赤字貯金ってなに?知らないと損する赤字貯金のやり方・メリットとは
Last updated on 2023年9月22日 By 杉田健吾
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あなたは会社で「赤字貯金」をしていますか?赤字って悪いもののように思われていますが、悪いことばかりではないんです。良い赤字もあるんですよ。僕のレクチャーを読んでいただいている方なら、赤字のイメージが変わってきていますよね。そして、この赤字って貯めることもできるんです。それを赤字貯金って呼んでいます。
そこで今回は赤字貯金のやり方やメリットなどをお話します。この赤字貯金には節税のメリットがあるのであなたもチャレンジしてみてくださいね。
赤字貯金とはバーチャルな赤字
以前、僕がセミナーをやっていた時にお話しした話の中で、意外と知られていなくて、しかもなかなかインパクトがあったと評判のお話しが、「赤字貯金」ってやつなんです。あなたは赤字貯金って知ってますか?そもそも赤字貯金してますか?赤字貯金って実は結構便利なんですよ。赤字貯金について知らない人も多いと思うので、まずは赤字貯金について簡単に説明しますね。
僕の会社も設立当初はバーチャルな大赤字
僕の会社は設立してしばらくの内情をちょっとバラすと、2期目を終えた時点で大赤字でした。ほんとうに真っ赤っ赤の大赤字です。えっ?そんなんで大丈夫なの?もしかしてそろそろ会社が潰れるってこと?って心配されそうですが、今の所大丈夫です。というか、この大赤字ってバーチャルな赤字なんです。ん?バーチャルな赤字ってなに?またまた杉田さんが変なこと言いだしたよ〜って思わないでくださいね。
バーチャルな赤字とは実体の伴わない赤字
あれ?バーチャルな赤字をご存知ない?バーチャルって、あの「仮想の」とか、「実体のない」とかって意味のバーチャルですか?そうそうそのバーチャルですよ。つまりバーチャルの赤字ってそのままの意味で、仮想の赤字とか実体を伴わない赤字ってことです。
バーチャルな赤字を脱税と勘違いしないで
えっ?それって架空の赤字ってこと?脱税ってこと?って思わないでくださいね。いやいやそうじゃないですよ。ここ、漢字を間違うと脱税みたいに聞こえるので注意して欲しいのですが、「仮装」の赤字でもないし「実態」のない取引ということでもありません。「仮想」の赤字、「実体」を伴わない赤字ですからね。全然違いますからね。漢字はくれぐれも気をつけてくださいね。
バーチャルな赤字は帳面上赤字なだけ
バーチャルな赤字って、実体の伴わない赤字のことです。つまり、お金の出ていかない赤字、会社の帳面上は赤字になっているけど、お金が会社から出て行ったわけではないってことですね。
赤字の中身は結果的に社長の懐に入るものが多い
簡単にいうと、売上に対して経費の方が多いので会社の帳面上は赤字ということです。帳面上は赤字なのですが実際に経費の中身を見てみると、給料とか、出張旅費とか、自分や家族に支払う経費が多かったり、その他にも今まで個人だと経費にしにくかったけど法人になると経費にできるものが多いということです。
赤字分は社長からの貸付として帳尻合わせ
もちろん赤字の部分は会社にお金が残っていないので、社長が会社に対して貸し付けたことにして、会社に社長がバーチャルな赤字貯金をしてるってことですね(しかも無税でね)。この意味わかってもらえますかね。僕のセミナーに参加していただいた方は理解してくれてるかな?えっ?わかんない?まあ、なんとなくそんなこともあるんだな程度に聞いていただければよいかと思います。
バーチャルな赤字のメリット
なんでバーチャルな赤字が良いのかもう少し詳しく説明しますね。
好きな時に会社のお金を社長に返済できる
バーチャルな赤字貯金のいいところは、大きな収入が会社に入ってきたら、いつでも好きな時に会社のお金を社長が自分のお金として使えるってことです。しかも無税で。だって会社への貸付を返済してもらうだけですからね。社長が自分の会社に貯金しているんだから、返してもらうのは当然でしょ。だから、いつ引き出してもいいですよね。これが結構重宝するんですよね。
利益が出た時に赤字と相殺できる
さらに、会社にバーチャルな赤字が貯まっていると何がいいか?って、ちょっと不動産を売却して利益が出たとしても、ちょっと株を売却して譲渡益が出たとしても、ちょっと利子や配当を臨時でもらったとしても、先物取引やFXで臨時に利益が上がったとしても、これらをみんな法人名義でやっていたら、すべてこのバーチャルな赤字と相殺できるってことですからね。FXや仮想通貨等は個人でやると雑所得になるから、ほとんど経費は認められなかったりするのですが、これも法人でやると経費入れ放題みたいなもんですからね。
赤字貯金で税金をコントロールしよう
今回は赤字貯金のやり方やメリットなどをお話しました。赤字貯金とはバーチャルな赤字を貯めて、利益が出た時に相殺するということです。法人なら赤字を10年間繰り越せますからね。僕も赤字貯金をするために会社を設立して、設立当初は大赤字でした。もちろんバーチャルな赤字、実体を伴わない赤字ですよ。
実体の伴わない赤字のお金の行き先のほとんどは、結果的に社長の懐に入ってきたり個人事業では経費にならなかった支出なので、本当にお金が出ていったわけではありません。とはいっても赤字なので帳簿上はお金が足りなくなりますから、社長から借りたことにしましょう。そうすることで、好きな時に会社のお金を社長のお金に変えることができます。もちろん無税ですよ。
また、バーチャルな赤字があることで、臨時収入があったときに相殺できるメリットもあります。これも節税ですね。ということで、あなたはバーチャルな赤字、つまり赤字貯金をいつからやりますか?これやっぱ、今でしょ!ということで赤字貯金のメリットがわかったあなた。僕と同じようにさっさと法人を作った方がいいかもしれないですよ。それではまた。