え〜!?彼へのプレゼントが経費に?

Last updated on 2023年9月4日 By 杉田健吾

本日はクリスマスイブで街中がきらめいてましたね。(僕は行ってないですけどね。。。)クリスマスは1年で一番街が輝く日と言っても過言ではないですよね。あなたは誰とどのように過ごしましたか?仕事よ仕事。私にクリスマスは関係ない!なんて言わないでくださいよ。

クリスマスといったら誰かにプレゼントをする人も多いのではないでしょうか。彼氏彼女、奥さん旦那さん、お子さんなどプレゼントしたい相手って沢山いますよね。プライベートなお付き合いならプレゼントはもちろんポケットマネーで購入するべきですが、経費で買いたいなって思ったことありませんか?

でもどこまでなら経費として購入できるか知りたいですよね。そこで今回は、彼へのプレゼントを接待交際費として経費にする方法をお教えします。この方法を使えば、ほとんどの人へのプレゼントを接待交際費で落とせるようになりますよ。

今回の内容は

彼氏に渡すクリスマスプレゼントを経費にできる?
旦那がいるのに彼氏なんて駄目に決まってる!?
彼氏がクライアントだったらOK?
誰かに贈り物をしたら交際費

交際費の贈答って誰にあげたものまでOKなの?
個人事業の経費の範囲はとても限定的
法人が経費にできる範囲はめちゃくちゃ広い

交際費の範囲「事業に関係ある者等」の本当の意味
ひとり起業家にとって交際費の範囲は「みんな」
プライベートはビシッとポケットマネーという選択も

交際費の範囲が広いからって言ってもほどほどに

彼氏に渡すクリスマスプレゼントを経費にできる?

ところで先日ですが、とある女性起業家の方からこっそりとこんなことを聞かれました。「今度のクリスマスに彼氏に(旦那さん以外の)プレゼントを渡したいのですが、これって経費になりますか?」というもの。

旦那がいるのに彼氏なんて駄目に決まってる!?

これ、あなたならどう思いますか?「えっ?彼氏って、旦那いるのに?え〜そんなの許せない!でも羨ましい。」「あ〜そんなのダメに決まってるでしょ!気分的に許せないからダメ!!!」なんて個人的な感情が入っちゃいますよね。ははは。確かに気分的にはちょっと許せないですね。しかもその彼が、若くてイケメンだったらもっと許せない。けど羨ましいっていう複雑な気持ちになっちゃいますね。

彼氏がクライアントだったらOK?

だから経費になんて絶対に認めたくないというあなたの気持ちもよ〜くわかります。でもね。この場合、彼氏って言うからいけないんです。彼氏って言うから経費は微妙になるのですが、これが取引先だったらどうでしょう。もしくはあなたのクライアントさんだったら?またはお世話になっている会社の、お世話になっている若手社員さんだったら?よく打ち合わせで使うラウンジのイケメンスタッフだったら?よく接待で使ってるバーのマスターだったらどうなるでしょうか?

誰かに贈り物をしたら交際費

あなたは覚えていますか?人に何かものをあげた場合って、経費になるとしたら何費になるのでしたっけ?いわゆる贈答した場合ってやつですね。そうです、そうです、交際費ですよね。でね、この交際費の範囲ってどこまでがOKだったか覚えてますか?交際費って簡単に言うと人を”もてなす”ための費用でしたよね。覚えていますか?えっ?覚えていない。。。それでは復習しましょう。

交際費って法律になんて書いてるかというと、法人の場合は「交際費、接待費、機密費

その他の費用で法人がその得意先、仕入先、その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答、その他これらに類する行為のために支出するもの」となってます。ちゃんと「贈答」のために支出するものって書いてありますよね。ということは人に贈り物をする行為は贈答なんだから、ここだけを見ればクリスマスプレゼントはまさに贈り物、贈答ですから、交際費になりそうですよね。

交際費の贈答って誰にあげたものまでOKなの?

贈答のための支出が交際費になると言っても、彼に送るプレゼントはダメでしょって思いますか?確かに全くあなたの会社の事業に関係していない彼だったらダメでしょうね。でも、じゃあ誰にあげたものまでならOKなの?その範囲は?そうそう。どこまでが交際費として経費に認めてもらえるのか?誰にあげたものまで経費に認めてもらえるの?って気になりますよね。

さすがに旦那に内緒でこっそり付き合ってる若いイケメンの彼氏に渡すプレゼントまで経費にできんの?って思いますよね。でも、彼氏彼氏って言うからいけないんです。覚えていますか?法人の交際費の範囲ってめちゃくちゃ広いってことを。

個人事業の経費の範囲はとても限定的

個人の場合は交際費の範囲って実は限定されてましたよね。個人の経費の範囲って、原則は「事業に直接関係したもののみ」ということです。ここは交際費であっても同じです。なので、個人の場合の交際費の範囲はあなたの事業に直接関係してる人に配ったもののみということになります。そうなると、さすがにバーのマスターに渡したプレゼントは厳しいですね。だってあなたの事業に直接関係してないでしょ?って言われそうですからね。

法人が経費にできる範囲はめちゃくちゃ広い

でもね。これが法人になるとどうなるのかというと、経費にできる範囲がめちゃくちゃ広いのが法人の交際費でしたよね。法律になんて書いてあるかもう一度見ると、「得意先、仕入先、その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答、、、」つまり、その範囲は「事業に関係ある者等、、、」ってことです。

事業に関係ある者?えっ?個人とどこが違うの?って思ったあなた。いやいや全然違うでしょ?“直接”が抜けているんですから。しかも”直接”が抜けた上に、さらに「等」がついてる!どうですか?この意味わかりますか?

交際費の範囲「事業に関係ある者等」の本当の意味

「事業に関係ある者」って、直接的な関係だけじゃなくて間接的に関係ある者も含むということですからね。だから個人に比べ法人の交際費の範囲はかなり広いということです。しかもさらに、まだそこに「・・等」がついている。どこまで広げるねん。まさに「どんだけ〜」あ〜また書いてしまった。

ひとり起業家にとって交際費の範囲は「みんな」

しかもこれは自分のビジネスに直接関係している取引先だけに限られたものではなく、間接的に関係する者も含み、さらに自分の会社の役員や従業員、株主等も含むとされていて、しかも、さらに、その最後に、まだ「・・等」がついている。「どんだけ〜」って。と言うことは、僕たちひとり起業家でひとり社長にとって、事業に関係ある者等って、考えようによってはみんなちゃうの?って話ですよね。どうです?そう思いませんか?

プライベートはビシッとポケットマネーという選択も

こういう風に考えたら、あなたが旦那に内緒でこっそり付き合ってる彼氏って、あなたの会社の事業に間接的に関係する者等に含めることできませんか?って話ですね。ふふふ。あ〜〇〇さん、なんか悪い顔になってますね〜。何かいいこと思いついちゃいましたか?まあね、そうは言ってもね、さすがに彼に渡すプレゼントぐらい自分のポケットマネーでビシッと払いたいですよね。

交際費の範囲が広いからって言ってもほどほどに

今回は、彼へのプレゼントを接待交際費として経費にする方法について解説してきました。彼氏に限らず誰かにプレゼントする場合は、贈答になるので交際費が使えそうですよね。そして、交際費で贈答できる相手の範囲は「事業に関係ある者等」ということでした。だから、彼氏も事業に関係ある者等に含まれていれば交際費として経費にできるというわけです。

僕たちひとり起業家ひとり社長って、考えようによっては周りのみんなが事業に関係ある者等に含まれますよね。だって、将来の顧客になるかもしれないし、宣伝してくれるかもしれないですからね。だから、彼氏といえども事業に関係ある者等に含まれると考えることができて、プレゼントも経費にできるんです。ただね。経費で落としたプレゼントって貰いたいですか?って話です。

ということで今回は頭の体操的に、交際費の範囲の広さをイメージしてもらうために、あえて彼氏へのプレゼントでも交際費にできるかどうかを考えました。だからといって、あまり調子に乗って何でもかんでも交際費にして、やり過ぎないでくださいね。それでは良いクリスマスを!!