あなたにとって信頼できる税理士さんってどんな人?
Last updated on 2023年9月21日 By 杉田健吾
–
あなたは税理士さんのことを信頼していますか?「顧問税理士さんに何でも話せるよ、満足しているよ」という方はいいのですが、意外と「税理士さんに何にも話せない」「信頼できない」という方が多いんです。
そこで今回のレクチャーでは「信頼できる税理士さんの見分け方」をお話します。ぜひ参考にして、あなたにぴったりな税理士さんと出会ってくださいね。
こんな税理士さんは辞めておけ!
僕は経営や節税に関するコンサルティングをしているので、税理士さんに関する相談はよく受けるのですが、そんな僕が相談を受けた中からも「こんな税理士さんはやめておけ!」という税理士さんを紹介します。
申告期限ギリギリにしか対応してくれない税理士さん
先日、知り合いの方からこんな税理士さんの話を聞きました。
ある税理士さんに法人の申告をお願いしてたのですが、なかなか来てくれないんです。やきもきしていたら、申告期限のギリギリにやっと来てくれて、私の話なんかそこそこに「あ〜もう節税なんて無理だからこれで税金払っておいて」と納付書を渡されました。 |
知り合いの方も「何それ…」と怒りたい気持ちで山々だったみたいなのですが、この税理士さんちょっと酷いですよね。
たくさんの顧問先を抱える税理士さんにあるあるなのですが、申告する数が多すぎて手が回っていないんですね。その結果、どんどんと後回しになって、節税のアドバイスも何もできずに申告期限を迎えてしまい、税金の計算しかできなくなってしまいます。
税務署より厳しい税理士さん
こんな税理士さんの話も聞きました。
一人で利用したカフェはダメや洋服なんて絶対経費にしてくれないし、セミナーの前に美容院でセットしたのでこれ経費でいいですよね?なんて聞こうものなら、「はあ?」って睨まれます。極めつけは旅費規程です。「そんなの認められません、私はやりません。交通費や宿泊費は実費だけです」って言われました。 |
僕は話を聞いていてこの税理士さんは、税務署より厳しい、というよりも少し異常に感じました。こだわりが強すぎるし、柔軟性が全くないし、上から目線です。そして一番困るのはクライアントさんの話を聞く耳を持っていないということです。
確かに税理士という仕事は、「独立した公正な立場で租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図ること」です。それからするとちょっと厳しいくらいの方がいいのかもしれませんが、これはちょっと度を超していますし、ちょっとひどいですよね。
税理士さんに困っていませんか?
良い税理士さんに巡り合えた方は「そんな税理士さんいるの?」と思われるかもしませんが、このような話は僕の周りではちょくちょくお聞きします。
どうも税理士さん選びでみなさん意外とお困りのようですね。
税理士さんって変えにくい?
「税理士さんって一回お願いしてしまうとなかなか変えにくい」という方が結構います。余程のことがない限り、一度お願いした税理士さんは変えない人が多いんですよ。
なぜかというと、単純に面倒くさいからです。新しい税理士さんを探したり、税理士さんを変えるタイミングを考えたり、新しい税理士さんにこれまでの申告書や元帳を提出したり…と面倒くさいこともあります。特に普段から忙しくされている方であればあるほど、税理士さんに時間をさけないですもんね。
税理士さんはあなたのパートナーである
僕は「税理士さんを変えにくい」という考え方はやめた方がいいと思います。
なぜなら、税理士さんはいわばあなたのビジネスの「パートナー的な存在」なんです。あなたのビジネスの根幹である「お金のことを任せる人」なんですよ。そんな大事な人なのに、不満がいっぱいってどうでしょうか。これって致命的なんじゃないの?と僕は思ってしまいます。
税理士さんってどうやって選んだらいいの?
とはいえ、税理士さんってどうやって選んだらいいのか分かりませんよね。そこで、僕がおすすめする税理士さんの選び方を紹介します。
ビジネスのパートナーとして信頼できるかどうかが重要
僕が思うに税理士さんは「ビジネスのパートナーとして信頼できるかどうか?」という基準で選んだらいいと思います。
税理士さんはお金のプロですから、たくさんの知識を持っています。あなたが相談すれば、税理士さんの知識をフル活用して、解決策を提示してくれます。でも、税理士さんが解決策を提示するためには、あなたの「情報」が必要ですよね。なにも情報がない状態では、解決策も出てこないので、あなたはビジネスに関するさまざまな情報を税理士さんにお話することになるかと思います。
信頼できない人にあなたの情報なんてお話できませんよね。だから、あなたが心から「この税理士さんならば信頼できる」という方を選ぶべきです。
信頼できるかどうかの判断基準は?
信頼できる人かどうかの判断基準としては、フィーリングが合うかもそうですが、「誰の方を向いて仕事をしているか」が重要だと思っています。
「誰ってどういうこと?」となったかもしれませんが、要は「あなたの方をきちんと向いて
仕事してくれてるか」ということですね。僕が一番信頼できないのは、自分のこと、自分の立場しか考えていない税理士さんですね。あとは上から目線で頭ごなしにすぐに「ダメ」と言う税理士さんもダメです。
厳しくても、愛がある厳しさはいいと思いますよ。あなたのことを思って、厳しいことを優しく言ってくれるのであればです。でもそうではなくて、ただ厳しいだけ、ただ頑固なだけ、ただ自分の価値観や自分の固定観念を押し付けてくる税理士さんなんかは、さっさと変えた方がいいかなと思います。
あなたの方を向いてくれる税理士さんを選ぼう
今回のレクチャーでは、「信頼できる税理士さんの見分け方」を紹介しました。今回のポイントは次の3つです。
・もしあなたと合わなければ、税理士さんは何度だって変えていい
・税理士さんはあなたのビジネスのパートナーだから信頼できる人を選ぶべき
・信頼できる税理士さんはあなたの方を向いて、あなたのことを考えてくれる
売上をあげることに注力しがちですが、もっと根底にある「お金を守ること」にも目をむけてみてくださいね。「お金を守ること」で大事になってくるのが、税理士さん選びです。このレクチャーを参考にして、税理士さん選びにも時間をかけてみてください。
ということであなたにとって信頼できる税理士さんってどんな人ですか?あなたの税理士さんはあなたの話を親身になって聞いてくれてますか?