副業で法人なんて、、、?
Last updated on 2023年11月29日 By 杉田健吾
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政府が推進していることもあり、最近副業する人が増えていますよね。そんな副業ですが、年20万円以上稼ぐと税金がかかるって知っていましたか?しかも個人事業の場合、所得が増えるほど税率が高くなる累進課税制度です。本業である程度の収入があると、副業でそれほど稼いでいなくても結構税金を取られるんですよね。
そこで副業でも法人を作る人が増えています。法人を作ることで様々な恩恵を受けられるからです。最初は赤字続きだから法人化しなくても良いと思うかもしれませんが、赤字続きの副業でも法人化するメリットはあります。そこで今回は、副業が赤字続きでも法人化したほうが良い理由についてお話しします。
最初は売上が上がらなくても法人がいい
最初は売上が上がらないから法人作るのが早かった?
先日、副業で法人作って4年目の方とお話ししていたら、「いや〜やっぱり法人を作っといてよかったです。」と言われました。この方は副業で起業していきなり法人を作ったパターンなのですが、実はこの3年間本業の会社員としての仕事が忙しかったり、お子さんのことで時間が取られたりと思ったほど売上を上げられずにいたんです。なので正直、最初は
法人を作るのがちょっと早かったかもしれないって思っていたみたいです。
売上は上がらなくても、赤字貯金だけは続けた
でもせっかく法人作ったんだから、あまり売上がなかったとしても将来の節税のために経費だけはしっかり作っておくぞ!って思っていたみたいです。そして、いろんな活動や自己投資にかかるお金を賢く法人の事業に関連させて経費にしてました。もちろんその活動の度には出張旅費もガンガンつけてね。しかも将来の資産形成のために権利収入や株式投資なども活発にやっていて、それも全部法人として取引するようにしていたんですね。
その結果、最初の3年で売上は思ったように伸びなかったのですが、経費がいい感じに膨らんでしっかり貯まっている状態になりました。いわゆる赤字貯金ってのがかなり貯まったんです。
赤字続きでも法人がいい理由とは
法人は赤字を10年繰り越せる
法人のいいところは、青色で申告しておけば赤字が10年も繰り越せることです。そしてうまいことに、この方は今まで仕込んできた権利収入や株式投資の利益がここに来てどんどん増えてきたんです。おいおい、こんなに増えてめっちゃ嬉しいけど税金大丈夫?って思うくらいにね。しかしすでに作ってある法人にはたっぷり赤字が貯金してあったので、大丈夫だったんですね。この意味があなたはわかりますか?
赤字貯金で利益を相殺できる
そうなんです。その赤字貯金のおかげで権利収入や株式投資の売却利益がいい感じで相殺できて、税金がかからなかったんです。法人と赤字貯金ってめっちゃええやん!うわ!嬉しい〜〜〜という状況になってきたんですね。そこで冒頭のセリフの「いや〜やっぱり法人を作っといてよかったです。」というわけですね。
赤字続きの副業でも法人化を検討しよう
今回は、副業が赤字続きでも法人化したほうが良い理由についてお話ししてきました。副業は、本業が忙しくなったりして軌道に乗るまでに時間がかかることも珍しくありません。それでも事業で使った経費はしっかり貯めこんで赤字貯金していたほうがお得です。
赤字を貯めておくなら個人事業より法人の方が断然有利です。個人事業なら3年しか繰越せない赤字も法人なら10年まで繰り越せるからです。そして、10年の間に事業が上手くいって利益が出たらその利益と相殺することで節税になるんですね。そのときに、法人になっておいて本当に良かったと実感できるはずです。なのであなたもこれから本気で副業するつもりなら、いきなり法人を作って始めてみるのもありだと思いますよ〜。