ずっと赤字って怪しまれるよ!

Last updated on 2023年9月18日 By 杉田健吾

税金を払いたくないからって毎年赤字で確定申告したりしていませんか?これ、法人なら許されるんですが、個人事業主が赤字続きで申告していると税務署に怪しまれますよ。だって、プライベートで使うお金がないっていうことですからね。どうやって暮らしてんのって思われちゃいます。そこで今回は、ずっと赤字だと怪しまれるよっていう話をしていきます。

今回の内容は

個人事業主で赤字続きの人は要注意
赤字続きの人はどうやって生活しているの?
赤字続きだと税務署からも疑われる可能性が高い

法人の場合は赤字続きでもOK
法人が赤字だと頑張っていると思われる

赤字で節税したいならやっぱり法人が良い

個人事業主で赤字続きの人は要注意

たまに個人事業でされている方で、確定申告書を見るとお金の流れがおかしい人がいるんです。どこがおかしいかというと、ずっと赤字の人がいるんです。これおかしくないですか?

赤字続きの人はどうやって生活しているの?

個人事業主の場合、事業のお金も個人のお金も基本は一緒になっていますよね。自分のビジネスで稼いだお金で経費も支払えば、生活費も支払うということです。つまり個人事業主の場合、お金の流れは一本です。となると、ずっと赤字になるのっておかしくないですか?

「いや、売上よりも経費の方が多ければ赤字になりますよね?」って思うかもしれませんが、それは理論上の話です。理論上はそうなのですが、個人事業主が確定申告上においてずっと赤字になっていると、私生活のお金はどうなってるのって思うんです。

赤字続きだと税務署からも疑われる可能性が高い

税務署からすると、ずっと赤字だったら生活できないやんって見られます。もしかして売上がちゃんと申告されていないのかな?もしくは経費を無茶苦茶増やしてるのかな?そうでないとおかしいよね?どうやってお金回してるの?どこからお金持ってきてるの?もしかしてどこかにお金隠して貯めてるのかな?ちょっと調べてみるか?ってなるんですね。

このように赤字が続いている個人事業主は、一言でいうと疑われるということです。これ嫌ですよね。なので、今ちょっとドキッとしている方がおられたら、ちょっと気をつけてくださいね。

法人の場合は赤字続きでもOK

個人事業主の場合、赤字が続くと疑われますが、法人の場合はちょっと感覚が違っていて、お金って法人のものと社長個人のものとに明確に分かれているんです。

法人が赤字だと頑張っていると思われる

事業のお金って基本は法人にしかないので、法人がずっと赤字だったら「事業がなかなか大変なんだな〜」「今は頑張って先行投資して、経費使ってるから赤字なんだな〜」「将来の売上のために社長個人のお金を頑張って会社に注ぎ込んでいるんだろうな〜」「社長、頑張れよ〜」みたいな感覚ですかね。

なので、ずっと赤字の会社って実はいっぱいあるんですよ。確かにずっと赤字でどうやって生活してんの?って思われますが、個人のお金を食いつぶして頑張っているんだな〜って見てくれる方が多いですね。この違いわかりますか?怪しいって疑われるのと、頑張っているんだな〜って思われるのは180度違いますよね。

赤字で節税したいならやっぱり法人が良い

今回は、ずっと赤字だと怪しまれるよっていう話をしてきました。ただし,あきらかに怪しまれるのは個人事業主の方です。個人事業主はプライベートとビジネスのお金が基本的に一緒なので、事業が赤字になるということは、プライベートにまわすお金がないということ。それでどうやって生活するの?って思われても仕方がないですね。

一方法人の場合、ビジネスのお金しかありません。そのため法人が赤字になっても、経営が厳しい中がんばっているんだなあと思ってもらえるんですよね。こんな受け止められ方の違いからも、僕はやっぱり法人は有利だな〜って思ってます。しかも経費で認められる範囲は個人よりもかなり広いですからね。それではまた。