利益400万円なのにお金残ってね〜し、、、利益なんてお金残ってね〜し、、、

Last updated on 2023年12月22日 By 杉田健吾

前回のレクチャーでは、「利益とキャッシュは違う」という話をしましたが、なんとなく雰囲気を掴んでいただけたでしょうか?

レクチャーの最後に「お金(キャッシュ)を残したければ法人を作りましよう」と提案をしましたが、今回のレクチャーでは法人の賢い活用方法を紹介します。お金を残したいと考えている個人事業主の方は、ぜひ最後まで読んで、法人の賢い活用方法を知ってくださいね。

今回の内容は

前回のおさらい:利益とキャッシュの違いを知ろう!
ポイント①:生活費は経費にならない
ポイント②:気が付いたときには多額の税金の支払いが…

賢くキャッシュを残したいのであれば法人を活用しよう!
法人の賢い活用方法その①
法人の賢い活用方法その②
法人になればお財布が2つ!

法人にしかできないことがたくさんある!賢く活用しよう!

前回のおさらい:利益とキャッシュの違いを知ろう!

本題に入る前に、軽く前回のレクチャーのおさらいをしておきましょう。

ポイント①:生活費は経費にならない

まず一つ目のポイントは「生活費は経費にはならない」ということでしたね。

だから、あなたが汗水垂らして一生懸命稼いだビジネスでの利益がたとえ400万円あったとしても、この400万円を生活費として使ってしまったら、利益は400万円のままだけど、お金(キャッシュ)は残っていないというお話をしました。利益を上げることも大切ですが、それよりも手元にキャッシュがあることの方が大切なので、僕は儲けを利益ではなく、キャッシュで判断するようにしています。

ポイント②:気が付いたときには多額の税金の支払いが…

さらに、利益が400万円のままだとどうなるかというと、確定申告すると、所得税や住民税、事業税など諸々で税金60万円払ってねとなるんでしたよね。

多くの個人事業家の方は、「えっ?本当に利益400万円もあったの?どこにそんなお金残ってんの?しかも税金60万円も払えって?まじかよ〜。そんなお金どこにも残ってね〜し(汗)…バタン。」と焦ってしまいます。税金って稼いですぐ払うわけではなく、忘れたころに「払え」ってやってくるんですよね。手元にお金を残しておかないと、税金を払うためにお金を借りることになってしまいますよ。

賢くキャッシュを残したいのであれば法人を活用しよう!

ここまで書けば、もう分かっていただけましたよね。今回のレクチャーでは「お金が残っていないよ…」と嘆くことがないように「法人を賢く活用しましょう」という提案をします。つまり、法人という便利な器を賢く活用して、個人事業主では経費にならない生活費の部分を、いかに経費化していくのかというのがコツです。

法人の賢い活用方法その①

例えばこんな活用方法があります。

・役員報酬の活用

・自宅の社宅化

・福利厚生費の活用

・経費の範囲の賢い広げ方

このレクチャーでは一つ一つに詳しく触れることはしませんが、他のレクチャーで詳しく解説しています。カテゴリーで該当ページに飛んでいってみてくださいね。

法人の賢い活用方法その②

個人事業主では経費にならなくても、法人ならば経費にできるものがあります。そのひとつが「旅費規程」です。法人独自の経費を生み出して、いかに会社の利益を減らしながら、無税で社長の手元にお金を残して行くのかというのがポイントですね。

法人になればお財布が2つ!

法人になると、あなたが持つお財布は2つに増えます。あなた個人としてのお財布と会社のお財布です。なぜなら、法人はあなた個人とは別人格だからですね。僕はこの別人格のことを「法人くん」と呼んでいます。先ほども書いた通り、あなた個人のお財布ではできないことも、法人くんのお財布ならできることがたくさんあるんですね。

しかも、財布が2つになると、法人と個人とでお金の管理が強制的に分けられますので、事業のお金と個人のお金を分けて考えざるを得なくなります。その結果、経営者としてのお金の感覚が勝手に育ってきます。ここは最初はちょっと戸惑う部分ですが、頑張ってここを乗り切っていただけたら、お金の流れが読めるようになります。ぜひ頑張っていただきたいところですね。

法人にしかできないことがたくさんある!賢く活用しよう!

今回のレクチャーでは、法人の賢い活用方法を紹介しました。今回のポイントは次の3つです。

・お金(キャッシュ)を残したいのであれば、法人の設立を視野に入れよう

・法人は個人事業主より経費の幅が格段に広い

・法人独自の経費を活用して、あなた個人のお財布に無税でお金を持ってくることが可能

個人事業主を長くされている方にとっては、はじめは法人の独特なお金の流れに戸惑うかもしれません。しかし一度法人の魅力を知ると、法人最高!と思っていただけると思います。ぜひ僕の他のレクチャーも読んでいただいて、法人の魅力を知っていただきたいです。

ということで、今年は「利益400万円あってもお金残ってね〜し…」とならないように、一緒に頑張りましょうね!