社内交際費って知ってる?

Last updated on 2023年8月28日 By 杉田健吾

何回かにわたって交際費についてレクチャーしてきたので、そろそろ交際費の使い方をわかってきたのではないでしょうか。交際費って本当に使い勝手がよくて、何にでも誰にでも使えることがわかっていただけたと思います。

しかし、ビジネスに関係がなければいけない以上、家族や親族、社内の人のおもてなしはさすがに交際費にできないと思っていませんか?でも実は、交際費で社内の人もおもてなしができちゃうんです。そこで今回は、社内の人をおもてなしする社内交際費について解説していきます。

今回の内容は

なにかと使い勝手がいい交際費の復習
交際費の範囲はめちゃくちゃ広いのが特徴
何費にするか迷ったらとりあえず交際費

交際費の範囲は思った以上に広い
交際費の範囲は外部の人をもてなすためだけではない
交際費は社内の人や株主などにも使える

社内の人をおもてなしするなら「社内交際費」

社内交際費を知ってあれもこれも全部経費にしよう

なにかと使い勝手がいい交際費の復習

以前のレクチャーでは、私たちひとり起業家はもっともっと国が喜ぶようにお金を使ってあげれば、それが結果的にすべて経費になって節税にもなるというお話をしました。そしてその代表的なお金の使い方が交際費!!!でしたね。

交際費の範囲はめちゃくちゃ広いのが特徴

そして法人の場合って、この接待交際費の範囲が『めちゃくちゃ広い!!!』というのが特徴でした。つまり自分のビジネスに関係する人を”もてなす”ために支出するお金は交際費でいいですよ!ってことでしたね。

じゃあ、誰を”もてなし”てもいいの?って考えた時に、その範囲がめっちゃ広いのも法人の特徴でしたよね。「事業に関係ある者等、、、」ってやつですね。「事業に関係ある者」だけでもかなり広い範囲なのに、さらに、まだそこに「・・等」がついている。どこまで広げるねん。「どんだけ〜」ってやつですね。

何費にするか迷ったらとりあえず交際費

なので法人であれば社長が誰か事業に関係する者”等”と親睦を深めるために、コミュニケーションを取るために、情報交換するために、

  • ご飯を食べに行ったり
  • 飲みに行ったり
  • 遊びに行ったり
  • 何か会に参加したり
  • etc

まあ他人が絡む何かをしてお金を払ったなら、これ何費?って迷ったら、もうそれは年間800万円までは交際費でいいんでないの?って話でしたね。年間800万円って毎月70万円も使えますからね。おお!なんて便利な交際費って思いませんか?でもこれは法人の交際費の話であって、個人ならこうはいきませんよ。

交際費の範囲は思った以上に広い

今回は、「”他人が絡む”何かをしてお金を払ったなら」という部分をもう少し深く突っ込んでみますね。

交際費の範囲は外部の人をもてなすためだけではない

実はあなたはまだ知らないかもしれませんが、法人が交際費としておもてなしをする相手って、普通はクライアントさんとか取引先とかお客さんになりそうな人とか、なんらかの事業に関係する自分の会社以外の外部の人を想像しますよね。まあ以前お話しした意中の彼だって、自分の会社以外の外部の人でしたもんね。

交際費は社内の人や株主などにも使える

でもね。内緒ですけどね、実は法人が交際費としておもてなしをする相手って、自分の会社以外の外部の人に限らず、自分の会社の役員や社員(従業員)や株主等も含むってなっているんです。えっ?どゆこと?自分の会社の役員とか社員とか株主に交際費って意味がわからないのですが?ってなりますよね。

ここが法人の交際費の面白いところなんですね。例えば、僕の会社は僕が役員で妻が社員になっています。とすると僕の会社が接待交際費としておもてなしをする相手には、役員である僕も社員である妻も含まれるということです。えっ?なんだって??社長も奥さんも自分の会社の交際費の対象にできるんだって???えええ〜?まじで〜〜〜?って思いましたか?びっくりでしょ?でもね。実はそうなんです。

社内の人をおもてなしするなら「社内交際費」

意外と社内の人も”おもてなし”できるという事実を多くのひとり起業家は知らないと思います。しかし法人だと、社長であるあなたも社員である奥さんも株主である親族なんかも、法人の経費で”おもてなし”をして、これをあなたの法人の接待交際費にできる!ということですね。

これをいわゆる「社内交際費」と言いますが、これって実はよく考えるとすごいことですよね。自分や自分の妻や自分の親族にまで交際費が使えるってことですからね。ということは、あんなことも、こんなことも、そんなことも交際費として法人の経費にしてもいいってことですからね。うわ〜また法人にする夢が広がってきますよね。

まあとはいえ、どうやったら交際費として何でもかんでも経費にできるのか?そこをしっかりと学ばないと、国税独自の社会通念上っていう勝手な判断基準を持ち出されてダメって言われますからね。そこは社長であるあなたが「知る努力」をすべきところというわけです。

社内交際費を知ってあれもこれも全部経費にしよう

今回は、社内の人をおもてなしする社内交際費について解説してきました。交際費ってみなさんが思っている以上に範囲が広いんですよね。クライアントとか取引先が交際費の対象と思っている人が多いですが、会社の外部の人だけではなく内部の人も対象になります。

そして社内の人におもてなしをするときの接待交際費は社内交際費といいます。社内交際費を使えば、雇っている社員はもちろん、社長であるあなたや社員になった奥さん、株主の親族など、会社に関係のある身内の人も”おもてなし”してあなたの法人の経費(接待交際費)にできます。

このことを知っているだけで、交際費がたくさん増やせそうですね。でも、しっかり節税脳を鍛えていないと、国税の勝手な思い込みで否認されてしまうので、反論する知識を得ましょう。

ということで、ひとり起業家も立派な経営者です。だからこそ節税脳をどんどん鍛えて、知る努力を惜しまず、せっかく稼いだ貴重なお金をしっかりと守っていきましょうね。そんな頑張る経営者、頑張るひとり起業家のあなたを応援しています。ではでは。今日はこの辺で。