【起業失敗談】47歳で起業、8ヶ月で売上14,500円。20年準備しても稼げなかった理由
Last updated on 2025年12月6日 By 杉田健吾
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こんにちは、毎朝メルマガ1通で年収1000万円を稼ぐ専門家の杉田健吾です。
以前の記事で、僕が20年以上もグダグダと独立準備をしていたというお話をしました。
カイロプラクティックの学校に通ってみたり、ログハウスのレストラン経営を夢見てみたり…結局どれも「完璧な準備ができてから」なんて言い訳して行動しなかったんですね。
では、なぜそんな僕が47歳で「もう待てない」と決断できたのか?
今日は、その決断の瞬間と、その後に待っていた残酷すぎる現実についてお話しします。

今回の内容は
「完璧な未来」より「後悔しない今」を選んだ日
20年分の自信と、残酷すぎる現実
なぜ、僕は稼げなかったのか?
失敗は早い方がいい
まとめ
「完璧な未来」より「後悔しない今」を選んだ日
47歳になったあの日、鏡に映る自分を見て「あと3年で50歳か…」と気づいた瞬間。
僕の頭をよぎったのは、単なる年齢への焦りだけではありませんでした。もっと本能的な「時間切れ」への恐怖だったんです。
20代、30代の頃は、まだ体力もあって「いつか」という言葉にもリアリティがありました。
でも、40代も後半になると、さすがに体の衰えも感じるし、何より「人生の残り時間」というものを生々しく意識し始めるんです。
このまま、今の会社で定年まで働いて、退職金をもらって、穏やかな老後を過ごす…それはそれで一つの幸せな道なのかもしれません。
でも、僕の心は叫んでいました。
「本当に、それで満足なのか?」
「一度も挑戦しないまま、人生を終えて後悔しないか?」って。
20年間、僕を縛り付けていたのは「失敗したらどうしよう」という恐怖でした。
でも、47歳の僕を突き動かしたのは、それとは全く逆の「何もしないまま終わることへの恐怖」だったんです。
失うかもしれない安定よりも、何も得られないまま人生の幕が下りることの方が、よっぽど怖い。
そう思えた瞬間に、僕の中で20年間も絡まっていた思考の鎖が、プツンと音を立てて切れました。
「完璧なタイミングなんて、待っていても永遠に来ない」
「だったら、今やるしかない」
もう後がないという覚悟が決まると、不思議なもので、あれだけ怖かったはずの一歩が、すごく軽く感じられたんです。
20年分の自信と、残酷すぎる現実
そして、僕はついに独立を果たします。
家族には「俺が起業したら、半年でドカンと稼ぐよ!」なんて大見得を切って。だって、20年以上も起業に関する本を読み漁ってきたんです。知識だけは誰にも負けない自信がありました。
でも…現実は、僕が想像していたよりも100倍は厳しかったんです。
独立して半年…僕の売上はなんと「ゼロ」でした。
あれだけ自信満々だったのに、お客さんは一人もいない。自分の商品すら形にできていない。交流会に行っても、SNSで発信してみても、全く手応えがない。
日に日に減っていく貯金通帳を眺めながら、「やべ…どうしよう…」って。家族に豪語した手前、弱音も吐けないし、精神的には本当にキツい時期でしたね。
そして、独立から8ヶ月目にして、僕はついに人生初の売上を手にします。
その記念すべき金額が…たったの「14,500円」だったんです。
もうね、嬉しいというより、情けなくて…
その内訳も鮮明に覚えています。僕が初めて開催したセミナーに、起業家仲間の友人を半ば無理やり呼んで参加してもらった参加費が12,000円(3,000円×4名)。そして、自分のオフィスを知人にセミナールームとして貸した場所代が2,500円。
これが、20年間も準備してきた男の8ヶ月間の成果のすべてでした。

なぜ、僕は稼げなかったのか?
なぜ、あれだけ知識があったはずの僕が全く稼げなかったのか?
それは、僕が致命的な勘違いをしていたからです。
僕は「良いものを作れば、勝手に売れる」と信じ込んでいました。自分の知識や経験は絶対に人の役に立つはずだ、と。
でも、それは完全な「自分矢印」の考え方だったんです。
僕が売りたいものと、お客さんがお金を払ってでも欲しいものとの間には、とてつもなく大きな溝があった。僕は、その溝の存在に全く気づいていなかったんですね。
この「14,500円」という残酷な現実は、僕に「知識だけでは1円にもならない」というビジネスの基本を、骨の髄まで叩き込んでくれました。
プライドも自信も、すべて木っ端微塵に打ち砕かれました。
でも、不思議なことに、どん底まで落ちたら、なんだかスッキリしたんです。
「もう失うものはない」「ここから這い上がるしかない」って。
この起業8ヶ月で14,500円という衝撃的な失敗体験こそが、僕を「自分矢印」の呪いから解放し、本当の意味でのビジネスのスタートラインに立たせてくれたんです。
失敗は早い方がいい
今日は、僕のちょっと恥ずかしい失敗談をお話ししました。
何が言いたいかというと、最初からうまくいく人なんてどこにもいないってことです。
むしろ、早く失敗した方が、早く自分の間違いに気づけて、早く軌道修正できる。そう考えたら、失敗ってめちゃくちゃ価値がありますよね。
もし今あなたが、昔の僕のように「完璧な準備」に時間をかけて動けずにいるのなら、今日の僕の話を思い出して、「14,500円でもいいや!」ぐらいの気持ちで、えいや!って一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今日お伝えしたかった重要なポイントをまとめます。
- 「何もしない恐怖」が行動を生みます。失敗への恐怖より、何も挑戦しないまま人生を終える恐怖の方が大きいと気づいた時、一歩が踏み出せます。
- 完璧なタイミングは永遠に来ません。47歳という「もう後がない」覚悟が、20年間絡まっていた思考の鎖を断ち切りました。
- 知識だけでは1円にもなりません。20年以上本を読んでも、起業8ヶ月で売上14,500円という現実が、ビジネスの基本を教えてくれました。
- 「自分矢印」は致命的です。自分が売りたいものと、お客さんがお金を払ってでも欲しいものは全く違うという現実に気づく必要があります。
- 早く失敗した方が早く成長できます。失敗は早い方が、早く間違いに気づけて、早く軌道修正できます。失敗には大きな価値があります。
じゃあ、この売上14,500円のどん底状態から、僕がどうやって年収1000万円を達成するまでになったのか?
その逆転劇のきっかけについては、また次の記事でお話ししますね。
ではでは、今日はこの辺で…
