専門知識があるのに売れない理由は?「教える力」で先生になる5つのステップとサクセスパスの作り方
Last updated on 2025年9月30日 By 杉田健吾
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こんにちは、毎朝メルマガ1通で年収1000万円を稼ぐ専門家の杉田健吾です。
1人社長の方々から、よくこんな相談を受けます。
「自分の専門分野には自信があるし、商品になりそうなノウハウもある。よし、これでいよいよデジタル商品が作れるぞ!」
そう意気込んでパソコンの前に座り、自分が持っている専門知識をすべて書き出してみる。
すると、、、
「うわ、、、情報量が多すぎて、何から伝えればいいか分からない、、、」
「この専門用語、お客さんに伝わるかな、、、」
「そもそも、どういう順番で教えれば、お客さんは理解してくれて行動してくれるんだろう?」
そんな新たな壁にぶつかっていませんか?
そうなんです。実は、「知っていること」と「教えられること」の間には、とてつもなく深くて広い溝があるんです。
どんなに素晴らしい専門知識を持っていても、それをお客さんに分かりやすく伝え、行動を促す「教える力」がなければ、その知識は残念ながら1円の価値にもなりません。
この記事を読むことで、あなたの専門知識をお客さんの人生を変える「教える力」へと変換するための具体的な方法が理解できます。

今回の内容は
あなたは「専門家」?それとも「先生」?
お客さんが本当に求めているもの
お客さんを「ゴール」まで導く地図を作る
僕の具体例:1人社長の節税講座
あなたの「サクセスパス」を作ってみよう
質問1:お客さんの「ゴール」を明確にする
質問2:中間地点を設定する
サクセスパス作成の重要なポイント
知識は「出す」のではなく「導く」もの
信頼できるガイドとしての役割
「教える力」が生む好循環
まとめ
あなたは「専門家」?それとも「先生」?
多くの1人社長が商品を作る時に陥ってしまう罠、それは「専門家」であろうとしてしまうことです。
自分の知識の正しさ、深さ、網羅性を証明しようとして、ついつい専門用語を並べ立てたり、理論的な説明ばかりになってしまう。
でも、思い出してください。
お客さんが本当に求めているもの
お客さんがあなたの商品を買うのは、「知識を得るため」だけではありません。
お客さんが本当に求めているのは、知識を得たその先にある「変化」です。
- できなかったことができるようになる
- 悩みが解決する
- 理想の未来に近づく
その「変化」をもたらすことができる人、それこそが、お客さんにとっての本当の「先生」なんです。
あなたは、自分の知識をひけらかす「専門家」になりたいですか?
それとも、お客さんを導き、変化をもたらす「先生」になりたいですか?
もし後者であるならば、あなたがやるべきことは一つです。
お客さんを「ゴール」まで導く地図を作る
「先生」になるために必要なもの、それは「サクセスパス(成功への道筋)」をお客さんに提示してあげることです。
サクセスパスとは、お客さんが今の「スタート地点(悩み)」から理想の「ゴール地点(変化)」まで、迷わずにたどり着くための「地図」のようなものです。
僕の具体例:1人社長の節税講座
例えば、僕が「1人社長の賢い節税」というテーマでデジタル商品を作るとします。
「専門家」である僕は、いきなり法人税法第〇条について語り始めてしまうかもしれません。
でも、「先生」である僕は、まずお客さんの「ゴール」を設定します。
ゴール:1人社長が法人を活用して合法的に節税し、手元に残るお金を大きく増やせるようになる
そして、そのゴールにたどり着くまでの道のりを、いくつかの「中間地点(ステージ)」に分解するんです。
ステージ1:まずは、ひとり法人のメリットを知る
ステージ2:次に、法人設立を最も有利な方法で完成させる
ステージ3:そして、旅費規程を導入してお金を残す仕組みを作る
ステージ4:そして、役員報酬を最適化して、さらに賢く節税する
ステージ5:最後に、1人社長だからできる経費の範囲の最大化術
どうですか?
こうやって大きなゴールを小さなステージに分解してあげるだけで、お客さんは「あ、この順番で進めば自分にもできそうかも」って思えるようになりますよね。
これが「教える力」の最も重要な本質なんです。
あなたの「サクセスパス」を作ってみよう
あなたも、自分のテーマでこの「サクセスパス」を作ってみましょう。
質問1:お客さんの「ゴール」を明確にする
あなたのお客さんの「ゴール」は、具体的に何ですか?
例:SNSが苦手な50代のサロンオーナーが、インスタグラムだけで毎月5人の新規客を集客できるようになる
質問2:中間地点を設定する
そのゴールにたどり着くまでに、お客さんが必ず通らなければならない「中間地点」を3〜5つ書き出してみてください。
(例)
- ステージ1:まずは自分のサロンの「強み」と「ターゲット」を明確にする
- ステージ2:次に、ターゲットに響くプロフィールと投稿内容の「型」を学ぶ
- ステージ3:そして、ハッシュタグの正しい使い方とリサーチ方法をマスターする
- ステージ4:最後に、フォロワーとのコミュニケーション術とDMでの予約獲得法を身につける
この「ステージ分け」こそが、あなたのデジタル商品の「カリキュラム(目次)」の骨格になります。
サクセスパス作成の重要なポイント
サクセスパスを作る時に意識すべきポイントがいくつかあります。
まず、各ステージで小さな達成感を味わえるように設計することが大切です。一つのステージをクリアするたびに「できた!」という実感を得られれば、お客さんのモチベーションを維持しながら次のステップに進んでもらえます。
また、前のステージで学んだことが、次のステージの土台になるような論理的な順序で組み立てることも重要です。そして、お客さんの立場に立って、専門用語を使わず分かりやすい言葉で各ステージを表現することで、迷いなく進んでもらうことができるんです。
知識は「出す」のではなく「導く」もの
ここまでくれば、もうお分かりですよね。
「教える力」とは、あなたが持っている知識を闇雲に全部お客さんにぶつけることではありません。
お客さんが混乱しないように、一つ一つのステージをクリアしていけるように、必要な知識を必要なタイミングで必要な分だけ、そっと手渡してあげること。
これこそが最高の「教え方」なんです。
信頼できるガイドとしての役割
あなたという信頼できるガイドがいれば、お客さんは、どんなに険しい道でも安心して一歩ずつ前に進んでいくことができます。
専門家は知識を「持っている」人ですが、先生は知識を「伝えられる」人です。そして、お客さんが求めているのは、間違いなく後者なんです。

「教える力」が生む好循環
サクセスパスを明確にして「教える力」を身につけると、素晴らしい好循環が生まれます。
お客さんの満足度が向上:迷わずゴールに向かえるので、お客さんの成功率が高まり、満足度も上がります。
口コミや紹介が増える:満足したお客さんは、自然と他の人にあなたを紹介してくれるようになります。
あなた自身の教える力も向上:お客さんの反応を見ながら、より効果的な教え方を身につけることができます。
リピートや上位商品の販売につながる:信頼関係が築かれることで、継続的なビジネス関係を構築できます。
まとめ
今日お伝えしたかった重要なポイントをまとめます:
- 「知っている」と「教えられる」は別のスキル 専門知識があることと、それを効果的に教えることは全く異なる能力です。
- お客さんが求めているのは「変化」 知識そのものではなく、知識を得た先にある変化や成果を求めています。
- 「専門家」ではなく「先生」を目指す 知識をひけらかすのではなく、お客さんを導くことに焦点を当てましょう。
- サクセスパス(成功への道筋)の設計が重要 ゴールから逆算して、必要なステージを明確に設定することが教える力の核心です。
- 知識は「導く」ために使う 必要な知識を必要なタイミングで必要な分だけ提供することが最高の教え方です。
- 信頼できるガイドとしての役割 お客さんが安心して学べる環境を作ることが、真の先生の役割です。
専門知識を「教える力」に変えるたった一つの方法、それは「サクセスパス(成功への道筋)」を明確に描いてあげることです。
あなたが、どんなに素晴らしい知識を持っていたとしても、お客さんをゴールまで導く分かりやすい「地図」がなければ、その知識は宝の持ち腐れです。
あなたがお客さんにしてあげるべきは、知識のひけらかしではなく、「導き」です。
あなたという最高の「先生」と出会えるのを待っている人が、たくさんいますよ。
実は、この「サクセスパス」を作る作業は、あなた自身の頭の中を整理するためにも、めちゃくちゃ効果的なんです。これをやるだけで、「あ、自分の強みって、ここだったんだな」とか、「この順番で教えるのが一番分かりやすいな」って、自分自身が一番スッキリしますからね。
ぜひ、試してみてくださいね。
応援しています!