講座ビジネスの理想と現実のギャップ〜なぜあなたは疲れ切ってしまったのか?
Last updated on 2025年6月9日 By 杉田健吾
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こんにちは、杉田健吾です。今日は、多くのひとり起業家が直面している「講座ビジネスの理想と現実のギャップ」について、深く考察してみたいと思います( ̄▽ ̄)

今回の内容は
講座ビジネスをスタートした時の想い
次第に見えてきた現実
なぜこのようなギャップが生まれるのか?
講座ビジネスの本質的な構造問題
なぜ「あなた依存」が問題なのか
「頑張れば頑張るほど忙しくなる」という矛盾
多くの人が見落としている視点
あなたが感じている疲労感の正体
新しい視点の必要性
講座ビジネスをスタートした時の想い
「いつか自分のペースで、好きなことを教えながら生きていきたい…」
多くのひとり起業家が、このような理想を抱いて講座ビジネスをスタートさせます。自分の知識や経験を活かして、困っている人の役に立ち、その対価として収入を得る。これほど素晴らしいビジネスモデルはないように思えますよね。
僕もそうでした。
「自分が持っている節税の知識を多くの起業家に伝えて、みんなの経営を楽にしたい!」
そう思って立ち上げた講座ビジネスは、最初こそ楽しくて仕方ありませんでした。受講生が「目からウロコが落ちました!」と喜んでくれる瞬間。「杉田さんのおかげで、こんなに手元にお金が残りました!」と感謝してくれる瞬間。そんな喜びを糧に、情熱を持って走り続けていました。
この時期を振り返ると、本当に純粋な想いでビジネスを始めたんですよね。「人の役に立ちたい」「自分の知識を活かしたい」「感謝されながら収入を得たい」という、とても健全な動機だったと思います。
次第に見えてきた現実
でも、次第に「理想」と「現実」のギャップが見えてきました。
実際の講座ビジネスは、教えることだけではなく、集客、販売、受講生のサポート、次の企画…と、目に見えない業務の連続だったんです。どれか一つでも手を抜けば、すぐに売上に響いてしまう。
「今回は新しい受講生が少なかったな…次回はもっと集客に力を入れないと」
「個別相談の予約が詰まっていて、新しい講座の準備ができない…」
「受講生からの質問メールが溜まっている。でも、次のプロモーションも始めなきゃ…」
こんな思いを抱えながら、毎日忙しく働き続ける。それが、多くのひとり起業家が直面する講座ビジネスの現実なんです。
僕が講座を運営していた頃も同じでした。年1500万円以上の売上があっても、なぜか余裕がなく、常に「次の売上をどう作ろうか」と考え続ける日々。家族との時間や自分の趣味の時間は後回しになり、気づけば「ビジネスのために生きている」ような状態になっていました( ̄O ̄;)
なぜこのようなギャップが生まれるのか?
ここで考えてみたいのは、なぜこのような「理想と現実のギャップ」が生まれてしまうのかということです。
多くの人は「集客が足りないから」「セールススキルが不足しているから」「時間管理がうまくいかないから」と表面的な原因を考えがちです。でも、本当の原因はもっと深いところにあるんですよね。
講座ビジネスの本質的な構造問題
自分の知識や経験を人に伝えるのは本当に素晴らしいことです。でも、その素晴らしさに隠れて見えにくくなっている「講座ビジネスの罠」があります。
その罠とは何か?
それは「あなたがいなければ成り立たないビジネスモデル」だということです。
あなたが今、講座ビジネスで直面している「理想と現実のギャップ」の正体は、実はこの「あなた依存」の構造にあるんです。
講座の企画も、セールスも、実際の講義も、受講生のサポートも…すべてがあなた一人に依存している。
なぜ「あなた依存」が問題なのか
この「あなた依存」の構造が、なぜ問題なのでしょうか。
まず第一に、時間的な制約があります。あなたは1日24時間しか使えません。どんなに効率化しても、あなた一人でできることには限界があるんです。
第二に、精神的な負担が大きくなります。すべてがあなたの肩にかかっているため、休むことができません。「自分が休んだら、ビジネスが止まってしまう」というプレッシャーが常につきまといます。
第三に、収入に上限が見えてしまうことがあります。時間に限りがある以上、どんなに単価を上げても、開催回数を増やしても、必ずどこかで頭打ちになってしまうんですよね。
「頑張れば頑張るほど忙しくなる」という矛盾
そして、このギャップを埋めようと必死に頑張るほど、どんどん忙しくなり、気づけば理想とはかけ離れた日々を送ることになる。これが、多くのひとり起業家が陥る「講座ビジネスの罠」なんです。
この状況の皮肉なところは、真面目で責任感の強い人ほど、この罠にはまりやすいということです。
「受講生により良い価値を提供したい」と思って、個別サポートに時間をかける。 「もっと多くの人に届けたい」と思って、集客に力を入れる。 「収入を安定させたい」と思って、新しい講座を企画する。
これらはすべて素晴らしい想いから生まれた行動です。でも、その結果として、あなたの時間はどんどん忙しくなり、自由は失われていく。
つまり、良い講師であろうとすればするほど、理想の働き方から遠ざかってしまうという矛盾が生まれるんですよね。
多くの人が見落としている視点
ここで、多くの人が見落としている重要な視点があります。それは、「ビジネスモデル自体に問題がある可能性」という視点です。
多くの人は、講座ビジネスがうまくいかない時、自分のスキル不足や努力不足を疑います。
「もっと集客を頑張らないと」
「セールス力を向上させないと」
「時間管理をもっと効率化しないと」。
でも、これらの改善策では根本的な解決にはならないんです。なぜなら、「あなた依存」の構造そのものは変わらないからです。
スキルを向上させても、努力を増やしても、結局はあなた一人がすべてを背負う構造は変わりません。むしろ、スキルが向上すればするほど、より多くの仕事を抱え込むことになりがちです。

あなたが感じている疲労感の正体
もしあなたが今、
「講座は好きだけど、このままの忙しさは続けられない…」
「もっと自由に働きたいのに、どうすればいいかわからない…」
「収入を増やしたいけど、そのための時間がない…」
と感じているなら、あなたは今、まさに「講座ビジネスの罠」にはまっているのかもしれません。
でも、この感覚は決してあなたの甘えや能力不足ではありません。それは、構造的な問題に直面している証拠なんです。あなたが感じている疲労感や焦燥感は、「もっと自由に、もっと効率的に価値を提供したい」という健全な欲求の表れでもあります。
新しい視点の必要性
講座ビジネスそのものは素晴らしいものです。人に教えることの喜び、感謝されることの充実感、自分の知識が誰かの役に立つ実感。これらは、何物にも代えがたい価値があります。
問題は、その価値を提供する「方法」や「仕組み」なんですよね。
従来の講座ビジネスの枠組みにとらわれず、新しい視点で価値提供の方法を考える。それが、理想と現実のギャップを埋める第一歩になります。
あなたの知識や経験、そして人に教えたいという想いは素晴らしいものです。その価値を、より多くの人に、より効率的に、そしてあなた自身がより自由に提供できる方法があるとしたら、興味を持ちませんか?
でも、安心してください。この罠から抜け出す方法はあります( ̄▽ ̄)
次回は、講座ビジネスが抱える具体的な限界について、さらに詳しく探っていきたいと思います。
ではでは、今日はこの辺で。。。( ̄▽ ̄)