でもベンツで節税って本当に必要?

Last updated on 2023年8月1日 By 杉田健吾

あなたはどんな節税対策に取り組んでいますか?僕のレクチャーでは数々の節税対策を紹介していますが、僕のレクチャーを読んで下さっている方は、節税対策に興味がおありですよね。ということは、僕が紹介した方法をすぐに実践しようとして下さる方が多いのではないでしょうか。

でも少しだけ自分の心に聞いてみてください。「その節税対策、あなたに本当に必要ですか?」今回のレクチャーでは、節税対策を取捨選択する重要性についてお話します。

今回の内容は

高額のものを購入すると税金が減る!?
高額なものを買うときは個人名義ではなく法人名義で買おう
新車よりも4年落ちの中古車がおすすめ

本末転倒な節税対策に注意せよ
その車、本当に必要ですか?
節税の目的は税金を払わないことではない

まとめ

高額のものを購入すると税金が減る!?

最近は何回かにわけて、「減価償却費」を使った節税対策について紹介しています。簡単におさらいをしておきましょう。

高額なものを買うときは個人名義ではなく法人名義で買おう

こちらのレクチャーでは「車や家のような高額なものを買うのであれば、個人より法人で買う方がおすすめ」という話を書きました。

大きな理由は2つありましたね。

・何年かにわたって、全額経費にできるから

・維持費や修理代、さらには保険なんかも経費にできるから

個人で車を買ったとしても、経費にはなりませんからね。どうせ同じ金額を払って購入するのであれば、少しでも手元にお金を残せる方法で購入したほうがよいです。

新車よりも4年落ちの中古車がおすすめ

こちらのレクチャーでは、どうせ車を買うのであれば、新車よりも4年落ちの中古車の方が節税効果が高いという話も書きました。

車は「耐用年数」という国税庁が定めた期間に応じて、何年かにわけて経費にしなければいけませんが、4年落ちの中古車であれば購入年に全額経費にできる可能性が高いからです。一度に経費になる金額が大きければ大きいほど、税金は少なくなりますよね。

本末転倒な節税対策に注意せよ

車を使った節税対策は賢く行えばかなりの効果があります。ただし、注意していただきたいことは、「あくまでも車を買う必要があるのであれば」という前提があっての話、ということです。車を買う必要がないにも関わらず、利益が出たから節税目的で車を買うというのは、目的と手段が逆になっていませんか?

その車、本当に必要ですか?

例えば、500万円の車を法人で買うとしましょう。減価償却費として何年かに分けて一部ずつ経費になるので、法人税率が30%とすると、150万円を節税できるというのは間違いではありません。

個人で買ったとしても経費にはなりませんし、法人で買った方が経費にしやすい上に節税にもなるしお得ですが、それはあくまでも車を買う必要が「今ある」場合に限ってです。車を買う必要がないのに節税したいからといって、車を無理やり買うのは節税とは言いません。単なる浪費です。確かに支払う税金は減るかも知れませんが、それ以前に車を買うお金500万円が手元から出て行ってしまうので、本末転倒ではありませんか?

節税の目的は税金を払わないことではない

絶税の目的は一体なんでしょうか。一度冷静になって考えてみてください。実は、「節税対策になる」と聞くと、経費をなんとか作り出そうとして、ついついいらないものまで買ってしまう社長さんが意外と多いんです。

150万円の税金を節税するために500万円のお金払って車を買うって、本当に大丈夫?

それよりも税金150万円払ってでも、350万円の現金を手元に残しておいた方が、その後の事業資金として有効活用できるんじゃないの?

「ベンツで節税」「フェラーリで節税」これらの言葉は、ちょっと甘い言葉に聞こえるので騙されやすいんです。ほかにも「不動産買って節税」「〇〇買って節税」なども甘〜い言葉に聞こえるので、ついつい反応してしまう…。

でも、そこでちょっと立ち止まって考えて欲しいのは、ベンツも不動産も〇〇も経費にはなるかもしれませんが、「あなたが買う=お金が出て行く」という点です。つまり、減価償却は経費にはなるのですが、その前に物を買うのでお金を払っているということを忘れないでくださいね。

必要のないものに無駄なお金を払って手元現金を減らしてまで、その節税する必要ありますか?そこをしっかりと考えてくださいね。節税の本当の目的は、「いかに会社と個人の手元にお金を残し、それをさらに有効活用していくか?」です。

まとめ

今回のレクチャーでは、節税対策の取捨選択をする重要性についてお話しました。今回のレクチャーのポイントは次の3つです。

・節税対策のために買おうとしている車や不動産、本当に必要なものですか?

・減価償却は経費にはなるが、その前にお金を支払っているということを忘れずに

・節税の本当の目的は「会社と個人の手元にお金を残し、そのお金をさらに有効活用すること」

税金を減らそうとついつい不必要なものまで買ってしまうという方は、本来の目的を見失わないように注意してくださいね。