二次会も経費?
Last updated on 2023年8月3日 By 杉田健吾
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あなたは、ほとんどの会社が交際費は年間800万円まで全額経費にできるってことを知っていましたか?えっ、もちろん知っている?では、社内交際費を知っていますか?社内交際費のことは知らない人も結構いるのではないでしょうか。そこで今回は、新年会の二次会を例に社内交際費について紹介します。社内交際費を知らないと、今回紹介する社長のように、自腹で社員を接待することになっちゃいますよ。
二次会は経費にできないから社長の自腹?
先日、社員が5名の会社(法人)の社長からこんなことを聞かれました。「会社の新年会に全社員(5名)で行った後に、一部のスタッフ2名と僕(社長)の3人で二次会に行きました。一次会は社員全員参加なので経費で認められるけども、二次会は2人帰ったから経費として認められないんですよね?だから二次会の費用はいつも僕(社長)のおごりなんです。」とのこと。
おお〜さすが社長!太っ腹〜って思ったんですが、あなたはどうしていますか。この話を効いて僕はちょっと驚きました。まだまだそんなイメージが残っていたんだ〜ってね。どうして二次会が経費にできないと思っているのでしょうか。
二次会も経費にできるけど科目が違う
確かに一次会は会社のスタッフ全員での新年会なので、まあ程度の差はありますが経費(福利厚生費)でいけそうですよね。じゃあ二次会となるとどうでしょうか?これは、一次会だからOKとか、二次会だからダメという話ではなく、結論から言うと両方とも経費にしてOKです!
ただ何が違うのか?と言うと、一次会は福利厚生費として経費にして、二次会は交際費として経費にするということです。経費の科目が違うだけで、経費は経費ですよということです。簡単に言うと、社員全員の親睦を深めるための〇〇会なら福利厚生費だし、一部の役員や社員だけで親睦を深めるためや慰労するために行った二次会等は交際費になりますよと言うことです。いわゆる社内交際費ってやつですね。
年間800万円までの交際費なら全額経費にできる
なんだ。結局経費なんだ〜って、そうなんですよ。これ、結構勘違いしている社長さんが意外と多いんです。資本金が1億円以下の中小企業の場合、つまりほとんどの会社が交際費は年間800万円までは全額経費にすることができます。スタッフが10名程度の会社であれば、交際費が年間800万円もあれば十分ですよね。さすがに二次会、三次会でそんなに使うわけがないですからね。
ただ、二次会も交際費で経費にできることを知らずに、社長が太っ腹〜として未だにポケットマネーでスタッフに接待してるなら、その心意気はすごいと思います。でも、交際費として経費にしていいんですよと言うことで〜す。
二次会も経費にしたいなら交際費を使いましょう
今回は、新年会の二次会を例に社内交際費について紹介しました。今回紹介した社長と同様に、一次会は経費にしているけど、二次会は社長の自腹で開催している人も多かったのではないでしょうか。その理由は、二次会は全員参加ではないことが多く、福利厚生費で経費にするには全員参加が基本だと思っているからではないでしょうか。
しかし、二次会は福利厚生費にできなくても、交際費で経費にすることができます。交際費を全額経費にできるのは年間800万円までという枠がありますが、小規模の会社であれば年間800万円の枠があれば十分ではないでしょうか。二次会のみならず、三次会や一部の従業員・役員だけで開催された飲み会も社内交際費でOKです。
なお、社外の人を接待した場合、一人当たり5,000円以下に収めれば800万円の交際費に含めなくても良いという決まりがありますが、社内交際費には適用されません。いくらであっても交際費になります。交際費が年間800万円を超えそうという会社はお気をつけくださいね。