漫画家と法人、、、

Last updated on 2023年10月30日 By 杉田健吾

法人って、法律により自然人とは別に権利義務を認められた存在のことだって知っていましたか?法人って法律上は人と同じように扱われるんです。だから個人と法人は別の人なんですね。それでは問題です。個人の能力で得た売上って、法人の売上にしてしまってもよいでしょうか?個人と法人は別の人なんだから、勝手に売上を別の人のものにはできなさそうですよね。

そこで今回は、漫画家の印税収入を法人の売上にできるのか、法人の売上にするとどのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

今回の内容は

漫画家の印税収入って法人の売上にして良いの?

漫画家も法人化して節税ができる

法人になるとメリットがいっぱい

漫画家でなくても法人のメリットはいっぱい

漫画家の印税収入って法人の売上にして良いの?

僕の知人に漫画家でありながら、ひとり社長をしているYさんという女性がいます。このYさんは、以前は漫画家の印税収入を法人の収入にすることなんてできないと思っていたらしいんです。だって、漫画家である自分と個人は切っても切り離せないものだから。さすがに漫画家が法人を作って印税収入を自分の法人の売上にして賢く節税するなんてことは無理だと思っていたんですね。

そんななかで世の中を見ていると、タレントさんや作家さん、フリーアナウンサーやスポーツ選手、なんとフリーのカメラマンまで自分ひとりの法人を作って、賢く節税しているということを知ったらしいんです。そこで、「えっ?だったら漫画家の私だって自分一人の法人を作って、印税収入を法人の売上にして賢く節税してもいいの?」って思ったらしいんですね。これ、あなたはどう思いますか?

漫画家も法人化して節税ができる

これね。結論から言うと、今は多くの漫画家の方がひとり社長として自分の法人を作って、賢く節税しています。これ、僕はほんとにいいの?とは思っています。だって、漫画を描くって個人の能力と切っても切り離せないでしょ。そんなものなのに、それで得た収入を法人の収入にできるの?って思いませんか?僕は、それって少し難しいのでは?って思っていました。

でも、なんと、実際には多くの漫画家の方が自分の法人を設立し、自分の印税収入などをすべて法人の売上として申告するようになってます。そして、この漫画家が自分の法人を作って印税収入を法人の売上にして、そこからあの手この手で節税しています。国税側も印税が法人の収入だって?と一時は怪しんでいましたが、いつの間にか時代が変わって今では国税も認めています。まあ既成事実ってやつですね。

法人になるとメリットがいっぱい

とはいえ、あの手この手で節税と言っても、脱税とか常識を逸脱したものはもちろんダメですよ。そうでなければ法人のメリットっていっぱいありましたよね。その代表的なものが、

  • 法人になると経費の範囲がドカンと広がる
  • 旅費規程を作れば出張すればするほど自分の手元にキャッシュを作れる
  • 家族を役員や社員にして印税収入を自分一人の収入にするのではなく家族に給料として分散して税金をどんどん下げることもできる
  • 自宅の家賃なんかも社宅にすれば、そのほとんどがこの法人の経費にできる
  • 家族が乗ってる車だって法人の名義で購入すればいろいろと経費にできる
  • スポーツジムなんかも法人で契約すれば家族が通う会費は全部法人が負担してくれる

などなどです。もう法人ってめっちゃええやん!ってYさんは言っています。

漫画家でなくても法人のメリットはいっぱい

今回は、漫画家の印税収入を法人の売上にできるのか、法人の売上にするとどのようなメリットがあるのかについて解説してきました。漫画家の印税収入って個人とは切っても切り離せないものだから個人の収入であって、法人の収入にはならないような気がしますよね。でもいまでは漫画家が法人化して法人の収入にするのが当たり前になっています。

そして法人の売上に対して、あの手この手で経費を増やし、利益を減らすことで節税をしています。個人より法人の方が経費にできる範囲がかなり広がりますからね。経費の少ない漫画家さんでも法人にするだけでかなり経費を増やせるので節税になります。ということで、漫画家さんが法人作ってそこまでいろいろできるなら、ひとり起業家のあなたも、ひとり起業家を目指してるあなたも、さっさと法人を作って節税の仕組みづくり、さっさとやってみませんか?