夜の出前のドミノピザは福利厚生費で、、、

Last updated on 2023年7月19日 By 杉田健吾

あなたの会社では残業ってありますか?実はあなたが残業中に食べた夕食代、福利厚生費にできちゃうんです。かなり効果の高い節税方法なので、ぜひあなたの会社にも取り入れてほしいです。

今回のレクチャーでは、ひとり社長の残業についてのお話をします。

今回の内容は

ひとり社長に残業という概念はない?
だって自分の会社だから
社長が残業しても残業代はもらえない

ひとり社長の残業中の夕食代が経費にできる!
残業代は出せないけど夕食代は出せるって?
福利厚生規程に明文化しておこう

まとめ

ひとり社長に残業という概念はない?

もしかすると、あなたが自分のビジネスを立ち上げているのであれば、残業という概念はないかもしれません。それもそのはずです。

だって自分の会社だから

ひとり社長の残業についての話をするとクライアントさんから「以前のサラリーマン時代は毎日が残業、残業のブラック企業で働いてましたが、今は晴れて自分で会社作って自分で独立してビジネスしてるので、そもそも残業という概念がない」とよく言われます。

僕も自分の会社で自分のビジネスをやっているので毎日毎日夜の9時10時まで平気で仕事してますが、それを「残業だ〜」なんて考えたことがないし、「ちゃんと残業代を払わないと労働基準監督署に訴えるぞ〜」なんて思ったこともありません。だって自分の会社ですからね。

社長が残業しても残業代はもらえない

「えっ?もしかしてひとり社長の会社でも社長がたった一人の会社でも残業代って出せるの?」と思われた方、残念ですが、出せません!

正確には、残業代として会社から社長にお金を払ってもいいのですが、臨時の給与という扱いになり、会社の経費(損金)にはできません。しかも社長の給与として課税対象となってしまうので、社長個人の所得税が取られてしまうんです。はっきり言って嬉しくないし、まったく得もしないし、節税にもなりません。

ひとり社長の残業中の夕食代が経費にできる!

ここからが今回のレクチャーの本題です。実は…社長に残業代を出しても意味はありませんが、残業した場合の夕食代を会社が出してあげることはできるんです!

残業代は出せないけど夕食代は出せるって?

残業した場合の夕食代を会社が負担すれば、ひとり社長にとってはすごくいい方法で節税になります。僕のクライアントさんにはみんなにおすすめしているのですが、はっきり言って知らない人がほとんどです。実際にやってる人もほとんどいないというのが現実なんですよね。すごくもったいないです。

ひとり社長であるあなたが、自分の自宅で自分の会社の仕事に打ち込んで毎日毎日9時10時まで仕事をしているのだったら、ほんとご苦労様なのですから、ドミノピザでも出前で頼んで会社に福利厚生費として経費にしてもらいましょう。毎日毎日仕事で遅くまで残業してるのであれば、残業した時の食事ぐらい会社の経費で出してもらえばいいんです。

僕なんか自分の会社の仕事が大好きで楽しいので放って置いたらいつの間にか夜の9時10時まで当たり前に家で仕事してますからね。自分の会社とはいえど、「本当に会社に貢献してるぜ〜」と思っています。だからそんなときはせっかくなので、出前のドミノピザや夜食のラーメン、買い出しのマクドナルド、はたまたコンビニ弁当でも、残業時の食事代ぐらいは会社に負担してもらってしっかり節税していきましょうね。

福利厚生規程に明文化しておこう

ただし注意が必要なのですが、何も考えずに毎日の夕食代を会社の経費にしていると、「さすがにこれはダメでしょ!社長が一人で食べる夕食代は会社の経費にならんでしょ?」と国税に言われてしまいます。

だからそこで必要となってくるのが、自分の会社で決める規程です。もう僕のレクチャーをいつも読んでくださっている方はパッとでてきますよね。そうです。「福利厚生規程」ですよね。

福利厚生規程に残業中の食事代についてきちんと明文化しておきましょう。例えば、「○時以降から○時間程度以上残業した場合」といった条件、食事代の上限などを記載します。福利厚生規程に則って食事をすれば、国税に指摘された場合でも説得ができますので、安心です。

まとめ

今回のレクチャーでは、ひとり社長の残業中の食事についての取り扱いについてお話しました。今回のポイントは次の3つです。

・社長に残業代は出せないけれど、残業中の食事代は会社が負担できる

・福利厚生規程を作成して、残業中の食事代について明文化しておく

・福利厚生規程があれば、国税の調査官を納得させることができる

ぜひ残業中の食事を会社に負担してもらって、節税してください。本当にやっぱりひとり社長はやめられませんね。