【減価償却の魔法編】社長なら無税のお金を使いこなそうぜ!

Last updated on 2023年5月19日 By 杉田健吾

少し前から「無税のお金を使い倒せ!」というテーマで「〜〇〇編」と連続で書いてますが、ちょっとシリーズっぽくなってきましたね。どうでしょうか。無税のお金の使い倒し方が分かってきましたか?

今回のレクチャーは「減価償却編」です。減価償却費を上手に使いこなすことができると、あなたの資産が量産体制に入ることができるんです。その結果、どんどんお金が増える一方に…。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

今回の内容は

減価償却費ってなに?
資産を買っても一度に全額経費にできない
普通乗用車は何年で経費にできる?

減価償却費を賢く活用して、無税のお金をどんどん作ろう
利益で残ったお金を使って不動産を購入する落とし穴
借金を使って不動産を購入したら、利益が0円に!?
一度しくみを使えるようになると資産は増える一方

まとめ

減価償却費ってなに?

みなさん「減価償却費」という言葉は聞いたことはありますよね。起業家の方であればみなさん知っていると思いますが、車を買ったり家を買ったりしたら確定申告する時に出てくる、あのよくわからない経費のことです。

資産を買っても一度に全額経費にできない

「名前は聞いたことあるけど、減価償却費ってそもそも一体何なの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。減価償却費は会計特有の考え方なので、少しとっつきにくいですよね。

事業のために使われる建物や器具備品、車などの資産は、一般的には時の経過によってその価値が目減りしていきます。このような資産のことを「減価償却資産」といいます。減価償却資産は、買ったときに全額経費になるのではなく使用した期間に応じて経費になります。その経費のことを「減価償却費」というんですね。少し難しいですよね。

例えば、会社の事業用として車を500万円で買った場合、最終的には500万円全額が経費にはなるのですが、一度に全額経費にできないんです。車って通常は何年も使用するので、その使用期間に応じて経費にしてくださいということになっているんです。ただ、その「使用期間」といっても、その車を何年使うかは人それぞれなので、国の方で「耐用年数」なるものを決めて、その耐用年数をかけて経費にしてくださいと決められているんです。

普通乗用車は何年で経費にできる?

車の耐用年数は、排気量や用途などによってそれぞれ違います。ここでは、500万円の普通乗用車を買ったときの減価償却費をざっくりと計算してみましょう。

普通の乗用車の耐用年数は6年と決められていますので、次のように計算します。

500万円÷6年=83万円

毎年83万円ずつを経費にすることができるんですね。厳密には、定額法か定率法かによっても減価償却費は変わってきますが、ここではざっくり「500万円の車を買ったら毎年83万円程度しか経費にできないんだ」ということを理解していただければOKです。

減価償却費を賢く活用して、無税のお金をどんどん作ろう

減価償却費についてはなんとなくお分かりいただけたでしょうか。減価償却費の説明はこれくらいにしておいて、ここからが本題です。今回のレクチャーは「この減価償却費を賢く活用して、無税のお金を作り出そうぜ!」という話です。

前回のレクチャーで「借金も無税のお金ですよ」という話をしましたが、「この借金(無税のお金)を使って、不動産や車を買ったらどうなるの?」という話を掘り下げてしていきます。

利益で残ったお金を使って不動産を購入する落とし穴

例えばあなたの会社の今期の決算が、次の数字でほぼ確定しようとしているとしましょう。

・売上 3,000万円

・経費 2,000万円

・利益 1,000万円

この利益1,000万円のお金で、1,000万円の中古マンションを現金で買ったとします。この中古のマンションを買ったお金1,000万円は、さきほど説明した車と同じく一度には経費にはなりません。この中古マンションの耐用年数が20年だとすると、今期に減価償却費として経費にできるのは「1,000万円÷20年=50万円」、たったの50万円だけになります。

ということは、会社の最終利益は「1,000万円-50万円=950万円」、この950万円の利益に対して税金がかかるので、税金は300万円ほどになるんです。

しかし、現金はマンションを買ってしまったので手元に残っていないにも関わらず、後から税金を300万円払ってねみたいにやってくるので、「そんな金残ってね〜し…」ってなるんですね。減価償却費の落とし穴ですね。

借金を使って不動産を購入したら、利益が0円に!?

減価償却費の落とし穴を逆手にとって、賢く節税する方法があります。例えば、会社で2億円の借金をして、2億円の中古マンションを1棟買ったとしたら、どうなるでしょうか。

2億円の借金はまずは「無税のお金」なので、この2億円には税金はかからないですよね。2億円のマンション1棟の減価償却費はというと「2億円÷20年=1,000万円」、つまり減価償却費という経費が1,000万円増えるので、今期の利益1,000万円がな、な、なんとゼロになる!

またまた1,000万円の無税のお金が作り出されましたね。しかも、来年以降も毎期毎期1,000万円ずつ経費になるので、どんどん無税のお金が量産されるんです。元のお金が借金という無税のお金を使って作り出した経費なので、自分で稼いだお金を一切使っていません。無税のお金がぐるぐると回って、さらに無税のお金を作り出しているってことですからね。その投資効率を考えてみたら、どんだけ〜ですよね。

一度しくみを使えるようになると資産は増える一方

このしくみが使えるようになると、あなたの資産は量産体制に入るので爆発的に増えていきます。だって借金使ってどんどん収益を生み出す不動産や事業に投資していけばいいということですからね。そして、利益が出たら、その利益を消すだけの不動産を借金してまた買えばいいんです。その不動産を担保にして、またさらに借金をして不動産を買っていって…どんどん資産を増やしながら、減価償却費なる「魔法の経費」をどんどん作り出して、またまた利益を消す!!!

これが無税のお金を使い倒す最強の技ですよね。お金持ちがどんどん資産を増やしていく理由がわかりますよね。結局お金持ちは借金と税金を賢く使って、さらにどんどんお金持ちになっていくんです。

まとめ

今回のレクチャーでは、減価償却費という魔法の経費を使った無税のお金の作り出し方を紹介しました。今回のポイントは次の3つです。

・減価償却資産は買ったときに一度に経費にできない

・減価償却費を上手に活用したら、無税のお金が量産できる

・「借金」×「減価償却費」のダブル使いが最強

みなさんも早くしくみ作りに取り組んで、どんどんお金持ちになっちゃいましょう。無税のお金の使い倒し方シリーズは残すとこをあと1編です。お楽しみに!