なんで誰も教えてくれなかったの?

Last updated on 2023年4月6日 By 杉田健吾

先日ある懇親会で、まあまあ稼いでいる起業家とお話をする機会がありました。「ちゃんと手続きをすれば社長にも賞与は出せますよ」みたいな話をしたら、その方は社長にも賞与を出せることを知らなかったそうでした。

社長にも賞与が出せること、知らない方が多いのではないでしょうか?今回のレクチャーでは、知っている人と知らない人がいるのは何故?という話をしたいと思います。

今回の内容は

知ろうとしなければ誰も教えてくれない
税理士さんの仕事は節税の提案をすることではない
税理士さんがなにもしてくれないという声がある
何でもかんでも税理士さん頼みはいけない

税理士さんを賢く活用している社長がしていることとは?
社長自身が自ら勉強する
コツさえ掴めば問題ない!

まとめ

知ろうとしなければ誰も教えてくれない

社長にも賞与が出せることを知らなかった起業家の方は「賞与が出せるなんて初めて聞きました。」「もう何年も社長をやってますけど、そんなこと誰も言ってくれなかったです。」「税理士さんも教えてくれなかったですよ〜」とおっしゃってました。

このような話、まあまあ結構僕の周りでは聞きます。なんでこんなことになるのでしょうか?なんで誰も教えてくれないのでしょうか?

税理士さんの仕事は節税の提案をすることではない

その理由は、あなたが知ろうとしないからです。えっ?それってどうよ!特に税理士さんなんかそれを教えるのが仕事じゃないの?と思われた方、違います。

税理士さんの仕事は基本はこの3つです。

・税金の計算を正しくする

・書類を作成する

・何か分からないことがあれば相談に乗る

つまり、あなたから何かアクションがなければ、あなたが提出した資料、あなたから聞いた話を基に税金を計算して書類を作成するのが仕事です。これが基本です。

税理士さんがなにもしてくれないという声がある

たまに「顧問税理士が何もしてくれない」と言っている方を見かけます。しかし、先ほどお話ししたように、税理士さんの仕事は税金を正しく計算し、申告をすることです。この方の言っている「何もしてくれない」というのは、節税のコンサルティングのような「プラスアルファ」を何もしてくれないということだと思います。

では、なぜ、節税のコンサルティングはしてくれないのでしょうか?それは何故か?節税のコンサルティングって、実はすごく面倒なんです。めちゃめちゃ手間がかかるんです。だから、わざわざ面倒くさい節税のコンサルティングを、何にも知らない社長にするわけがないからです。

何でもかんでも税理士さん頼みはいけない

しかも、税理士さんは、そこまで顧問料をもらっていないでしょうからね。たぶんそこまでいろいろと税理士さんが自主的に考えて提案してくるとなると、顧問料は月10万円以上、いやもっともらわないと割に合わないと思います。

だって、会社で独自で節税対策や会計のことをしっかりやるために人を雇ったら給料いくら払いますか?って考えたらわかりますよね?最低でも月給20万円以上は払わないとそんな人は雇えない。いや給料のことや税務のことを任すとなると、それなりの立場でないとやはり任すのは心配ですよね。となると、中小企業なら部長級以上、なんなら役員級の人が欲しいってなりますよね。そうなったら月給50万円以上は払わないと雇えない。そんなもんではないでしょうか。

そう考えたら、税理士さんの顧問料って月に2万とか3万円多くても5万円ぐらい(安いですよね)。たったこれだけでそこまでやってくれますか?という話ですね。まあ多くは期待できないでしょう。

税理士さんを賢く活用している社長がしていることとは?

先ほど税理士さんは何でもかんでも教えてくれないという話をしました。しかし、これがまったく同じ顧問料にも関わらず、月に3〜5万円しか払ってないにも関わらず、税理士さんを使い倒してる社長さんがたまにいらっしゃいます。節税やお金周りのいろんな有益な情報を税理士さんから得ている社長さんがたまにいらっしゃいます。

なんででしょうか?何が違うのでしょうか?

もうお分かりですよね。

社長自身が自ら勉強する

社長がめっちゃ勉強しているからです。社長自らがめっちゃ勉強して情報を仕入れ、その上で税理士さんを賢く活用しているからなんですね。

学校の先生に置き換えたら、分かりますよね。あなたが学校の先生だった場合、めっちゃ勉強していて賢い生徒とまったく勉強せずに遊んでる生徒では、教え方が変わりますよね。教える内容が全然違いますよね。

まったく勉強しない生徒には、初歩の初歩からしか教えられない。でも、めっちゃ勉強して賢い生徒には、中学生だったとしても先回りして、高校生の解き方を教えたりしますよね。どんどんレベルの高い難しい問題を質問してきたら先生も勉強して必死で教えようとしますよね。それと同じです。

コツさえ掴めば問題ない!

ただ、学校の勉強と違うのが、経営の世界です。学校の勉強は、自分で覚えて、自分で問題を解けるようにならないといけませんが、経営はそうじゃないんです。

ポイントだけ押さえておけば大丈夫ですからね。難解な難しい部分は覚える必要もないし、自分で解く必要もない。知って理解して判断してやってもらえばいいってことですね。知ってポイントを理解できて良い悪いの判断ができたら、あとは誰かにやってもらえばいいってことですよね。つまりコツを掴めばいいということですね。

結論を言えば、よく勉強してコツを掴んでいる社長さんには、税理士さんも一目置かざるを得ないので、いろいろと情報もくれるし、社長さんが賢く税理士さんを活用できますよという話ですね。

まとめ

今回のレクチャーでは、節税対策を知っている社長と知らない社長がいるのはなぜ?という話をしました。今回のポイントは次の3つです。

・税理士さんは節税対策をなんでも教えてくれるわけではない

・節税対策が知りたかったら社長自らが勉強するべき

・勉強したうえで税理士さんを賢く活用しよう!

ということで、社長はやっぱ知る努力、知るための勉強そしてコツの掴み方には、しっかりと時間とお金を投資すべきなのだなあって思いますね。例えば、このレクチャーを熟読するとか僕のコンテンツを何度も見るとかね!気になった方は、他のレクチャーも読んでみてくださいね。