個人事業と会社の違いとは?日本における8割の会社の実態を解説!
Last updated on 2022年12月16日 By 杉田健吾
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あなたは「会社(法人)とは何か?」と考えたことがありますか?このブログを読んで下さっている方は、「会社(法人)の魅力」が少しずつ分かってきている頃かなと思います。
今回の記事では、元国税で現在はひとり起業家(ひとり社長)専門のお金と税のコンサルタントである僕が、そもそも「会社(法人)とは何か」という話をしたいと思います。
賢く節税をしたいひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
会社は大企業だけではない
冒頭で僕は「会社とは何か」という問いを皆さんに投げかけました。会社というとどんな会社が思い浮かびますか?
多くの人が想像する会社とは大企業
会社と聞いて、こんなことが思い浮かんだのではないでしょうか?
「えっ?会社?そんなもん毎日出勤してるから分かっているわい!」
「日曜日の夕方、『あ〜明日から会社だあ〜』って考えると憂鬱になるあれでしょ……。」
「出勤したら出勤したで、『あの資料は?この資料は?』って上司からガミガミ言われるし、できることなら行きたくないけど、生活するためには働かないといけないから、仕方なく頑張って行っているあれでしょ……。」
一般的に会社っていうと、まあまあ大きい企業のことをみなさん想像しますよね。
僕がいっている「会社」とは「自分でつくる会社」のこと
しかし、僕がこの記事でいっている会社は、そんなサラリーマンの方たちが日々グチを言いながら、それでも頑張って働いてる大企業のことではないんです。
・自分でつくる会社
・社長ひとりの会社
・夫婦だけの会社
・家族だけの会社
こんな感じの「小さな」会社のことです。
会社とは何?日本の8割の会社の実態
この章では、会社の仕組みを簡単に説明します。
あなたの思っている会社のイメージが覆るかもしれません。
会社は「株主」と「経営者」の双方がいて初めて成り立つ
会社(法人)って本来は、「株主(出資者)」がお金(資本金)を出して会社をつくります。その会社に社長などの役員を雇って(これを経営者といいます)、株主がつくった会社の経営をこの社長などの「経営者たち」に任せます。そして、「この経営者たちは株主が出資した資金(資本金)を使って事業を行い、その資金でしっかりと儲けて(利益を出して)、その儲けを株主に還元(配当)する」というのが会社本来の役割ですね。
つまり、会社とは本来「お金を出す人(株主)」と「会社を経営する人(役員)」は分離しているものなんですね。あなたが最初に想像した「多くのサラリーマンの方が働く大企業」のイメージですね。
日本の会社の8割以上は「株主=経営者」
多くの人がイメージする会社とは、先述した「株主≠役員」の大企業であるにもかかわらず、日本の会社の8割以上は、「お金を出す人(株主)」と「会社を経営する人(役員)」が分離していません!「お金を出す人(株主)」と「会社を経営する人(役員)」が一心同体になってる会社がほとんど、ということなんです。
なぜ「株主=経営者」という会社がほとんどであるかというと、個人事業をやってた人がそのまま会社をつくっただけの会社がほとんどだからです。つまり、日本の会社(法人)のほとんどが、会社本来が持つ機能というものを持っておらず、本来の役割を果たしていないというのが現状です。すなわち、実態は個人事業と一緒。
会社とは名ばかりで、その実態は個人事業、個人商店に毛が生えただけ。社長ひとりの会社や夫婦だけ、家族だけの会社なら、個人事業に毛が生えただけの状態になってしまうのも納得ですよね。
会社と個人事業の違いって?
では個人事業と会社の違いって何なのでしょうか?実は、法人として登記しているかどうかだけの違いなんです。つまり、個人事業主がその事業を法人登記すれば、その事業がそのまま会社(法人)になるだけということです。事業の内容も、事業をやってる人も全く一緒でも、ポイントは「法人登記しているか」だけです。
・法人登記していれば会社
・法人登記していなければ個人事業
たったそれだけなんですね。
まとめ
今回の記事では、そもそも会社(法人)とは何か、について原点にかえって解説をしました。
今回のポイントを整理しましょう。
・日本の会社の8割以上は「株主=経営者」
・個人事業と法人の違いは「法人登記をしているか」
「法人登記するなんてそんな面倒くさいことなんでするの?」と思われた方は、ぜひ他の記事を読んでみてください。このブログでは「会社(法人)のお得なメリット、すなわちサラリーマンや個人事業主と比べて、めっちゃお得な税金が安くなるという技」をたくさん紹介していますよ。
次回もお楽しみに!