なぜかお金が残らない人がまずするべきこととは?

Last updated on 2022年10月16日 By 杉田健吾

僕の周りのひとり起業家の方から最近よく聞く話の一つがこれ……。

「結構稼いでるはずなのにお金がないんですよ〜」

「昨年の比じゃないくらい売上が伸びているのに、なぜかお金が残ってないんですよ〜」

実は私も当てはまるよ……、という方いらっしゃるんではないでしょうか。

この記事では、元国税で現在はひとり起業家(ひとり社長)専門のお金と税のコンサルタントである僕が、手許にお金を賢く残すためにまずするべきことを紹介をしています。賢く節税をしたいひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

今回の内容は

売上のことしか考えていない起業家は失敗する?
自分のビジネスの収支を把握しよう

まとめ

売上のことしか考えていない起業家は失敗する?

「結構稼いでいるのにお金がない」

「昨年の比じゃないくらい売上が伸びているのに、なぜかお金が残ってないんですよ〜」という方が、次にぶつかる壁があります。

それは、「このまま行ったらかなりの売上になる……。そうなるともしかして税金ってどうなるの?もしかして私ってやばい?」という壁です(笑)

こういう場合、僕ははっきり言います。

「うん……。このままだとやばいよ……。早めに何か手を打ったほうがいいよ、準備したほうがいいよ」ってね。これね、いったい何が原因か?というと、実は簡単なことなんですね。

これね、実は売上のことしか考えていないから……です。

これだけです、はい終了……。意味わかんね……、ですよね。

いやね、ひとり起業家の方って、いやひとり起業家でなくても、多くの起業家の方に共通することなんですが、やっぱ売上だけしか見てない!

「今年は年収1,000万円行くぞ〜」でそれを達成できたら、「次は年収2,000万円だ〜」でそうなったら一気に「年収3,000万円行くぞ〜」「次は5,000万円だ〜」ってね。だいたい僕の予想だと「自分でコミットしたら今月200万円ぐらいはいける!」ってなってくるぐらいの方が一番やばいかな?

「えっ?何がやばいの?月収200万円超えるってめっちゃすごいし、めっちゃいいやん!」

そうですよね、そう思いますよね。

でもね、月収200万円くらいの方に一番多いのが、最初に言った「結構稼いでるはずなのにお金が残ってないんですよ〜」って方です。

「なんで?月収200万円も稼いでいたら、めっちゃお金あるんじゃないの?」って思いますよね。でもね、意外とそうでもないんです。

売上って一言で言っても、一括払いもあれば分割払いもあります。分割払いでも12ヶ月払いもあれば24ヶ月払いもある、いやいや36ヶ月払いなんてのもありますよね。例えば今月200万円売上げたぞ〜って喜んでいても、全てが36ヶ月払いだったら月に入ってくるお金って6万円ぐらいですよ。

「えええ?たったの6万円?」って……、そうなんですよ。これでは、自宅の家賃も払えないですよね。

なのになんか月収7桁稼いだ成功者みたいな気分になるので、お金使っちゃう……。

洋服もバックも欲しくなります。

しかも、ひとり起業家としてはまだまだなので、売上を上げるためにせっせとお金を使うことが多いです。例えば、高額のセミナーや起業塾に一生懸命通ったり、起業家仲間と交流したりです。そのうえ、きちんと節税対策もやってないと最後にとどめでどか〜んと税金や社会保険がやってきます。

で、そんなお金残ってね〜し……、みたいなことに……涙

しかし、そんな状況を打破する方法が、実はあるんです。



自分のビジネスの収支を把握しよう

お金を手許に残したいのであれば、目先の売上だけでなく、収支を把握しましょう。

先に紹介した「稼いでるのにお金がほとんど残っていない」という人に共通して言えることは、自分のビジネスの収支がまったくもって分かっていないということです。

月々の収支計算なんか当然やってない、売上の管理や経費の領収書なんて年に1回税理士さんに丸投げ状態という方がほとんどです。つまり、自分がわかる売上という数字だけしか把握していないからお金がなぜ手元にないのか分からないですよね。収支を把握すると聞くと、なんだか難しいような気がしてしまいますが、さほど難しくありません。ビジネスも家計と同じなんです。

家計管理をしようと思ったら、まず家計簿をつけて自分がどれくらいお金を使っているか把握しましょう、とかって聞いたことありませんか?まずは、お金がどれくらい入ってきて、どれくらいでていっているかを知ることから始めましょう。自分で帳簿をつけてみるのもいいですし、税理士さんへの依頼を年に1回から3か月に1回に増やしてみるというのも手です。

結局ね、売上という名目上の数字だけしか見ていないと、「いったい自分のビジネスでお金って回ってるの?いったい自分の手元にいくら残せてるの?」ということがまったく分からなくなるんですね

だから、収支を把握するだけで、現状はもちろんのこと、先を見据えた事業の計画をたてることだってできちゃうんです。


まとめ

この記事では、お金が手許に残らないひとり起業家がまずするべきことを紹介しました。きっと心当たりのある方、多いのではないでしょうか?お金を残したいのであれば、まずは収支の把握から始めましょう。

この第一ステップをクリアするだけで随分とお金が手許に残るようになりますよ。

このブログでは、ひとり起業家のためになる節税やお金を貯めるノウハウの話をしています。気になる方はぜひ他の記事も覗いてみてくださいね。