講座ビジネスの「収入の波」が生み出す深刻な問題とは?
Last updated on 2025年6月16日 By 杉田健吾
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こんにちは、杉田健吾です。今日は、講座ビジネスを続ける多くのひとり起業家が直面している「収入の不安定さ」について、深く考察してみたいと思います( ̄▽ ̄)

今回の内容は
講座ビジネス特有の「収入の波」
座ビジネスの収入パターンの特徴
収入の不安定さが生み出す具体的な問題を整理してみよう
1. 売上が「イベント」に依存している問題
2. 「準備期間」と「デリバリー期間」 には収入が発生しない問題
3. 成果が読めない不確実性の問題
収入の不安定さが引き起こす悪循環
精神的なストレス
無理なセールス
投資の躊躇
長期的な視点の欠如
構造的な問題には構造的な解決策が必要
あなたも「収入の波」に疲れていませんか?
講座ビジネス特有の「収入の波」
講座ビジネスを続けていると、多くのひとり起業家が直面するのが「収入の不安定さ」という問題です。
「講座が終わったけど、次の収入はいつ入ってくるんだろう…」
「今は通帳にお金があるけど、お金がどんどん減っていく…」
「毎月安定した収入があれば、もっと落ち着いてビジネスができるのに…」
これらの不安は、講座ビジネスを続ける多くの起業家の頭を悩ませています。そして、この不安の正体は、講座ビジネス特有の「収入の波」にあります。
講座ビジネスの収入パターンの特徴
講座ビジネスの収入構造はとてもシンプルです。フロントセミナーを開催して講座を販売した時だけドカンと売上が上がり、それ以外の時期は基本的に売上がない。つまり、「山あり谷あり」というより、「山がたまにあって、ほとんどが谷」という状態なんですよね( ̄O ̄;)
このパターンが示すように、講座ビジネスの収入は非常に不安定です。もちろん、1回のプロモーションで数千万円規模の売上を上げられるような人気講師であれば、半年くらいはゆっくりできるかもしれません。人気ミュージシャンが年に数回アルバムをリリースして優雅に生活しているようなイメージですね。
でも、その余裕もいずれなくなっていきます。3ヶ月もすると通帳の残高がどんどん減っていき、「そろそろ次のプロモーションの準備をしないとまずいよなぁ…」と考え始めるんです。そして、次の販売に向けて広告を回したり、情報発信したり、先行投資が必要になります。すると、「次ちゃんと売れるかな」「先行投資を回収して利益が得られるかな」と不安が大きくなるんです。
さらに厄介なのは、売上の規模が大きくなるほど、不安も比例して大きくなっていくことです。例えば、売上が100万円の時は「100万円分の不安」、3000万円の時は「3000万円分の不安」、1億円になれば「1億円分の不安」が襲ってくるんです。
つまり、ビジネスが成長して売上が上がれば上がるほど、「もし今回失敗したら…」というプレッシャーも桁違いに大きくなってしまう。1億円規模の講座で失敗すれば、スタッフの給料が払えなくなったり、会社の存続自体が危うくなったりするかもしれない…。そう考えると、成長すればするほど、精神的な重圧は増していくんですよね( ̄O ̄;)
収入の不安定さが生み出す具体的な問題を整理してみよう
ここまで見てきたように、講座ビジネスには構造的な収入の不安定さがあります。では、この不安定さの根本的な原因は何なのか、改めて整理してみましょう。

1. 売上が「イベント」に依存している問題
改めて考えてみると、講座ビジネスでは売上のほとんどが「フロントセミナー」という特定のイベントに集中してしまいます。つまり、そのイベントがうまくいかなければ、その期間の収入は大幅に減ってしまう。
これって、とてもリスクの高い構造ですよね。一つのイベントに収入の大部分を依存するということは、そのイベントの成否があなたの生活に直結してしまうということなんです。
2. 「準備期間」と「デリバリー期間」 には収入が発生しない問題
フロントセミナーの準備期間中は、どんなに頑張って準備をしても、基本的には収入が発生しません。
さらに、講座を販売した後も、3ヶ月〜4ヶ月かけて講座を実施(デリバリー)していく期間があります。この期間も、すでに売上は確定していて新たな収入は発生しません。つまり、準備期間からデリバリー期間まで、かなり長い期間「コストは発生するが新たな収入はない」状態が続くわけです。生活費は継続的にかかり続けるため、この長期の収入が発生しない期間が、大きな経済的なプレッシャーを生み出します。
3. 成果が読めない不確実性の問題
講座ビジネスの難しいところは、同じように準備をしても、毎回同じような結果が得られるとは限らないという点です。例えば、前回は100人集まったセミナーが、今回は50人しか集まらないかもしれません。また、前回50%だった成約率が、今回は20%に落ちてしまうこともあります。
これは、講座の集客や成約が様々な外部要因の影響を受けやすいからなんです。例えば、世の中の景気動向や、競合他社の動き、SNSのアルゴリズムの変更、さらには天候や季節要因まで…本当に様々な要因が結果を左右してしまいます。
このような不確実性があるため、「次回も同じように成功できるだろうか」「今回の集客方法は通用するだろうか」といった不安が常につきまとうんですよね。そして、この先行きの見えない不安が、講座ビジネスを続ける上での大きな精神的負担となっているんです。
僕の経験でも、プロモーションが終わって1000万円以上の大きな売上が立った時は、本当に安心感に包まれます。「やった〜!今回もうまくいった〜!」という達成感と余裕が、しばらくは続くんですよね。
でも、その安心感も1ヶ月もすると薄れ始めます。だって、お金は毎日毎日出ていくので…。しかも、売上規模が大きくなればなるほど、事務所の家賃やスタッフの給料などの固定費も大きくなっていきます。そうすると、「このままのペースでお金が出ていくと、あと何ヶ月持つかな…」「次のプロモーションはいつ始めようか…」という不安が頭をもたげてくるんです( ̄O ̄;)
収入の不安定さが引き起こす悪循環
この収入の不安定さは、多くのひとり起業家に以下のような悪影響をもたらします。
精神的なストレス
収入が安定しないことによる不安やストレスは、創造性や意思決定能力を低下させます。
「今回のプロモーションはうまくいくだろうか… k来月の売上はどうなるんだろう」という不安が常に頭にあると、講座の内容を考える時も、集客のアイデアを練る時も、どこか集中できないんですよね。本来なら楽しいはずの講座作りが、プレッシャーに変わってしまう。
無理なセールス
収入を確保するために、本来なら避けたい過度なセールスや値引きに走ってしまうことも。
「今回成約が取れないと来月の支払いが…」と思うと、どうしても必死になってしまう。でも、その必死さって相手に伝わってしまうんですよね。結果として、かえって成約率が下がるという悪循環に陥ることもあります。
投資の躊躇
不安定な収入のため、ビジネスの成長に必要な投資(教育、マーケティング、システム等)を控えてしまいます。
「次の収入がわからないのに、今投資をして大丈夫だろうか」と考えてしまう。でも、投資をしなければ成長もない。これも悪循環の一つですよね。
長期的な視点の欠如
目の前の収入確保に追われ、長期的なビジネス戦略を考える余裕がなくなります。
本来なら、1年後、3年後のビジネスの姿を描いて、そこから逆算して今やるべきことを決めるべき。でも、次の収入すら不安定だと、そんな長期的な視点を持つのは難しくなってしまいます。
最も深刻な「連鎖反応」
最も厳しいのは、この不安定さが「連鎖反応」を起こすことです。収入の不安から焦り、その焦りが集客やセールスのパフォーマンスに影響し、結果として収入がさらに不安定になる…この悪循環に陥るひとり起業家は少なくありません。
例えば、僕の場合、収入の不安定さから「もっと講座の回数を増やそう」と考えたことがありました。でも、よく考えてみると、それは単に自分の負担を増やすだけで、根本的な解決にはならないことに気づきました。むしろ、疲労感が増してセミナーのクオリティにも影響が出そうだったので、やめることにしたんです。
回数を増やせば売上は上がるかもしれない。でも、準備の負担も倍になるし、一つ一つの講座にかけられる時間や情熱も分散してしまう。結果として、受講生の満足度が下がり、リピート率や紹介率も下がってしまう…そんな悪循環が見えてきたんです。
構造的な問題には構造的な解決策が必要
この「収入の不安定さ」と「先行きの見えない不安」は、講座ビジネスの構造的な問題から来るものです。単に「もっと頑張る」だけでは解決できません。
頑張りや努力で解決できる問題なら、多くの真面目な起業家がとっくに解決しているはずです。でも、実際にはこの問題に悩み続けている人が多い。それは、問題の根本が「構造」にあるからなんですよね。
必要なのは、ビジネスモデルそのものの転換です。「イベント」に依存した収入構造から、より安定した収入構造への転換。そのヒントについては、また別の記事でお話ししますね( ̄▽ ̄)
あなたも「収入の波」に疲れていませんか?
もしあなたが今、
・フロントセミナーの成果に一喜一憂している
・講座終了後の「空白期間」に不安を感じている
・収入の不安定さから長期的な計画が立てられない
・目先の収入確保に追われて疲れている
こんな状況にあるなら、それはあなたの努力不足ではありません。講座ビジネスの構造的な問題に直面しているだけなんです。でも、この構造的な問題には、構造的な解決策があります。それについては、また別の記事でお話ししますね。
ではでは、今日はこの辺で。。。( ̄▽ ̄)