「忙しすぎる講座ビジネス」を何とかしようと頑張る起業家が試す5つの解決策
Last updated on 2025年6月20日 By 杉田健吾
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こんにちは、杉田健吾です。今日は、講座ビジネスの様々な問題に直面した時に、多くのひとり起業家が試みる解決策についてお話ししたいと思います( ̄▽ ̄)

今回の内容は
講座ビジネスが抱える3つの大きな問題
1. より高額な講座を提供する解決策
2. オンライン化による効率化
3. 会員制サービスへの移行
4. 新しい講座を次々と開発する解決策
5. アシスタントを雇う解決策
これらの解決策に共通する限界
でも、諦める必要はありません
講座ビジネスが抱える3つの大きな問題
他の記事でもお話ししているように、講座ビジネスには大きく3つの問題があります。
- 常に販売し続けなければならない構造:講座が終わると次の集客が始まる「終わりのない営業サイクル」
- 収入の不安定さ:フロントセミナーで販売した時だけ売上が上がり、それ以外は基本的に収入がない
- サポートと新規セールスの板挟み:受講生のサポートと次の講座の準備、どちらも大切だが時間は限られている
これらの問題に直面したひとり起業家は、様々な解決策を試みます。真面目で向上心のある起業家ほど、「何とかしよう」と積極的に改善策を模索するんですよね。
ここでは、よく試みられる解決策について見ていきましょう。

1. より高額な講座を提供する解決策
まず最初に多くの起業家が考えるのが、講座の価格を上げる方法です。同じ労力なら、より高い対価をもらえばいいという発想ですね。
実際、これは理にかなった考え方です。10万円の講座を10人に売るのと、50万円の講座を2人に売るのでは、同じ売上でも集客やセールス、受講生のサポートの手間が大幅に減ります。
この方法のメリット
- 同じ労力で、より高い収入を得られる可能性がある
- 「高額=高品質」というイメージで、ブランド価値が向上することも
- 受講生が減れば、一人一人へのサポートの質を上げられる
しかし、こんな課題もあります
- 高額化によって見込み客のハードルが上がり、集客が困難になる
- より高額になれば、受講生の期待値も高まり、それに応えるプレッシャーが増す
- 依然として「あなたの時間」に依存するビジネスモデルであることに変わりはない
僕も例に漏れず、講座の価格をどんどん上げていきました。20万円から30万円、そして50万円、60万円と…。その結果、一度に売り上がる金額はどんどん大きくなり、気持ちも高揚するのですが、結局は「時間と収入の比例関係」から抜け出せませんでした。むしろ、高額になればなるほど受講生への責任も重くなり、より多くの時間とエネルギーを費やすことになってしまったんです。
2. オンライン化による効率化
次によく取り組まれるのが、講座のオンライン化です。会場を借りる必要がなくなり、移動時間も削減できる。地理的な制約もなくなるので、全国から受講生を集められます。
特に最近は、オンライン化が当たり前になってきているので、「今更対面にこだわる必要もないかな」と考える起業家も多いんじゃないでしょうか。
この方法のメリット
- 移動時間や場所代の削減
- 地理的制約なく、より多くの受講生にリーチできる
- 講座の録画を再利用できる
しかし、こんな課題もあります
- オンライン環境の構築・管理に新たな労力が必要
- 対面講座とは異なるスキルセットが必要になる
- 受講生のモチベーション維持が難しくなることも
- 依然として「講座の実施」という行為自体はあなたの時間に依存する
オンライン化は確かに効率化につながりますが、それでも「あなたが講座を実施する」という行為自体は変わらないため、根本的な解決にはならないんですよね。
3. 会員制サービスへの移行
収入の不安定さに悩む起業家が次に考えるのが、会員制サービスです。毎月決まった金額が入ってくるというのは、確かに魅力的ですよね。
月額1万円の会員が100人いれば、毎月100万円の売上が見込める。これなら、毎回フロントセミナーで一喜一憂する必要もなくなりそうです。
この方法のメリット
- 安定した月間収入が見込める
- 一度獲得した会員からの継続的な収入
- 会員向けコンテンツを蓄積していける
しかし、こんな課題もあります
- 継続的な価値提供の必要性から、コンテンツ制作の負担が増える
- 解約率を下げるために、常に新しい価値を考え続けなければならない
- 会員サポートが必須となり、新たな時間的拘束が生まれる
- 依然として「あなたの継続的な労力」に依存するビジネスモデル
会員制サービスも、見かけ上は収入が安定しますが、実際には「毎月価値を提供し続ける」という新たな負担が生まれます。僕の知人も会員制に移行しましたが、「毎月のコンテンツ作りが思った以上に大変」と漏らしていました( ̄O ̄;)
4. 新しい講座を次々と開発する解決策
既存の受講生から信頼を得ている起業家が考えるのが、新しい講座の開発です。一度あなたの講座を受けて満足した人なら、新しい講座にも興味を持ってくれるはず。
実際、新規顧客を獲得するより、既存顧客に追加で商品を販売する方が簡単だというのは、マーケティングの常識でもありますよね。
この方法のメリット
- 既存顧客からの信頼があるため、比較的容易に新規講座を販売できる
- 異なるテーマの講座を提供することで、顧客の様々なニーズに応えられる
- 複数の収入源ができ、単一講座への依存度が下がる
しかし、こんな課題もあります
- リソースが分散し、メインとなる講座の集客やサービス提供が手薄になる
- 新講座のブラッシュアップにも十分な時間が取れず、クオリティが低下しがち
- 講座の種類が増えるほど、管理コストも増加する
- 長期的には全ての講座の質が落ち、ブランド価値が低下する恐れがある
僕の知人も、メインとなる講座を販売していたところから、周辺のテーマの講座を次々に開発しました。確かに一時的には収入が増えましたが、すぐに全ての講座の質が落ち始め、「あれもこれも中途半端」という状態に陥ってしまいました。
5. アシスタントを雇う解決策
ある程度ビジネスが軌道に乗ってくると、「そろそろ人を雇おうかな」と考える起業家も多いです。受講生のサポートや事務作業を任せられれば、自分はもっと重要な仕事に集中できる。
確かに、すべてを一人でやるには限界がありますし、組織化していくのは自然な流れかもしれませんね。
この方法のメリット
- 受講生のサポートや事務作業を分担できる
- あなた自身が「やるべきこと」に集中できる
- 規模の拡大が可能になる
しかし、こんな課題もあります
- 人件費がかかり、収益が圧迫される
- 採用、教育、管理に新たな時間とエネルギーが必要
- 品質管理が難しく、あなたの「思い」が正確に伝わらないことも
- 依然として「人の時間」に依存するビジネスモデルである
僕の周りでも、アシスタントを雇った起業家は多くいますが、「思ったよりも楽にならない」という声をよく聞きます。むしろ、管理業務(コミュニケーションコスト)が増えて、新たなストレスになることも少なくありません。
これらの解決策に共通する限界
ここまで見てきた解決策には、すべて共通する限界があります。
それは、どの方法も根本的には「あなた自身の時間」への依存から完全には脱却できていないということです。
高額化しても、オンライン化しても、会員制にしても、新講座を作っても、結局はあなたが中心となって価値を提供し続ける必要があります。アシスタントを雇っても、管理や指導はあなたがしなければなりません。
つまり、これらは講座ビジネスの本質的な問題の「対処療法」であって、「根本治療」ではないんですよね。
あなたも同じような試行錯誤をしていませんか?
もしあなたが今、
・いろいろな改善策を試しているが、根本的な解決に至らない
・一時的には良くなるが、また同じ問題に戻ってしまう
・努力しているのに、なぜか楽にならない
・「もっと良い方法があるはず」と感じている
こんな状況にあるなら、それはあなたの努力が足りないからではありません。単に、根本的な解決策にまだ出会っていないだけなんです。
でも、諦める必要はありません
実は、これらの限界を乗り越える根本的な解決策は存在します。それは、従来の講座ビジネスの枠組みを超えた、まったく新しいアプローチなんです。
講座ビジネスの本質的な問題には、必ず本質的な解決策があるものです。
その具体的な方法については、また別の記事で詳しくお話ししますね( ̄▽ ̄)
ではでは、今日はこの辺で。。。( ̄▽ ̄)