簿外のお金はバレる？
Last updated on 2023年10月6日 By 杉田健吾
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国税には「簿外のお金」っていう言葉があります。何のことだかわかりますか？簿外のお金とは、帳簿外のお金ということ。つまり、会計帳簿に記載されていないお金という意味です。実はこの簿外のお金はヤバいお金なんです。なぜかって？それは脱税が絡んでいるお金だからです。だから国税はこの簿外のお金を必死に探しているんですね。そこで今回は、簿外のお金が何故脱税になるのか、そして何故バレるのかについて解説していきます。
今回の内容は
国税は簿外のお金を探している
簿外のお金なら国税もわからないのでは？
簿外のお金で税金を減らすことは可能だが
個人事業主なら税金等で500万円以上持っていかれる
売上を900万円少なくすれば税金が450万円も減額
お金の動きは必ずどこかに記録が残る
簿外のお金なんか作らず、法人作って賢く節税しよう
国税は簿外のお金を探している
なんで簿外のお金の話をしているのって思うかもしれませんが、国税が一番探しているのがこの「簿外のお金」なんですね。なんで？って思いますよね。簿外のお金、つまり会計帳簿に載っていないお金って、不正資金、つまり脱税したお金であることがほとんどだからです。
簿外のお金なら国税もわからないのでは？
「簿外のお金」＝「脱税したお金」。なるほど〜なのですが、でも会計帳簿に載っていないお金なら国税でもわからないのでは？と思うかもしれませんね。でも、お金ってそう簡単には隠せないんです。お金ってみなさんどこに置いていますか？まあ大半の方は銀行ですよね。現金で自宅の金庫に置いている方もいるでしょうが、それでも自宅に何千万も何億も金庫に入れておくのは怖いですよね。だから大抵の方は銀行に置いている。なので一つはこの銀行から足がついて、簿外のお金はバレてしまうんですね。
簿外のお金で税金を減らすことは可能だが
例えば、例えばの話ですよ。あなたがひとり起業家でコンサルタントをやっていて、毎月の収入が200万円あったとするじゃないですか。そうすると、年間の売上が2400万円になるわけです。この時の税金を考えてみましょう。
個人事業主なら税金等で500万円以上持っていかれる
2400万円の売上の利益率が半分だった場合、利益（所得）が1200万円じゃないですか？すると個人事業主の場合、なんと税金等で500万円以上持っていかれる計算になります。えっ？500万円も持っていかれるの？ってなるでしょうが持っていかれるんですよ！こうなると、さすがにちょっと嫌じゃないですか？なので、それだったらってみなさん法人を作って、あの手この手で節税するんです。
売上を900万円少なくすれば税金が450万円も減額
でも、法人作らない方は（個人事業のままの方は）あまり節税する手数がないので、そうなると一部の方はどうするかといったら、先ほどの簿外のお金を作ってしまうというわけです。まだピンときていませんか？つまり、一番簡単なのは収入（売上）をごまかしてしまうということです。
本当は売上が2400万円あるのに、1500万円しかなかったと言って900万円の売上をなかったことにして申告してしまうということですね。そうするとどうなるかというと、売上が1500万円、経費が1200万円なら、利益は300万円。こうなると税金はなんと50万円程度に減ってしまうんです。その差450万円！こりゃすげ〜となるのですが、こんなことしてバレないのか？ってバレるに決まってるでしょって話ですね。
お金の動きは必ずどこかに記録が残る
お金ってね。あなたがもらったということは払った人がいますよね。だったら、いくらあなたがそのもらったお金をごまかして少なく申告しても、どこかに記録は絶対残っているんです。まあすごい脱税スキームを作り上げて、海外にハンドキャリーで持ち込んでって、いろいろ工作すればバレにくいかもしれませんが、それでもどこかに記録は残っている。しかも、お金って銀行に預けた時点で姿を現しますからね。
いやお金だけじゃなく、何かものに変えても一緒です。たとえば、
- 高級車とか
- 高級腕時計とか
- 不動産とか
- 金とか
- 株とか
- 仮想通貨とか
- etc、、、
とにかく銀行に預けたり、何か別のものに変えたら、その時点で姿を現わすので、国税からすると「はい、毎度あり〜」ってことです。そして、「このお金はどこから持ってきたの？」チ〜ン、みたいな感じです。なので安易に簿外のお金なんて作らないでくださいね。実は国税ってすごい情報をいっぱい持ってますからね。
簿外のお金なんか作らず、法人作って賢く節税しよう
今回は、簿外のお金が何故脱税になるのか、そして何故バレるのかについて解説してきました。今回のケースは、実際の売上より帳簿の売上を少なくすることで簿外のお金を作り出す方法でした。このように、自由に売上を少なくすることができれば、簿外のお金は簡単に作れます。その結果、利益（所得）も自由に操作できるので、税金を自由に減らすことができる、つまり脱税が可能となるということですね。
しかし、このことは国税も十分わかっているので、必死になって簿外のお金を探すわけです。帳簿にないお金なのにどうしてバレるのって思うかもしれませんが、お金の動きは必ずどこかに記録が残ります。銀行に預けていたら記録が残りますし、お金を受け取った場合、支払った方にも記録が残ります。お金以外のものに変えても同じです。国税の情報網は正直すごいです。あらゆることを想定して網を張っています。だから、簿外のお金はバレてしまうんですね。
なので安易に簿外のお金なんか作らず、節税を頑張りましょう。そのためには法人を作って、節税脳を鍛えるのが一番です。ぜひ僕のレクチャーを繰り返し読んで節税脳を一緒に鍛えましょう。
