なぜかお金が残らない方へ

Last updated on 2023年10月3日 By 杉田健吾

「稼いでいるはずなのに、なぜかお金がない」が口癖になっていませんか?実は、なぜかお金がない起業家はあなただけではありません。多くの起業家たちがぶち当たる壁です。

今回のレクチャーでは「稼いでいるはずなのにお金がない理由」について解説します。心当たりのある方はぜひ最後まで読んでみてください。

今回の内容は

稼いでいるはずなのにお金がない…
手元にお金がないのはすごくやばい!
原因は売上のことしか考えていないから

ビジネスの収支を把握することがカギ

ビジネスの収支とは?
自分のビジネスの収支を知らない人が多い

あなたが見るべきは売上ではなく収支です

稼いでいるはずなのにお金がない…

僕の周りのひとり起業家の方から最近よく聞く話があります。

・結構稼いでるはずなのにお金がないんですよ〜

・昨年の比じゃないくらい売上が伸びているのに、なぜかお金が残ってないんですよ〜

・でもこのまま行ったらかなりの売上になる、そうなるともしかして税金ってどうなるの?

最終的にはみなさん「もしかして私ってやばいですか?」と口を揃えて言います。

手元にお金がないのはすごくやばい!

こういう場合、僕は「このままではやばい、早めに何か手を打ったほうがいいよ、準備したほうがいいよ」とはっきりと言います。

なにがやばいかと言うと、手元にお金が残っていないと「自転車操業」状態になってしまうからなんですね。「稼げているからいずれはお金が入るし」と油断していると、いつのまにか火の車になってしまいます。稼いでは使い、稼いでは使い…としていると、いざというときに困りますよね。

原因は売上のことしか考えていないから

いったい何が原因かというと、実は簡単なことです。ズバリ「売上のことしか考えていないから」です。

ひとり起業家の方って、いやひとり起業家でなくても多くの起業家の方に共通することなんですが、やっぱり多くの方が売上だけしか見てないんですよね。「今年は年収1,000万円行くぞ〜」、それを達成できたら「次は年収2,000万円だ〜」、そうなったら一気に「年収3,000万円行くぞ〜」、次は「5,000万円だ〜1億だ〜」という具合に、売上をあげることに目が行きがちです。だいたい僕の予想だと、「自分でコミットしたら今月200万円ぐらいはいける!」となってくるぐらいの方が一番やばいかな?と思います。

月収200万円を超えるって、めっちゃすごいしめっちゃいいですよね。あなたもそう思いますよね。でもこれぐらいの方が、最初に言った「結構稼いでるはずなのにお金が残っていない」という方になりがちです。月収200万円も稼いでいたら、お金あるんじゃないのかと思いますが、意外とそうではないんです。なぜかお金がないなあとみんな思ってるんですよね。

ビジネスの収支を把握することがカギ

じゃあ売上だけにコミットせずに何に注力したらいいのかというと、ご自身のビジネスの収支を知ることです。「収支を把握するものはビジネスを制す」といっても過言ではないくらい、重要なポイントです。

ビジネスの収支とは?

ビジネスの収支とは、簡単に言うと「売上から経費を引いたあと残り」のことです。

実はビジネスにおいて、一番大事なことは「売上」ではなく「収支」です。売上がどんなに多くても、売上を上回る経費を使っていたら当然お金は残っていませんよね。自分が何にどれくらいお金を使って、どれくらい手元に残っているかをきちんと把握できていますか?

自分のビジネスの収支を知らない人が多い

月々の収支計算なんか当然やっておらず、売上の管理や経費の領収書なんて、年に一回税理士さんに丸投げ状態の方がとても多いです。これでは「やばい」です。

収支を把握していない人は、自分がわかる「売上」という数字だけしか把握していないから、お金がなぜ手元にないのかわからないのですね。

ちなみに、売上とひとことで言っても、一括払いもあれば分割払いもあります。分割払いのなかにも12ヶ月払いもあれば、24ヶ月払いもありますね。36ヶ月払いなんてのもあります。例えば、「今月200万円売上げたぞ〜」と喜んだとしても、全てが36ヶ月払いだったら、月に入ってくるお金って6万円ぐらいです。たったの6万円です。これでは、自宅の家賃も払えませんね。なのに月収7桁稼いだ成功者みたいな気分になるので、洋服やバッグも欲しくなって、どんどんお金を使っちゃうんですよね。しかも、ひとり起業家としてはまだまだなので、高額のセミナーや起業塾に一生懸命通ったり、起業家仲間との交流のためにせっせとお金を使うことが多いです。

結局、売上という名目上の数字だけしか見ていないと、いったい自分のビジネスでお金って回ってるのか、いったい自分の手元にいくら残せてるのかということがまったくわからなくなるのですね。

さらに、きちんと節税対策もやってないと、最後にとどめでどか〜んと税金や社会保険がやってきます。でも、そんなお金残ってない…なんてことに。こんなことにならないために、しっかり自分のビジネスの収支を把握しておきましょうね。

あなたが見るべきは売上ではなく収支です

今回のレクチャーでは、「稼いでいるのになぜかお金がない理由」を紹介しました。今回のポイントは次の3つです。

・売上しかみていないとあなたの手元にはお金が残らない

・見るべきは売上ではなく、ビジネスの収支

・収支を把握しておけば、節税対策もばっちりできる

稼いでいるのになぜかお金がないと心当たりのある方は多いのではないでしょうか?売上しか見ていない方は、そろそろ考えてみた方がいいかもしれませんよ。まずは自分のビジネスの収支の把握から始めてみてください。