海外旅行に行くのなら「支度金」を使ってスーツケース買ってよ〜

Last updated on 2023年1月30日 By 杉田健吾

前々回の記事で、海外旅行の旅費を経費にしたいなら「ご利用は計画的に!」という話をしました。そして、前回の記事で「海外旅行好きなら旅費規程の導入やるべきだ!」という話をしましたね。

どうですか?旅費規程の導入を検討する気になりましたか?なになに?旅費が経費になる以外のメリットが知りたい?それでは今回は、旅費規程のメリットである「支度金」について解説していきます。支度金も出張手当と同じく、無税のお金なので、しっかり活用しましょう。

今回の内容は


海外旅行なら支度金が出せる
支度金とは「支度するためのお金」
支度金の必要性
大手企業以外では活用されていない支度金

支度金10万円は少ない?
10万円でも無税のお金は貴重
夫婦で社員なら20万円の支度金

海外出張に行くなら支度金をもらおう

海外旅行なら支度金が出せる

なぜ、海外旅行に旅費規程が良いのかというと、「支度金」というものが出張者に出せるからです。支度金を支給するには、もちろん旅費規程を賢く作成していなければなりません。また、海外旅行に仕事を絡めなければなりません。いや、あくまで仕事がメインの旅行でなければなりません。

支度金とは「支度するためのお金」

そもそも、支度金って何?と思ったかもしれませんが、支度金は「したく金」と読み、その名の通り海外出張の「したくをするためのお金」です。

例えば、国家公務員の旅費規程には次のように書いてあります。

「支度料とは、外国旅行において内国旅行とは異なる準備・携行品等を要することから、これらの費用に充てるため支給する旅費である。」つまり、海外に出張するためにはいろいろと携行品などを準備する必要があるので、その準備にかかるお金として一定の額を支給しますよということです。

支度金の必要性

海外出張をするとなったら、それなりに準備が必要ですし、準備にはお金が必要ですよね。だって、海外出張となれば期間も1週間とか10日間とか長くなることが多いでしょう。そうなればスーツケースや旅行用カバン、携帯の充電器などの備品もいろいろと買わなければいけないですよね。

だから、「準備するためのお金を会社が負担してあげましょう。はい、10万円!!」なんてことになるんですよね。なんて太っ腹な話ですよね。でも、このようなやり方は、大手企業でも役所でも、昔からず〜っとやっていることなんです。

大手企業以外では活用されていない支度金

大手企業では当たり前の「支度金」なんですが、中小企業や個人事業主ではほとんどやっていないのが現状です。なぜなら、そもそも旅費規程なんてあることも知らない中小企業が多いからです。たとえ知っていたとしても、作っていない中小企業がほとんどです。

さらに、個人事業主の場合は、事業主本人には出張旅費規程のような規程は適用できないときている。だから僕は、個人事業主も早く法人化した方が良いですよと言っているんです。そして、旅費規程のような規程を作って、大手企業がやっている賢くもズルい手法を、中小企業やひとり起業家の会社でもやりましょうよ!って話をしているんです。

支度金10万円は少ない?

みなさんは支度金の10万円が少ないと思いますか?たった10万円なら、旅費規程を導入しなくても良いと思いますか?

10万円でも無税のお金は貴重

たった10万円でも、支度金は全額経費になるし、無税の状態であなたのお財布に入ってくるお金です。簡単に言えば、おこづかいですね。しかも支度金は、給料ではないので当然所得税もかかりませんし、社会保険の対象にもなりません。もらったあなたが、完全に自由にできるお金です。

当然、海外出張のためにスーツケースを買ってもいいお金です。すでにスーツケースがあるなら、買わなくてもかまいません。

夫婦で社員なら20万円の支度金

支度金は出張する社員や役員1人あたりの金額です。そのため、夫婦2人が社員(役員)で、一緒に出張に行くのなら2倍の20万円がもらえます。いいと思いませんか?

海外出張に行くなら支度金をもらおう

今回は「支度金」について紹介してきました。なぜ海外旅行には旅費規程がいいのかの答えのひとつが支度金です。支度金は出張旅費規程に定めることで利用できるようになります。支度金は海外出張の支度をするために支給するお金です。そのお金は、無税でもらうことができ、使わない場合でも返済する必要はありません。

支度金の金額は会社によって違いますが、5~10万円程度が相場です。夫婦2人が社員(役員)なら、2倍もらうことができます。いかがですか?旅費規程による支度金。お得だと思いませんか?

なになに?そんなもんじゃ足らない?もっと海外出張&旅費規程のメリットはないのか?って?この程度じゃ、納得してもらえないですか?そうですか。なかなか厳しいですね。仕方ないですね。それでは、次回はもうちょっと書かせていただきますので、お楽しみに!

ではでは、今日はこの辺で。