裏金と賄賂って?

Last updated on 2023年9月28日 By 杉田健吾

今回は裏金と賄賂について話をしたいと思います。裏金や賄賂って私たち起業家にはあまり関係のない話と感じるかもしれません。しかし、ちょっとだけ興味があったりしませんか?またその気はないのに、いつの間にか片棒を担がされていることがあるかもしれませんよ。そこで今回は、裏金と賄賂ってそもそも何なのか、経費になるのか、裏金が賄賂になる仕組みについて解説していきます。

今回の内容は

裏金と賄賂ってそもそも何?
裏金って経費になるの?
裏金がすでに経費になっている

ゼネコン会社の裏金問題を例に考える
裏金は親から子、子から孫へ流れる
最後は賄賂として権力者の元へ

途中でバレてもゼネコン会社に影響が出ない仕組み

裏金なんて関係ないひとり起業家になろう

裏金と賄賂ってそもそも何?

時々新聞紙上にでてくる裏金とか賄賂とか言われるお金、これってそもそも何?って話ですが、みなさんは裏金って聞くとどんなイメージを持っていますか?裏金をインターネットで調べてみると、「商取引を有利にすすめるために、正式の取引金額以外に裏で相手につかませる金銭」とありました。まあまあわかりやすい表現ですね。裏金とは、いわゆる袖の下とか、アンダーテーブルマネーとか、賄賂とか言われているお金のことですよね。

裏金って経費になるの?

ではここで質問です。この裏金って経費になるのでしょうか?「はあ?そんなもん経費になるわけないやろ!」って声が聞こえてきそうですが本当にそうでしょうか。これね。みなさん、普通はそう思いますよね。でもね。これね。裏金って時点で、もうすでに経費になっているんです。

裏金がすでに経費になっている

???ですよね。それではちょっと整理しますね。裏金っていうことは、もうすでに裏のお金になっているということです。つまり、なんらかの処理をしたことで会社の表のお金を裏のお金に変えたということです。そして、このなんらかの処理をしたことで裏のお金になったものを使って、こっそり賄賂を渡すという表現が正しいですね。

つまり裏金と賄賂とは正確には同じものではなく、裏金としてプールしたお金を政治家などに賄賂として渡すという表現が適切かなと思います。なのでこの意味からいえば、裏金として裏にプールされた時点で、これはなんらかの経費になってしまっているってことですね。

ゼネコン会社の裏金問題を例に考える

例えばゼネコン会社の裏金問題なんかは有名な話ですよね。この例で裏金が経費になっていることを確認しましょう。

裏金は親から子、子から孫へ流れる

大手ゼネコン会社Aは下請け会社Bに架空発注をして、表のお金を外注費として経費にしますよね。そして、これを受注した下請け会社Bは架空の売上を計上し、今度はさらに孫請け会社Cに架空の発注をして、また外注費として経費にする。そうすると、この孫請け会社Cはさらにその下のDにというように、A→B→C→D→→→と表のお金はどんどんと下に流れていきます。

最後は賄賂として権力者の元へ

最後はそのお金が誰かのところでプールされ、必要な時にゼネコン会社の指示により政治家等への賄賂として使われるという流れですね。

A→B→C→D→→→

↑        ↓

←←←←←←←←←

みたいな流れです。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、でもこの裏金って、税務調査や収賄容疑等でバレない限り、経費になってしまっているというのが現状です。

途中でバレてもゼネコン会社に影響が出ない仕組み

そして、たとえこれがどこかの段階でバレたとしてもゼネコンに影響はありません。たとえばDの段階でバレたとしても、Dはゼネコンからの指示でやったとは絶対言えない。そんなことを言ったら二度と仕事もらえなくなるし、下手したら自分が大変なことになるので絶対に言えないし絶対に言わない。

じゃあバレたDはどうなるの?っていうと、通常のパターンではDが全ての罪をかぶって、Dである私が「個人的にそのお金を使ってしまいました〜。遊ぶ金欲しさに会社のお金を使ってそれをこっそり経費にしていました〜。ごめんなさ〜い」って言うことになる。その結果、その経費は経費として認められなくなり、それに対する税金等はDが払うことになると言うことですね。いわゆるトカゲの尻尾切りってやつですね。

そして、当のゼネコンや賄賂をもらった政治家等はまったく表に出てこないというわけです。こんな話はまだまだいっぱいありますよね。

裏金なんて関係ないひとり起業家になろう

今回は裏金と賄賂ってそもそも何なのか、経費になるのか、裏金が賄賂になる仕組みについて解説してきました。裏金とは嘘の経費などを作って会社の表のお金を裏に隠したもので、そのような工作をして裏にお金をプールしたものを政治家などへの賄賂として使います。表に出ないお金なので、経費になるわけがないと思われがちですが、実は裏金になった時点で経費計上されています。

ゼネコンが下請け会社に架空発注をした場合でも、外注費としてゼネコン会社の経費になっていますね。下請け会社が孫請け会社に架空発注するときも同じです。つまり、裏金はバレない限り経費になってしまうのが現状です。しかし、バレてしまったら経費として認められないので、全て自分の責任ということになる。

まあ、ひとり起業家の方にはあまり関係ない話だったかもしれませんが、たまに聞かれるので今回は裏金について書いてみました。この辺りの裏の話はレクチャーでは書けない話がほとんどなのですが、また別の機会があれば話すかもしれません。そのときをお楽しみに!