出張旅費の日当だけで月20万円はどのくらい凄い?旅費交通費の凄さは持続力!

Last updated on 2022年12月29日 By 杉田健吾

社長であるあなたが出張した場合の旅費交通費の凄さを実感していますか?

いままで、出張した場合の旅費交通費が節税にとってとても効果的だという話をしてきました。そのため、旅費交通費の凄さを理解していただけたかもしれません。しかし、旅費交通費によって経費が増えるだけで、何が凄いのか理解できない人も多いと思います。

そこで今回は、この旅費交通費の凄さを紹介します。凄さを理解している人も、まだ理解できていない人も、最後まで読んでみてください。

今回の内容は

旅費交通費で得するクライアントさん
日当だけで月20万円を越える
ニヤニヤが止まりません

旅費交通費がお得になる理由を解説
日当は社長に支払う経費
経費が増えると節税になる

旅費交通費は効果が持続する
月10万円でも年間120万円の経費
月10万円でも10年で1000万円の経費

出張旅費規程を導入しよう

 

旅費交通費で得するクライアントさん

今回は、僕のクライアントさんからの嬉しい報告を紹介します。

 

日当だけで月20万円を越える

先日、僕がコンサルしている方と月に1回の打ち合わせをしました。そこで、今月の出張旅費を計算してみたところ、出張旅費の日当が月20万円を超えそうだとわかったのです。おおお!めっちゃいい感じですよね。

しかも、今月は宿泊が何日かあったので、日当以外に宿泊費や運賃でも差額が出そうでした。おおお〜。ますます、いい感じですよね。

このペースでいったら、日当だけで年間200万円は軽く超えそうですね〜。なんて、二人で満足気に話していたんです。

 

ニヤニヤが止まりません

日当だけで200万円を超えたら、実効税率30%としても、税金で60万円以上は節税になりますよね。(ニヤニヤ)

所得税や社会保険も考慮したらいくらになるのでしょう。(ニヤニヤ)

 

と二人でニヤニヤしていたんです。

 

旅費交通費がお得になる理由を解説

少し考えてみてください。出張旅費って、出張してお金が実際にかかっているから、それを経費にしているのですよね。お金を払って利益が減っているだけなのに、何がお得なのかわからない。と思っていませんか?

 

実は、ただ経費を支払って利益が減っているわけではないんです。ここが大事なポイントです。それでは、なぜ出張の旅費交通費がお得になるのか考えてみましょう。

日当は社長に支払う経費

気付いている人がいるかもしれませんが、出張旅費の「日当」って、実際にはお金が発生していません。それなのに、社長がもらえるお金だからすごいんです。しかも、それが旅費交通費として経費になるからすごい。つまり、社長が出張すればするほど役員報酬とは別に会社からお金がもらえる仕組みになっているんです。

しかもそれが経費になるからすごいということです。

 

経費が増えると節税になる

経費が増えるということは、まず、法人税の節税になります。次に、経費が増えるので消費税の節税にもなります。

さらに、社長がお金を会社からもらえるのに、給料ではないので所得税や社会保険の対象にもなりません。つまり、会社からもらっているお金は増えるのに、所得は増えないから税金等も増えないのです。

 

まあ、気付いていた人もいるとは思いますが、何度もお伝えしないと意味がわからない人も多いと思うので、解説してみました。なぜ旅費交通費がすごいのか、わかっていただけたでしょうか?

 

旅費交通費は効果が持続する

旅費交通費が力を発揮するのは、持続力があるからといっても過言ではありません。旅費交通費の仕組みは一度作ってしまえば、そのときだけではなくその後ずっとその効果が続くのです。

 

月10万円でも年間120万円の経費

まあ、今回報告のあったこの方は月のうち20日間程度はあちこちで、セミナーをやったり、打ち合わせをしたりと、何かと出張が多い方でした。そのため、日当だけで月に20万円以上になるということもありえます。

しかし、宿泊がない社長さんなら20万円も日当を出すのは難しいかもしれません。月20万円までいかなくても、日帰りの出張で日当5,000円を支給して20日出張すれば、月10万円になります。

月に10万円でも15万円でも日当が出せるなら、日当だけで年間120万円〜180万円も経費を増やすことができるのです。それによって、年間36万円~54万円も節税になります。

 

月10万円でも10年で1000万円の経費

旅費交通費は単年度で効果が切れるわけではありません。何年も続けていると旅費交通費の日当だけでも以下のような金額になります。

日当月10万円月15万円月20万円
1年間120万円180万円240万円
3年間360万円540万円720万円
5年間600万円900万円1,200万円
8年間960万円1,440万円1,920万円
10年間1,200万円1,800万円2,400万円
20年間2,400万円3,600万円4,800万円

 

すごい金額ですよね。しかも、これが日当だけですからね。ちなみに実効税率30%の場合の、節税額は下表の通りです。

旅費交通費月10万円月15万円月20万円
1年間36万円54万円72万円
3年間108万円162万円216万円
5年間180万円270万円360万円
8年間288万円432万円576万円
10年間360万円540万円720万円
20年間720万円1,080万円1,440万円

45歳から65歳までの20年間だけでも、700万円以上の節税が、旅費交通費の日当だけでできてしまいます。日当でもらった金額と節税した金額を、すべて貯金していれば、3,000万円以上の貯金ができます。老後の2,000万円問題も解消しますね。

 

出張旅費規程を導入しよう

今回は、社長であるあなたが出張した場合の旅費交通費の凄さを紹介しました。この旅費交通費って、今までなかった経費を作り出しているってことですからね。すごいと思いませんか?

しかも、その経費を誰かに払うのではなく、社長本人がもらえるということですからね。この凄さ、わかってもらえますか?ということで、出張旅費規程をまだやっていないという社長さんは、早く導入した方が良いですよ。

 

ではでは、今日はこの辺で。次回もお楽しみに。