3-2 デジタルコンテンツが売れない理由は情報過多|価値の階段設計で知識を収益化する3ステップ

Last updated on 2025年10月9日 By 杉田健吾

こんにちは、毎朝メルマガ1通で年収1000万円を稼ぐ専門家の杉田健吾です。

デジタル商品を作ろうと決意した1人社長の方から、よくこんな相談を受けます。

「商品のテーマも決まったし、いよいよ中身を作っていくぞ!」

そう意気込んでパソコンの前に座り、自分が持っている知識をあれもこれもとWordやPowerPointに書き出している、と。

もしあなたがそんな風にコンテンツ作りを始めようとしているのなら、ちょっと待ってください!

そのやり方では、残念ながら、あなたの商品は絶対に売れません。

なぜなら、それはお客さんのことを全く考えていない「作り手の自己満足」になってしまっているからです。

この記事を読むことで、あなたの知識をただの情報の羅列ではなく、お客さんが喜んでお金を払ってくれる「売れるコンテンツ」へと昇華させるための具体的な設計方法が理解できます。

今回の内容は

なぜ「全部入り」の特盛りコンテンツは売れないのか?
洗濯機売り場で学んだ教訓
伝え過ぎは「不親切」である
情報を絞ることが価値になる
僕が実践する「価値の階段」の設計術
1段目:フロントエンド商品(お試し商品)
2段目:ミドル商品
3段目:バックエンド商品(本命商品)
複数商品展開のメリット
知識は「詰め込む」のではなく「デザイン」するもの
学習体験デザインの重要性
お客さんの「変化」をデザインする視点
まとめ

なぜ「全部入り」の特盛りコンテンツは売れないのか?

僕たち1人社長は真面目だからこそ、ついついこう考えてしまいます。

「お金をいただく以上、持っている知識はすべて提供しないと失礼だ」って。

そして、ラーメン全部乗せの特盛りチャーシュー麺みたいに、あれもこれもと情報を詰め込んだ分厚いコンテンツを作ってしまう。

でも、この「全部入り」がなぜお客さんを混乱させてしまうのか。

洗濯機売り場で学んだ教訓

先日、我が家の洗濯機が壊れてしまって、近所の家電量販店に買いに行ったんですね。

いざお店に行ってみると、そこには日本のメーカーも海外のメーカーも、ずらーっと並んでいて、もう山のような数の洗濯機が僕を待ち構えていました。

「うわ、、、どれを選べばいいんだ、これ、、、」

完全に情報量の多さに迷子になってしまったんです。

これって、あなたの「全部入りコンテンツ」を目の前にしたお客さんの状態と全く同じだとは思いませんか?

情報が多すぎるコンテンツは、お客さんを「情報メタボ」の状態にしてしまい、結局、何も行動できなくさせてしまうんです。

伝え過ぎは「不親切」である

そんな時、ふと先日、友人と交わした会話を思い出したんです。

「最近の洗濯機はすごいよ〜。洗剤や柔軟剤のタンクが付いてて、自動で入れてくれるんだ」

「ドラム式の乾燥機も、昔と違って服がふわふわに仕上がるから、家事の時短になるよ」

「サイズもコンパクトになってるから、同じスペースでも大容量にできるよ」

この、たった数分の会話が、僕の中に明確な「選ぶ基準」を作ってくれました。

  • 洗剤や柔軟剤を毎回測るのは面倒だ
  • 乾燥機能は欲しいけど、縮んだりシワシワになるのは嫌だ
  • 設置場所は変えずに、容量は大きくしたい

情報を絞ることが価値になる

この基準ができた瞬間、あれだけたくさんあった洗濯機の山の中から、たった一つの「これだ!」という商品を、あっという間に見つけることができたんです。

この話から学べることは何でしょうか?

それは、「情報を絞ってあげること」それ自体が、お客さんにとっての大きな価値になるということです。

僕たちがやるべきは、情報の洪水でお客さんを溺れさせることではなく、無駄な情報をそぎ落とし、お客さんが欲しい情報だけを最高の形で届けてあげること。

この「愛ある取捨選択」こそが、売れるコンテンツ設計の本質なんです。

僕が実践する「価値の階段」の設計術

「でも、伝えたいことはもっとたくさんあるんです!」って思いますよね。

もちろんです。そのたくさんの知識こそが、あなたの本質的な価値です。

だから、その価値を、お客さんが無理なく受け取れるように「価値の階段」を設計してあげる必要があるんです。

僕自身の商品ラインナップを例に解説しますね。

1段目:フロントエンド商品(お試し商品)

価格:500円〜5,000円

僕の場合、『時間解放型デジタルコンテンツ収益化プログラム』がこれにあたります。

目的は「オンラインビジネス構築の全体像をサクッと学んでもらうこと」です。

まずはこの商品で、僕の考え方や価値提供のスタイルを体験してもらうんです。

2段目:ミドル商品

価格:30,000円前後

僕の場合は、『杉田式集客の棚卸し-21モジュール完全セット!』という商品です。

これは僕が実践している様々な集客ノウハウを網羅的に紹介した、少しボリュームのある商品ですね。

フロントエンドで全体像を掴んだ人が、次に具体的な「How」を学びたくなった時のための受け皿です。

3段目:バックエンド商品(本命商品)

価格:8万円〜10万円前後

そして、ここが僕のビジネスの核です。

僕のバックエンド商品は、実は一つではありません。ビジネスを自動化するための6つのプロセスを、4つの重要なパーツに分解して:

というように、それぞれを独立したメイン商品として作り上げています。

複数商品展開のメリット

もし、あなたの伝えたいことがたくさんあって、一つの商品に収まりきらないのなら、僕のように全体のプロセスをいくつかのパーツに分解して、複数のメイン商品を作るというのも非常に有効な戦略ですよ。

この方法なら、お客さんは自分に必要な部分だけを選んで学ぶことができますし、あなたも各商品に集中して高品質なコンテンツを作ることができます。

知識は「詰め込む」のではなく「デザイン」するもの

どうですか?コンテンツ作りが、ただの「作業」ではなく、クリエイティブな「設計」に見えてきませんか?

僕たちがやるべきは、持っている知識を闇雲に詰め込むことではありません。

お客さんが、どんな道のりを、どんな順番で歩けば、最もスムーズにゴールにたどり着けるのか?

その「最高の学習体験」をデザインしてあげること、これこそが僕たち1人社長の腕の見せ所なんです。

学習体験デザインの重要性

コンテンツは情報の集合体ではなく、お客さんの変化を促すためのツールです。だから、情報をどんな順番で、どんな形で提供すれば、お客さんが最も理解しやすく、行動に移しやすいかを考えることが何より大切なんです。

これは、まさに教育のプロフェッショナルがやっていることと同じです。優れた先生は、生徒が段階的に理解を深められるように、カリキュラムを組み立てます。僕たちも同じように、お客さんの学習プロセスを設計する必要があります。

お客さんの「変化」をデザインする視点

あなたの知識をお金に変えるための「コンテンツ設計」の秘訣、それはお客さんの「変化」をデザインするという視点を持つことです。

いきなり完璧な辞書のような分厚いコンテンツを作ろうとしないでください。

まずは、お客さんが「これならできそう!」と思える「最初の小さな一歩」を踏み出させてあげる。

その最高に分かりやすくて、最高に価値のある「前菜一皿(フロントエンド商品)」を作ることに集中する。

その一皿に、あなたの想いとこだわりをすべて注ぎ込む。

そこから、あなたのビジネスの壮大な物語が始まっていくんです。

まとめ

今日お伝えしたかった重要なポイントをまとめます。

  1. 「全部入り」のコンテンツは、お客さんを情報メタボ状態にしてしまい、行動を阻害します。情報を絞って、本当に必要な内容だけを提供することが、実は大きな価値になるんです。
  2. 知識は段階的に提供する「価値の階段」を設計しましょう。フロントエンド、ミドル、バックエンドという3段階で、お客さんが無理なく学習できる道筋を作ることが重要です。
  3. 伝えたいことがたくさんある場合は、全体を複数のパーツに分解して、それぞれを独立した商品として展開する方法も効果的です。
  4. コンテンツ作りは単なる情報の詰め込みではありません。お客さんの「最高の学習体験」をデザインするクリエイティブな作業です。お客さんがどんな順番で、どんな形で学べば最も効果的かを考えましょう。
  5. そして最も重要なのは、お客さんの「変化」をデザインする視点を持つことです。完璧な辞書を作るのではなく、まずは「これならできそう!」と思ってもらえる小さな一歩から始めましょう。

さあ、あなたのお客さんのための最初の一皿、どんなものになりそうですか?

僕が提供しているデジタル商品たちも、実はこの「価値の階段」と「プロセスの分解」をものすごく意識して設計されています。だから、僕のクライアントさんは自分のペースで必要なパーツを組み立てながら、一歩ずつステップアップしてくれるんです。

あなたの商品も、そんな風にお客さんに寄り添う優しい設計にしてあげてくださいね。

応援しています!