節税は税理士さん任せにしていて大丈夫?

Last updated on 2023年9月8日 By 杉田健吾

節税は税理士さんに任せておけばなんとかなる…なんて思ってませんか?そんなことは…ほぼ…無理です!!

今回のレクチャーでは、「節税を税理士さん任せにしていたらどうなる?」についてお話しします。ぜひ税理士さんに申告を依頼するときの参考にしてくださいね。

今回の内容は

税理士さん選びは慎重に!
税理士さんに申告を依頼すると税金が高くなった
税務調査対策はばっちり!

税理士さんの数だけ税理士さんのやり方がある
税理士さんは全国に8万人もいる
いろいろなタイプの税理士さんがいる

ひとり起業家におすすめの税理士さんってどんな人?
ひとり起業家の立場を分かってくれる税理士さんがおすすめ!
ひとり起業家の経費の幅は大きい

おすすめの税理士さんはひとり起業家向けの税理士さん

税理士さん選びは慎重に!

先日、とあるクライアントさんからこんなお話をききました。

税理士さんに申告を依頼すると税金が高くなった

その方は昨年までは自分で確定申告をしていたらしいですが、ご自分のビジネスの売上がだんだんと伸びてきたので、今年から税理士さんに確定申告をお願いしたそうです。

まあまあの料金をお支払いして、領収書やレシートをドサっと渡して、うまくお願いしますと…。ところが蓋を開けてみると…なんじゃこりゃ〜〜!(by 太陽にほえろ!のGパン…ふる)状態。な、な、なんと…、提出した領収書やレシートの半分ぐらいは経費として認めてくれなかったそうです。結局たくさんの税金を払うことになったみたいなのです。

税務調査対策はばっちり!

「確かに昨年まではなんでもかんでも経費に入れて申告していて、確かにあれはあれでやり過ぎだったかもしれませんが、今回の申告はこれはこれでやり過ぎではないの?」と思われたそうです。

その税理士さんに聞いてみたらしいのですが、税理士さんは「今回は初めてですから、きっちり厳しくしときましたからね。これで税務調査があっても、まったく大丈夫!完璧ですよ!」とおっしゃったみたいです。

税理士さんの数だけ税理士さんのやり方がある

僕はこの話を聞いて、あちゃ〜またかぁ〜と思いました。

税理士さんは全国に8万人もいる

あなたは全国に税理士さんが何人くらいいるか知っていますか?実は、税理士さんは全国に約8万人(令和5年7月現在)いて、全国のコンビニの数より多いんです。「そんなにいるの!?」と驚きませんか?

税理士さんは機械ではなく人間なので、もちろんあなたとの相性というものがあります。つまり、8万通りの相性があるということです。

いろいろなタイプの税理士さんがいる

税理士さんっていろんな方がいらっしゃるんです。とにかく絶対に文句の出ない申告書を作ることに命をかけていて、「おたくの税理士さんって税務署より厳しいのでは?」と思うような税理士さんもいます。「うちの事務所は何十年も税務調査が来ていません!」というのを売りにしている税理士事務所もあります。

それはそれですごいのですが…でもそれってクライアントさんは求めてないかもしれないですよね。とはいっても、税理士さんというのは、本来は中立の立場ですから、そりゃ〜やっぱり厳しい方がいいのかもしれませんが…でももうちょっとやり方があるんじゃないの?と私は思ってしまいます。

先にお話しした社長さんも「これでは高いお金を払って税務調査をしてもらったようなもんですねぇ。」とうなだれていました。

ひとり起業家におすすめの税理士さんってどんな人?

みなさんもやっぱ税理士さんはきちんと選んだ方がいいと思いますね。とはいっても、どんな税理士さんを選んだらいいのか分かりませんよね。

ひとり起業家の立場を分かってくれる税理士さんがおすすめ!

僕が税理士さんを選ぶとしたらやっぱりひとり起業家の立場をわかってくれてる人がいいです。

ひとり起業家は、中小企業や大きい会社と違って、プライベートとビジネスがかなり混ざっていることが多いです。これはある程度仕方がないことなので、これを杓子定規に他の大きい会社と同じように経費を判断されると正直つらいところがありますよね。

やはり出来るだけひとり起業家独自の特性というか、ひとり起業家だからできるひとり起業家のための節税というものを考えてほしいと思いますね。

ひとり起業家の経費の幅は大きい

僕からしたらひとり起業家ならこんなものも経費にできると思っています。

・外で食べる飲食代

・スーツやジャケット等

・国内も海外の旅行(絶対出張にして経費にした上で日当も出したい)

・懇親会

・セミナーへの参加

・起業家仲間とのランチ会

・あくまで法人の場合に限りますが、できることならバックも財布もメガネも靴も化粧品などなど…

これらを頭ごなしに「ダメ!」というのではなく、どうやったら経費になるかサポートしてくれる税理士さんがいいです。「この費用は経費にできるか微妙ですが、こうやったら経費にできる確率が上がりますので、いっちょ頑張ってみますか」ぐらいのこと言ってほしいなあ〜と思います。

要は「どうやったら経費にできるの?」ということを税理士さんにはもっと教えてほしいですよね。とは言っても、すごく素晴らしくてひとり起業家のことをわかってくれている税理士さんもたくさんいるので、できるだけそういう税理士さんとめぐり合ってくださいね。

おすすめの税理士さんはひとり起業家向けの税理士さん

今回のレクチャーでは「節税を税理士さん任せにしていたらどうなる?」というお話をしました。今回のポイントは次の3つです。

・税理士さんの中には正しい申告書を作ることに命をかけていて、節税の観点を持ち合わせていない人もいる

・ひとり起業家の立場を分かってくれる税理士さんがおすすめ

・どうやったら経費になるかを一緒に考えてくれる税理士さんを探そう

税理士さんにも得意な専門があります。「ひとり社長」や「ひとり起業家」の顧客がたくさんいる税理士さんを探してみてはいかがですか?ひとり起業家の知り合いに紹介してもらうのもアリ、税理士さんのホームページをみてみるのもアリだと思いますよ。