法人でセルフイメージを上げる!法人化の節税以外のメリットを紹介!

Last updated on 2022年12月5日 By 杉田健吾

僕は、たくさんの方に法人化のアドバイスをしてきました。今までの記事を読んでいただいた方は、法人化することで大きな節税効果があることを理解していただけたのではないでしょうか。

しかし、ある方と話しているうちに、法人化するメリットは節税だけではないと気付かされました。もしかすると節税以上に大きなメリットがあったんです。そこで今回は、法人化の節税以外のメリットについて紹介します。最後まで読めば、きっと法人化したくなりますよ。

 

今回の内容は

僕にも法人化をオススメしない人がいた
法人化に興味があるひとり起業家
法人化をオススメしない人の特徴
オススメはしなくても本当は早く法人化してほしい

法人は節税だけがメリットではない
社長と名乗れることが嬉しい
社長としての覚悟が大きなメリット
法人化した後に節税を考えても遅くない

みんなに法人化をオススメしたい

 

僕にも法人化をオススメしない人がいた

僕はいろいろな人に法人化をオススメしてきましたが、ある方には強くオススメしないことにしていました。ある方とは、節税の効果がすぐには出ない人です。そこで、本当は法人化してほしいけど、強くオススメしなかった理由を紹介していきます。

 

法人化に興味があるひとり起業家

先日、あるひとり起業家の方とお話しする機会がありました。その方は、起業して2年目に入ったばかりで、現在は法人ではなく個人事業として活動されている方でした。いろいろ質問していただいたのですが、お話をお聞きしていると、どうも早く法人にしたいようでした。僕の動画も見ていただいたようで、法人化についていろいろ質問をいただきました。

  • 「法人にするとやっぱりいろいろと有利なんですよね?」
  • 「法人のほうが節税もしやすいんですよね?」
  • 「旅費規程も法人にならないと適用できないんですよね?」
  • 等々

本当に熱心なひとり起業家の方でした。

法人化をオススメしない人の特徴

このひとり起業家の方ですが、売上がまだ安定しておらず、起業塾にもたくさんお金をかけているとのことでした。その結果、正直、利益はほとんど出ていない状態です。しかも、この方は健康保険等もご主人さんの扶養に入っている状態でした。このような場合、正直いうと、法人化したとしてもその効果は、すぐには出ません。だって、赤字が増えるだけですからね。赤字が出ても10年繰り越せるのが法人化のメリットですが、すぐには効果が出ないですよね。

このような方ではなくて、サラリーマンから独立するなど前年に年収がそれなりにあった方は、大きく節税になります。 なぜなら、個人事業主が入る国民健康保険は、前年の年収で保険料が決まるからです。つまり、独立後に所得が無かったとしても、退職した年と翌年は多くの保険料を支払わなければなりません。

しかし、法人にして社会保険に加入すれば、その時の収入(自分の給料のこと)に合わせて保険料が決まります。そのため、独立直後の収入、つまり自分の給料を少なく設定しておけば、社会保険料の毎月の支払いをかなり抑えることが可能です。このように、年収がそれなりにあった方は法人にすることのメリットは大きいです。しかし、今回の方のように扶養に入られているような方では、即効性のあるメリットがあまりありません。

そのため、目に見える形での効果がすぐには出ない場合には、僕もあまり法人化を急いでオススメしていないんです。

 

オススメはしなくても本当は早く法人化してほしい

実は、法人化を急いでオススメしない場合でも、心の中では「早く法人化した方がいいのになあ〜」なんて思っています。法人化には少なからずメリットがありますからね。しかし、法人にするのって、結構勇気がいるんですよね。

個人から法人するには、それなりにお金もかかるし、設立する手続きもちょっと面倒くさいんです。法人になったら作成する書類も増えるので、ある程度の覚悟がないと途中で嫌になってしまうかもしれません。せっかく法人になっても、続かなければ意味がありませんよね。そんな理由から、僕は心の中では「本当は法人になった方がいいのになあ〜」とは思っていても、強くオススメしないことが多いです。

法人は節税だけがメリットではない

上述したように、節税のメリットが少ない方には、法人化を強くはオススメしていませんでした。しかし、たまたま別の方とお話をしている時に、法人化の話になり考え方が変わりました。そのときの話を紹介します。

社長と名乗れることが嬉しい

その方は、こんなことを言っていました。

  • 法人化することの本当のメリットって、節税とかもそうだけど、やっぱり自分のセルフイメージが上がることだよね〜
  • 何と言っても「株式会社〇〇の代表取締役〇〇です!」といって名刺を渡す時のあの感覚が最高!!
  • 自分は法人の社長だ!っていう自分自身のセルフイメージも上がる!
  • しかも、相手も法人の社長さんなんだ!という扱いをしてくれる
  • その結果、自らの事業に対しても「覚悟!」が定まって「よし、やってやるぞ!」と頑張れるようになる

確かにその通りだなあと思いました。

 

社長としての覚悟が大きなメリット

この話以降、個人から法人にするのに覚悟がいるのではなくて、法人にすることで法人の社長としての覚悟が備わっていくのかもしれない、と思うようになりました。そして本当は、節税のメリットよりも、社長としての覚悟が備わっていく効果の方が大きいのかもしれないと思うようになりました。

大概のことは、覚悟が定まればなんとかなることが多いです。だから、法人化で迷っている人は、勇気を持って飛び込んでみてはいかがでしょうか。その結果、社長としての覚悟が定まって、自らの事業も「よ〜し!やってやるぞ〜」となります。覚悟が定まってモチベーションが上がれば、それは大きなメリットじゃないですか。覚悟さえ決まってしまえば、あとは勝手に売上なんて上がり出しますからね。実は、法人化する理由なんて、覚悟だけでいいんじゃないですかね。

 

法人化した後に節税を考えても遅くない

覚悟ができて法人になった結果、「せっかく法人にしたのだから、経営の守りの部分も準備しよう」という気になってきます。そして、旅費規程も導入して、いろいろと節税の勉強をするようになります。さらに、2年、3年、5年と経った時に、「あ〜やっぱり、あの時法人にしておいてよかったなあ〜」と振り返れる時がくれば最高です。

数年後にそう思ってもらえるように、僕にもちょっとしたお手伝いができれば、この上ない幸せです。

 

みんなに法人化をオススメしたい

今回は、2人のお話を例に、法人化の節税以外のメリットについて紹介してきました。法人化することによる節税は、税金をたくさん納める人にはメリットが大きいですが、そうで無い方には手間が増えるデメリットもありますよね。だから、僕自身も積極的には法人化をオススメしてきませんでした。

でも、法人化するメリットって節税以外にも、ちゃんとあるんですよね。その一例が、今回紹介した「覚悟」です。こんなことを思いながら、あの時、あの方にもっと強く法人化をオススメしておけば良かったなんて反省してしまいました。そして、ちょっと反省している自分の姿を見て、僕ももっともっと成長しないといけないなと思いました。

僕も一緒に成長していくので、みなさんの事業も法人化して一緒に成長させていきませんか?

それでは、今回はこのへんで。次回もお楽しみに!