「売り込み」の罪悪感を解消。既存顧客に”最高のサポート”として新サービスを提案する方法

Last updated on 2025年10月27日 By 杉田健吾

こんにちは、毎朝メルマガ1通で年収1000万円を稼ぐ専門家の杉田健吾です。

あなたの新しいデジタル商品がいよいよ完成間近となったとします。でも、その商品を前にして、あなたの頭の中にこんな新たな悩みが生まれているかもしれませんね。

「この新商品、どうやって売ればいいんだろう…」
「特に、いつもお世話になっている既存のお客さんにどうやって案内すればいいのかな…」
「いきなり『新しい商品ができました!』なんてセールスページを送ったら『売り込みがましい』って思われないだろうか…」
「もし誰も買ってくれなかったら今の関係まで気まずくなったらどうしよう…」

そう、「セールスへの罪悪感」。これは、お客さんとの関係を大切にしている誠実な1人社長ほど強く感じてしまう根深い感情です。

僕も、起業したての頃は、この感情にものすごく苦しめられました。「お金の話をするのが怖い」「売り込んでいると思われたくない」って。

でも、もしあなたが新商品の提案をただの「売り込み」だと思っているのなら、それは大きな大きな勘違いをしています。

今日は、その罪悪感をお客さんへの「最高の愛情表現」に変える発想の転換についてお話しします。

今回の内容は

なぜ、あなたの提案は「売り込み」になってしまうのか?
「売り込み」を「最高のお手伝い」に変える考え方
お客さんとの間に「共感の土台」を築く方法
「特別なご案内」で感謝を伝える
「共感」という土台の大切さ
まとめ

なぜ、あなたの提案は「売り込み」になってしまうのか?

そもそも、なぜ僕たちは「売り込んでいる」と感じてしまうのでしょうか?

それは、提案のベクトルが「自分」に向いてしまっているからです。

「この商品を売りたい」「売上を上げたい」「断られたくない」…この「自分本位」の気持ちが言葉の端々に滲み出てしまうから、お客さんはそれを敏感に察知してスッと心を閉ざしてしまう。これでは、ただの「迷惑な営業」ですよね。

そうじゃないんです。僕たちが本当にやるべきは、ベクトルを180度転換して、徹底的に「お客さん」に向けることなんです。

「売り込み」を「最高のお手伝い」に変える考え方

新サービスの提案は「売り込み」ではありません。それは、あなたのお客さんのさらなる成長と成功を願う「最高のお手伝い」なんです。

考えてみてください。あなたの商品やサービスで悩みを一つ解決できたお客さん。彼らは今、新しいステージに立っています。でも、その新しいステージには、また新たな壁や課題が必ず待ち受けているはずです。

例えば、僕の節税コンテンツを買って法人化し、手元にお金を残せるようになった1人社長がいたとします。彼は、お金の悩みからは解放されたかもしれません。でも、次のステージでは「もっと時間を生み出して家族との時間を大切にしたい」という新しい悩みが生まれているかもしれない。

そのお客さんの「次の悩み」を誰よりも深く理解し、その解決策をそっと差し出してあげること。これこそが、僕たち1人社長にできる最高の「おもてなし」であり「愛情表現」だとは思いませんか?

お客さんとの間に「共感の土台」を築く方法

じゃあ具体的に、どうすればその「愛情」が伝わる提案ができるのか?

まず最初にやるべきことは、お客さんの「次のゴール」を一緒に見つけてあげることです。

「〇〇の課題は解決できましたが、次に目指す理想の状態ってどんな感じですか?」と、メルマガや動画の中で優しく問いかけてあげるんです。

この問いかけを通じて、お客さん自身も気づいていなかった「次のステージへの願望」を明確にしてあげる。ここが、すべての出発点になります。

そして次に、いきなり商品を提案するのではなく、「なぜ、この新商品が生まれたのか?」という開発ストーリーを物語として語ります。

「実は、皆さんが次のステージに進まれた時に、きっと『ここ』で困るだろうなと思ったんです」「今のサービスだけでは、その壁を乗り越えるお手伝いができないのが、すごくもどかしくて…」「そこで、その悩みを解決して皆さんがもっとスムーズに理想の未来へ進めるように、この新しいサービスを作ったんです」って。

このストーリーを語ることで、お客さんは「ああ、これは自分のために作ってくれた商品なんだな」と感じてくれます。もう、この時点で、それは「売り込み」ではなく「自分ごと」の物語に変わっているんです。

「特別なご案内」で感謝を伝える

そして最後に、一番大切なのがこのスタンスです。

「いつも僕を応援してくださっているあなたにだけは、誰よりも先にこの新しいサービスを特別な条件でご案内させてください」と、一般公開する前の「先行案内」や「ご優待」という形で声をかけるんです。

ここが、僕で言えばメルマガ読者さんへの先行案内ですね。

これは、「買ってくれ」というお願いではありません。日頃の感謝の気持ちを込めた「VIP待遇」なんです。

既存のお客さんを誰よりも大切にしているというあなたの姿勢が伝われば、信頼関係はさらに深まっていきますよね。

「共感」という土台の大切さ

ちょっと話は変わりますが、僕の母がもう10年以上も通い続けている病院があるんです。その病院がとにかくいつも混んでいて、僕が車で送っていくと駐車場でパソコンを開いて仕事をしながら、毎回1時間半くらいは待っています。

実は、母の病気はもうだいぶ前に良くなっているんです。正直なところ、もう通院の必要はないんじゃないかと思うのですが…それでも母は、10年以上もせっせと通い続けています。

なぜだろう?と不思議に思って母に聞いてみたら、その理由にすごく納得しました。

その病院の先生、とにかく患者さんの話をめちゃくちゃよく聞いてくれるらしいんです。そして、「それはしんどいですね」「大変でしたね」って心から共感してくれる。だから、あの頑固で人の言うことを聞かない母が10年以上も通い続けているんです。

この話、僕たち1人社長にとってすごく重要なことを教えてくれています。

人って、悩みを解決してもらったから相手を信頼するんじゃなくて、悩みを聞いてもらえたから信頼するんです。

考えてみてください。もしその先生が母の話もろくに聞かずに「あー、はいはい、分かりますよ。薬、出しときますから」なんて対応だったらどうでしょうか?「いや、先生、胸が…」と言いかけても「見たら分かりますから、大丈夫。はい、次の方どうぞー」なんて言われたら、もう二度とその病院には行かないですよね。

ビジネスも全く同じです。お客さんのことを深く理解せずにいくらいい商品を作っても、お客さんは信頼してくれないし、あなたの話を聞いてもくれない。「お前に、俺の何が分かるんだ!」「あなたに私の何がわかるのよ!」って心を閉ざされてしまうだけ。

「共感」という土台がなければ、どんなに素晴らしい商品もただ上滑りしていくだけなんですよね〜

まとめ

今日お伝えしたかった重要なポイントをまとめます。

  1. 「セールスへの罪悪感」は提案のベクトルが自分に向いているから起こります。「この商品を売りたい」という自分本位の気持ちが言葉に滲み出ると、お客さんは心を閉ざしてしまいます。
  2. 新サービスの提案は「売り込み」ではなく「最高のお手伝い」です。お客さんの次のステージでの新たな課題を解決する愛情表現なのです。
  3. 「共感の土台」を築くことが何より重要です。お客さんの「次のゴール」を一緒に見つけ、開発ストーリーを物語として語ることで信頼関係を深められます。
  4. 「特別なご案内」で感謝を伝えましょう。先行案内やご優待という形で、日頃の感謝の気持ちを込めたVIP待遇をすることが大切です。
  5. 「共感」が信頼関係の基盤になります。人は悩みを解決してもらったからではなく、悩みを聞いてもらえたから相手を信頼するのです。

「売り込むのが怖い」という気持ちは、あなたがお客さんのことを大切に思っているからこそ生まれる感情です。でも、その気持ちこそが、お客さんへの最高の愛情表現に変わる原動力なんです。

もう、「売り込むのが怖い」なんて思う必要はありません。自信を持って、あなたの大切なお客さんに新しい未来への扉を案内してあげてください。

あなたの真心は、必ずお客さんに伝わります。そして、それを待っている人が必ずいますから。

ではでは、今日はこの辺で…