節税は税理士さんだけに任せて大丈夫?事業にあった税理士を探す
Last updated on 2023年3月22日 By 杉田健吾
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あなたは、節税に関して税理士さんにすべて任せておけばなんとかなる。なんて思ってませんか?でも残念ながらすべてを任せて自分が納得できる結果が返ってくることはありません。
税理士さんも忙しいですからね。ひとりひとりの事情に合わせて最適な提案をしてもらえることは少なく、誰が見ても文句を言われないようにすることを優先してしまいます。その結果、社長が思っているよりも経費が少なくなり、多額の税金を納めなければいけなくなるんです。
今回は税理士さんにすべてを任せてしまった、あるクライアントさんと税理士さんのお話を紹介します。これを教訓に自分の事業にあった税理士さんを探してみましょう。
あるクライアントさんと税理士さんのお話
先日もとあるクライアントさんとお話していて、ビックリしたことがあります。今回はそのお話を紹介したいと思います。
税理士さんに丸投げしたら多額の納税が必要に
そのクライアントさんは、昨年までは自分で確定申告していました。しかし、ご自身のビジネスの売上がだんだんと伸びてきたので、今年から税理士さんにお願いしたいと思ったらしいんです。そして、まあまあの料金をお支払いして、領収書やレシートをドサっと渡して「うまくお願いします」とお願いしたんです。
そして蓋を開けてみると「なんじゃこりゃ〜〜!!!(by 太陽にほえろ!のGパン)」なななんと、提出した経費の領収書やレシートの半分ぐらいは認めてくれなかったらしいんです。
その結果、めっちゃ税金払うことになってしまいました。
誰が見ても文句がない申告書を作りたい税理士
確かに昨年まではなんでもかんでも経費に入れて申告していたみたいです。確かにそれはそれでやり過ぎだったかもしれませんが、今回のこの申告もこれはこれでやり過ぎではないの?って思ったみたいです。
そこで、その税理士さんに聞いてみたらしいのですが、「社長!今回は初めてですから、きっちり厳しくしときましたからね。これで税務調査があってもまったく大丈夫。完璧ですよ!ふふふ」ですって。僕はこれを聞いていて「あちゃ〜またかぁ〜」って思いました。
そうなんです。税理士さんって、いろんな方がいらっしゃって、ときにはおたくの税理士さん税務署より厳しいのでは?みたいに思うことがあるんです。とにかく絶対に文句の出ない申告を作ることに命をかけているみたいな税理士さんがいるんです。でもそれってクライアントさんは求めていないですからね。
税理士さんって本来は中立の立場ですから、やっぱり厳しい方がいいのかもしれませんが、もうちょっとやり方があるんじゃないの?って思います。その社長さんも「これじゃあ、高いお金払って税務調査してもらったようなもんですよねぇ。」ってうなだれていました。
ひとり起業家にあった税理士を選ぶ
こんなことにならないように、みなさんもやっぱり税理士さんをきちんと選んだ方がいいと思います。僕が税理士さんを選ぶとしたら、やっぱりひとり起業家の立場をわかってくれてる人が良いですよね。
大企業とひとり起業家では事情が異なる
ひとり起業家って、中小企業や大きい会社と違ってプライベートとビジネスがかなり混ざっています。これは仕方がないことです。でも、これを杓子定規に他の大きい会社と同じように経費を判断されると正直つらいですよね。杓子定規ではなく、やはり出来るだけひとり起業家独自の特性というか、ひとり起業家だからできるひとり起業家のための節税ってもんを考えてほしいなあ〜って思いますね。
僕からしたら、外で食べる飲食代ってほぼ経費にできると思っていますし、スーツやジャケット等もひとり起業家なら経費にしやすいと思っています。国内も海外の旅行も絶対出張にして経費にした上で日当も出したい。懇親会もセミナーへの参加も起業家仲間とのランチ会も当然経費だし、出張にして日当も出したいと思っています。できることなら、バックも財布もメガネも靴も化粧品も全部経費にしたい。(これらが経費にできるのは、法人である必要がありますが)
どうやったら経費にできるか一緒に考えてくれる税理士が良い
要は、どうやったら経費にできるのかを税理士さんにはもっと教えてほしいですよね。ダメダメって言うばかりではなく、どうやったら経費になるの?って言うサポートですよね。「いや〜この費用は経費にできるか微妙ですが、こうやったら経費にできる確率が上がりますので、いっちょ頑張ってみますか。」ぐらいのことは言ってほしいなあ〜って思います。
知識を付け税理士とうまく付き合おう
今回はあるクライアントさんと税理士さんのお話をもとに、ひとり起業家にあった税理士の条件について紹介しました。
税理士さんに丸投げしてしまうと、どうしても税務調査で指摘されないための無難な申告になりがちです。そうならないためには、社長自身がある程度の知識をもって、税理士を選んでいかなければなりません。大きい企業と同じように処理するのではなく、自分の事業規模にあった処理を提案してくれる税理士がおすすめです。
なかなか理想の税理士さんにめぐり合うことができないかもしれません。しかしすごく素晴らしくて、ひとり起業家のことをわかってくれてる税理士さんもたくさんいます。できるだけそういう税理士さんとめぐり合ってくださいね〜。そのためにも、節税脳を鍛えていきましょう。
それではまた。