悪なのか、どういう人にとって赤字が悪ではないのかについてお話しします。

今回の内容は

会社が赤字だと銀行の融資を受けられない?
赤字だから絶対に融資を受けられないわけではない
実際は赤字より返済能力が大事
実績がないと返済能力が判断できないから決算の数字で判断

融資を受ける予定がないなら赤字でも問題ない
売上2000万円くらいで赤字の会社がおすすめ
赤字でも社長の手元にお金が残る赤字をデザイン

融資を受ける予定がないなら赤字でも問題ない

会社が赤字だと銀行の融資を受けられない?

赤字のデメリットとして最も懸念されるのが銀行融資ではないでしょうか?

赤字だから絶対に融資を受けられないわけではない

「会社が赤字だと銀行の融資が受けられない」という言葉はよく聞きますよね。確かに銀行は赤字決算の会社には融資をしたがらないということはあります。それは事実です。しかし赤字だから融資しないっていうのは、融資をするかしないか?の判断基準の一つではありますが絶対条件ではありません。

実際は赤字より返済能力が大事

実際のところ銀行が重要視するのはいくら稼げるかです。まあ、返済能力と考えてもいいですね。だから本当のところはあなたの会社が銀行から見て返済能力が高いと判断してもらえれば、実は過去が赤字でも融資は受けれます。

実績がないと返済能力が判断できないから決算の数字で判断

ただね。起業して間もない会社だと、このいくら稼げるか?返済能力があるのかという判断がなかなかつかないんです。そうなると過去の決算の数字を重要視するしかないですよね。その結果、赤字が続いている会社だと返済能力が低いとみなされて、うちの銀行ではおたくの会社には融資できませんって言われるってことなんですよね。

融資を受ける予定がないなら赤字でも問題ない

実績がない法人は赤字だと銀行の融資が受けられない可能性があるので、今後銀行から融資を受けようと思っている方は、出来るだけ赤字にはしない方がいいというのは正しいと思います。しかし銀行から融資を受ける必要がない僕たちひとり起業家の世界では、会社が赤字の方が実は都合がいいんです。だって税金もかからなくなるし、赤字の会社には調査もあまり来ないですからね。

売上2000万円くらいで赤字の会社がおすすめ

なので、ひとり起業家で銀行等から融資を受ける必要がない会社なら、一番いいのは毎期赤字の会社です。しかも売上が2000万円程度の会社で毎期赤字の会社なら、まず税務調査の対象に選ばれない。なので僕は、ひとり起業家の方で、ほどほどに贅沢できてのんびりできれば、そんなに自分のビジネスを大きくしなくてもよいという方は、この売上2000万円クラスでちょっと赤字の会社っていうのをイメージすると面白いのではないかなあって思っています。

赤字でも社長の手元にお金が残る赤字をデザイン

あっ、会社の利益が赤字って言っても、本当にお金がどんどん減っていく赤字の会社っていう意味じゃないですよ。会社の利益が赤字なのと自分の手元にお金が残ることとは別ですからね。会社と社長個人のバランスを上手に取って、別人格の会社(法人)にはあえて赤字になってもらうってことです。そして、社長の手元には稼いだお金がしっかり残るしくみを作っていきます。これがひとり起業家でひとり社長の会社ではデザインできるっていうのがメリットです。これが法人&デザインする節税の楽しいところですからね。

融資を受ける予定がないなら赤字でも問題ない

今回は赤字が本当に悪なのか、どういう人にとって赤字が悪ではないのかについてお話ししてきました。赤字がデメリットになる例として銀行融資が挙げられます。しかし、赤字でも実績があり返済能力があれば融資は可能です。そのため、何年か経営して実績を作れば、ある程度の赤字があっても問題ないことが多いです。

また、銀行の融資を受ける予定がない会社が赤字であっても問題ありません。会社は赤字の方が税金はかからないし、調査もあまり来ないので都合が良い場合が多いんです。ただし、手元のお金が減る赤字という意味ではないですよ。会社を赤字にして社長の手元にお金が残る仕組みをデザインすることが重要です。ぜひ、ひとり起業家のあなたも法人&デザインする節税をやってみてくださいね。それではまた。