子供の学費が経費にならないのなら…

Last updated on 2023年4月19日 By 杉田健吾

前回のレクチャーでは、「子供の大学の学費は経費にできるの?」という話をしましたね。そして結論から言うと、自分の子供の教育費を経費にするのは限りなく難しいという話でしたね。そのため、教育費を経費にするのはきっぱり諦めたほうがいいです。経費に計上しても否認される可能性が高いですからね。

でも子供の学費って結構な金額だから、何か良い方法が無いかと考える気持ちもわかります。そこで今回は、学費を経費にする代わりに別の経費を作る方法を紹介します。

今回の内容は

学費を経費にできないなら別の経費を作れば良い
子供に給料を払って経費にする
経費にするには子供に仕事をしてもらうのが条件

子供に給料を払って節税しよう

学費を経費にできないなら別の経費を作れば良い

子供の学費をどうにかして経費にしようと、経費にできそうな理由を無理やり考えるのは時間の無駄です。そんな理由を考えるより、別の方法で賢く経費を作りましょう。

子供に給料を払って経費にする

学費が経費にできないのなら、いっそのこと子供を社員にして給料を払って、自分で学費を払わせたらいいんじゃないですか。だって、学費を経費にするのも給料を出して経費にするのも経費だという結果は一緒ですからね。だったらいっそのこと、息子に給料を出せるようにしたらいいんではないですか?って話ですね。

ただし前回のレクチャーでもちょこっと書きましたが、国税は身内(親族)に対するお手盛りには厳しいです。だから息子に給料を出すのであれば、もちろんしっかりと仕事をしてもらわないといけません。

経費にするには子供に仕事をしてもらうのが条件

仕事もしていないのに給料なんて出そうものなら、途端にこれは嘘の給料だなんて言われてしまいます。そうなると「それは息子さんの給料じゃなくて社長の給料、いや社長の賞与ですよね〜」って言われて、社長の所得税をがっぽり取られます。さらに経費にもならなくなって法人税も取られて、さらには加算税や延滞税という罰金まで取られます。

認めてもらえないと、もう往復ビンタぐらいじゃ済まなくなるので、息子に給料を出す以上はそれ相応の仕事をきちんとさせてくださいね。まあ今の若者はSNSなんて得意だから、親が苦手なITの部分なんかをうまく補う仕事をしてもらえたらいいんじゃないでしょうか。

子供に給料を払って節税しよう

今回は、学費を経費にする代わりに子供に給与を支払って、子供に学費を払わせればいいんじゃないかという話をしました。この方法は、子供にしっかりと働いてもらう必要がありますが、否認されるリスクの低い節税方法です。子供側としてもバイトの代わりだと思えば、手伝ってもらえる可能性が高いでしょう。

仕事の内容に細かな決まりはないですが、どうせなら親が苦手なことや、将来任せたい仕事が良いのではないでしょうか。自分がITが苦手なら子供に任せてしまうのもありですね。IT関係なら場所や時間が関係なくなるので、学生にはちょうどいい仕事になるかもしれませんよ。

それではまた。