えっ?無税で生活できるって?
Last updated on 2023年5月5日 By 杉田健吾
–
今回のレクチャーから数回にわけて、「無税のお金」について解説をします。無税のお金を使いこなすことで、あなたの手元にはどんどんお金が残る仕組みをつくることができるようになるんです。
「無税のお金ってなんだ?」と思われる方が大半かと思いますが、手元にしっかりお金を残したいひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてください。
個人事業主の落とし穴?気が付いたらお金がない?
個人事業主には、恐ろしい「落とし穴」があります。あなたは落とし穴の存在に気が付いていますか?例えば、あなたが現在生活費として月40万円使っているとしましょう。年間480万円の生活費を、個人事業としてやっているひとりビジネスから頑張って作り出しているとします。
個人事業主の生活費は「収入-経費」
個人事業主のお金の流れは、収入から経費を差し引いたもの(所得)が事業主の取り分になります。つまり、「収入-経費=480万円」の480万円で生活しているという意味ですね。ただし、この480万円はそのまますべて個人事業主が生活に使えるというわけではなくて、480万円の中から所得税や住民税などの税金、社会保険料を支払うことになりますね。
正確には、「配偶者控除」や「扶養控除」、「基礎控除」など控除できるものがあるので、税金の対象となる所得は350万円程度になりますが、なんと税金を60万円以上払うことになるんです。
所得が増えれば増えるほど増えていく税金
所得税は累進課税といい、所得が増えれば増えるほど税率が高くなっていく仕組みになっています。なんと最高税率は45%(住民税等を含めると55%)にも及びます。つまり、所得が増えれば増えるほど税金が増えていってしまうんですね。
「自分の手元に残るお金を増やしたい」「高級ホテルに泊まったり、旅行に行ったり、生活をもっと豊かにしたい」と思ってがむしゃらに働くと、手元に残るどころか税金の支払いでなくなってしまう…なんて恐ろしいことも起きてしまうんです。
会社を作って無税のお金を作り出そう!
もしあなたの個人事業を会社にしたら、落とし穴を回避できる方法がたくさんあるんです。その1つがこれから僕が提唱する「無税のお金」です。
無税のお金ってなに?
無税のお金とは、文字通り「税金のかかっていないお金」のことをいいます。
例えば、社長の給料を月15万円(年180万円)、奥さんの給料を月5万円(年60万円)、お母さんの給料を月5万円(年60万円)とり、さらに出張旅費で月15万円(年180万円)作り出すと、どうなるでしょうか。法人であれば、社長自身や家族役員の給料は経費にすることができますし、出張旅費ももちろん経費にすることができちゃうんです。となると、会社の利益は”0円”、すなわち税金も”0円”、無税のお金です。あなたの家族の生活費年間480万円が、いつの間にか経費になっちゃいましたね。
個人の利益(所得)はどうなるかというと、社長は年180万円の収入がありますが、給料には「給与所得控除」というかなりお得な制度があり、給与所得控除(詳しく知りたい方はこちらのレクチャーをご覧ください)とその他の基礎控除や配偶者控除などを使うことにより、所得を”0円”にすることができます。奥さんやお母さんももちろん控除を使って、所得は”0円”です。ということは、税金は”0円”です。
いわゆる「無税で生活できちゃうやん」という話です。
無税のお金の効果は1回限りではない!
しかも、気が付かない方が多いんですが、無税の節税の効果って1回限りではないんです。1回実施したら終わりではなくて、その効果は毎年毎年続きますからね。年間60万円の差なら、3年で180万円、5年で300万円。年間100万円の差なら、3年で300万円、5年で500万円ですからね。これってバカにならない金額ですよね。
とはいえ、かなりざっくり書きましたので、正確には個々の条件でもう少し数字は変わりますが、「こんなことが起きるんだ」ということを知っておいていただきたく紹介しました。そしていざ「活用しよう!」って思える時が来たら、気合いを入れて「えいや!」とやってしまうのもありだと思いますよ。
まとめ
今回のレクチャーでは、「無税のお金ってなに?」について紹介しました。今回のポイントは次の3つです。
・無税のお金とは税金がかかっていないお金のこと
・個人事業主は無税のお金を作り出すことはできない
・無税のお金を作りたいのであれば、まずは法人化(法人成り)を!
無税のお金の効果を実感したければ、まずは会社をつくることから始めましょう。あなたのそのひとりビジネス、会社にするだけでもっとお金を手にすることができますよ。僕のレクチャーでは、こんな感じでひとり起業家のタメになる話をたくさん紹介していますので、気になった方はぜひ別のレクチャーも読んでみてくださいね。