法人のカードは作った方がいいの?

Last updated on 2023年7月10日 By 杉田健吾

僕がときどき聞かれる質問のなかに、「会社を設立したら法人名義のクレジットカードを作らないといけないですよね?」というものがあります。みなさんはどうしていますか?今回は法人名義のクレジットカードに関して僕なりの意見と、具体的な方法をお話ししたいと思います。

今回の内容は

僕は法人名義のクレジットカードを作っていません
僕が法人カードを作らない理由

会社の現金やクレジットカードを使わない方法
会社の現金を使わずに社長から借りる
クレジットカードを使っても仕訳は現金と同じ
借入金が貯まったら返済
個人名義のクレジットカードを使うメリット

この方法を使ってもいいか税理士に相談してみよう

僕は法人名義のクレジットカードを作っていません

実はうちの会社は設立して現在7年目なのですが、まだ法人名義のクレジットカードを作っていません。えっ?マジで?そんなのいいの〜?って声が聞こえてきそうですが、全くもって問題ありません。というか、まだまだ当分は法人名義のカードを作る予定がありません。

僕が法人カードを作らない理由

なぜ法人カードを作らないかというと、単純に面倒くさいからです。いや、そんな言い方はよくないですね。要は、僕の会社では経費の精算のほとんどを、僕が個人的に立て替えて支払った形にしているからです。そうやって会社の現金というものをあえて発生させないようにしているんです。

会社の現金やクレジットカードを使わない方法

何を言っているのかさっぱりわからんって声が聞こえてきそうですが、簡単にいうと僕の会社では現金という勘定科目は使わないよっていうことです。

会社の現金を使わずに社長から借りる

例えば、打ち合わせ時のカフェ代を僕の財布から1,000円支払ったとしたら、それは社長が会社の経費を立て替えて支払ったという処理をしてます。つまり「会議費1,000円/短期借入金(社長分)1,000円」と会計ソフトに入力しているということです。これは社長が会社に1,000円のお金を貸してあげて、会社は社長から借りたその1,000円でカフェ代金を支払ったという意味です。ここまでは理解していただけますか?

クレジットカードを使っても仕訳は現金と同じ

そしてこれと同じで、個人名義のクレジットカードで打ち合わせ時のカフェ代金を支払ったとします。そのときも先ほどと同じように社長が会社の経費を立て替えて支払ったというように処理しています。つまり会計ソフトへの入力方法は、現金で立替払いした時とまったく同じで「会議費1,000円/短期借入金(社長分)1,000円」となります。

借入金が貯まったら返済

そしてこれをどんどんやっていくと、会社に社長が貸してるお金がどんどん貯まっていきますよね、会社から見れば社長からの借入金が増えていくわけです。借入金がある程度貯まった時点で、まとまった金額を会社から返してもらうというわけです。

個人名義のクレジットカードを使うメリット

このように社長個人から借金をする形をとることで、わざわざ法人名義のカードを作る必要性があまりないので、僕の会社では法人名義のカードは使用していないんです。今のところ、僕はこのやり方が一番楽なので。あとは、個人名義のクレジットカードの方がポイントなどがいろいろ貯まって、あとでいろいろと活用できるので、そのメリットの方が圧倒的に大きいからですかね。

この方法を使ってもいいか税理士に相談してみよう

今回は法人のクレジットカードは作った方が良いの?という話をしてきました。僕は作らなくても良いと思っています。だってあんまりメリットがないですからね。その証拠に法人になってから今までクレジットカードの必要性を感じたことがありません。個人名義のクレジットカードを使えば楽だし、ポイントも貯まるし一石二鳥だと思っています。

ただし、この方法が全ての方にオススメできる方法ではありません。会社を作ると税理士さんによっては「会社の経費の精算は法人名義のカードでやってください。」って指導される方もいるみたいなので。でもひとり起業家で、ひとり社長の会社なら慌てて法人名義のカード作る必要はないかなって思います。

僕の方法が良いなと思ったら税理士さんと相談して、自分に合った方法を見つけていきましょう。そのためにも節税脳を鍛えないといけないですね。それではまた。