銀行からバレちゃった、、、汗
Last updated on 2023年10月10日 By 杉田健吾
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家族に所得を分散すると節税になるって知っていましたか？社長ひとりで報酬をもらうより、夫婦二人で報酬を貰った方が、所得が分散するので、所得税率が低くなり税金が安くなるんです。そこに娘も加えればさらに安くなる。でも、親族への給与は十分気を付けてくださいね。実態がないと否認されて税金を払わなければいけなくなりますからね。そこで今回は、娘さんへの給料が税務調査で否認された実例についてお話ししていきます。
今回の内容は
娘に毎月8万円の給料を払ったことにしていた社長
実態がなかったので税務調査で否認された
まずは働いている実態が必要
次にお金が支払われた実態が必要
銀行調査によって嘘がバレることもある
親族へ給料を出すときは実態を作ろう
娘に毎月8万円の給料を払ったことにしていた社長
以前こんな話がありました。「娘さんへの給料が税務調査で否認されました。」というもの。この社長さん、娘さんに毎月給料を8万円、税金のかからない範囲で支払っていることにしていました。「ん？なんだって？杉田さんさ〜なんか今、しれ〜っと書きましたよね。支払っていることにしているって。それってどういう意味？」って思った方は鋭い！でもこれは書いた通りそのまんまです。
この社長さんは、自分の経営する会社から毎月8万円を娘さんに給料として支払っていることにして、自分のおこづかいにしていたんです。えええ〜まじで〜そんなことできるの？って思うかもしれませんが、これはとても簡単で多くの同族会社ではまあまあやっていることです。
実態がなかったので税務調査で否認された
ただね。やっぱりね。実際に娘さんの手にお金が渡ってないと、時々バレて税務調査で否認されてしまいます。しかもこの社長さんの会社は東京なのに、娘さんは結婚して仙台に住んでいました。これはムムムですよね。仙台に住んでる娘になんの仕事してもらってるの？って、ここはやっぱり疑われてしまいます。
まずは働いている実態が必要
まあ、娘さんが会社の役員なら会社に常時出勤していなくても、非常勤役員としてまだ経営に参画してるって言えなくもないのですが、この社長さんは娘さんを役員にしておらず社員（従業員）として給料を出していたんですね。これだとますます疑われます。国税側からすると、仙台に住んでるのに本当に働いてもらってるの？ってね。
次にお金が支払われた実態が必要
そして、ちょっとでも疑いがあるなら国税は調べますよ。お金の流れがどうなっているのかってね。でもこの社長さん、税理士さんに言われて娘さん名義の銀行口座をちゃんと作って、その娘さんの口座に毎月8万円を振り込んでいたんですね。えっ？だったらなんも問題ないんじゃいの？って、思いました？
だってちゃんと娘さんの口座に振り込んでるんだから。あとは娘さんが何か会社の手伝いをちゃんとやってるっていう証拠を出せば（なくても口裏を合わせれば）なんとかセーフになるんじゃないの？って思いましたか？ふふふ。あま〜い。
銀行調査によって嘘がバレることもある
国税には銀行調査っていうのがあるんですよ。そして今回のこの社長さんが自分のこづかいにしていたことがバレたのが、この銀行調査からだったのですね。実はね、国税っていざとなったら銀行に行って、その娘さんの口座の入出金を実際には誰がしているのか？これを調べることができるんです。その一つが銀行の防犯カメラの映像を確認するってことです。
この社長さん、娘さんの口座を自分で管理していて、口座への入出金も全部自分でやっていたんですね。そして、その時の映像がしっかりと銀行の防犯カメラやATMの防犯カメラにぜ〜んぶ記録されていたというわけです。チ〜ン。ということでやっぱり親族へ給料を出すときは、その実態をちゃんと作ってくださいね。嘘はやっぱりどっかでバレますからね。
親族へ給料を出すときは実態を作ろう
今回は、娘さんへの給料が税務調査で否認された実例についてお話ししてきました。今回の社長さんは毎月8万円を娘さんに給料として支払ったことにしていました。その額なら税金がかからないからですね。でも親族に給料を支払うときには注意しましょう。実態がないと否認されて税金を払わないといけなくなります。
今回の場合も、働いている実態がないし、給料が娘さんに支払われた実態もありませんでした。今の時代、住所が離れていてもリモートで働いていたと口裏を合わせることはできますが、支払い実態までは隠せませんでした。娘さんの口座を作っていても、その口座を使っていたのが社長さんだったからです。国税がその気になれば防犯カメラだって調べられることを覚えておきましょう。
ということで、今回の社長さんは銀行口座を作って安心してしまったみたいですが、実態がないとバレてしまう可能性があります。親族に給料を出すときはしっかりと実態を作っておきましょう。それが難しいなら僕のレクチャーでオススメしている節税方法を試してみてはいかがでしょうか。
