白紙の領収書って知ってる?

Last updated on 2023年9月27日 By 杉田健吾

あなたは白紙の領収書で経費計上すると脱税になるって知っていましたか?白紙の領収書とは、金額が記載されていない領収書のことです。金額が書かれていないので、受け取った方が金額を自由に書けますね。そのため支払ってもいない金額を記入し、経費を水増しすることで利益を少なく見せることができるのです。

利益を少なくすることで税金が少なくなるから節税になると思っている人もいますが、この行為は脱税ですので絶対に止めましょう。そこで今回は、白紙の領収書を知り合いの話と共にお伝えします。

今回の内容は

白紙の領収書集めをする知り合いの話
領収書を見てビックリ
昔に流行った白紙の領収書

節税したい気持ちはよくわかる

節税と脱税では大違い
白紙の領収書も立派な脱税行為
脱税を頑張るのではなく賢く節税しよう

白紙の領収書なんて使わなくても節税できる

白紙の領収書集めをする知り合いの話

以前、僕の知り合いに経理の仕方を教えていたときの話です。

領収書を見てビックリ

経費の領収書を持ってきてもらったのですが、その領収書を見ていたら一部の領収書を見たとき、「ん?んん?んんん?」と違和感を感じました。あれ、この領収書、あっ、この領収書も。ん〜〜。あらら。やっぱりこれは、やってるなぁ、って思ってしまったんですね。

なになに?って思うでしょうが、これ、利益が出すぎたときに社長がついついやってしまうことだったんです。あ〜あ、ついにやっちゃったか〜と少し残念な気持ちになりましたが、でも気持ちはわかります。これ?もう気がついていただけましたよね?「白紙の領収書」ってやつですね。

昔に流行った白紙の領収書

白紙の領収書って一時はものすごく流行りました。手っ取り早く経費を水増しして税金をごまかそうとした時に使う方法ですね。でも、今でもやっている人はやっているんだなあ〜なんて感心しながらその領収書を眺めていました。

そうしたらその知り合いがね「何かおかしい?もしかして、わかるの?」って聞いてきたんですね。「うん、、、。」って答えたら、「まじ?やばっ!」って焦ってる。「いやいや、僕だから大丈夫ですよ」って安心してもらって、「でもこのやり方はまずいよな〜」なんて話をしました。

節税したい気持ちはよくわかる

やはり急激に利益が出ると、人ってなんとかしたいって思うんですよね。このまま何もしなかったら税金でがっぽり持っていかれるって思ったらなんとかしたくなるんです。例えば1000万円の利益が出たら、税金で約300万円持ってかれる。だとしたらみなさんどうです?なんとかならんのか?って思うのは当たり前ですよね。

そしてつい、ほんの出来心からやってしまうんです。これが恐怖の白紙の領収書集めですね。決算の前になると飲み屋のママにお願いして、「白紙の領収書ちょうだい」って回ってる社長たち。ん〜。この風景、微妙ですよね。でもね。飲み屋のママにお願いしてもらっているならまだ可愛いほうです。白紙の領収書を売っている業者までいるんです。それ買うの?って感じですよね。

節税と脱税では大違い

白紙の領収書ってね。やっている人はバレないって思っているのかもしれませんが、国税はけっこうわかっています。

白紙の領収書も立派な脱税行為

だってそういう社長の心理はわかっていますから。だからもし、そのような社長のところに調査が来たらかなりの確率でバレますね。しかもそういう領収書が一件でも見つかったら、その情報がすぐに国税では共有される。つまりこの領収書を使っていたらアウト!ってなるわけですね。

しかも白紙の領収書って、その社長は「節税、節税」って言ってましたが、いやいや節税じゃないですからね。これって脱税だよって。「セツゼイ」と「ダツゼイ」って一文字しか違わないけど、全然違いますよ!

脱税を頑張るのではなく賢く節税しよう

もしこのような脱税が見つかったら、重〜い罰金を払わないといけないことになりますからね。結局は損をしますからね。なので僕は、こんな方法は絶対にオススメしません。そんな危ないことしなくても、もっといい方法あるでしょ?

それが旅費規程とか住宅規程とかっていう社内規程を使った節税ですよね。これらの規程を賢く作れば、白紙の領収書なんかせっせと集めなくても、領収書のいらない経費をどんどん増やせるし、社長の手元に会社の利益を持ってこれる。こんないい方法、他にはないですよね。なので僕は旅費規程等の導入をオススメしています。まだやってない社長!早く取り入れた方がいいですよ。

白紙の領収書なんて使わなくても節税できる

今回は、白紙の領収書についてお話ししてきました。急に利益が増えると、税金も急激に増えます。そして、税金を何とかしようと思うんですよね。いらないものを買って経費を増やす人もいますが、中には魔がさして架空の経費を計上してしまう人がいるんです。その代表例として今回は白紙の領収書を紹介しました。

でも白紙の領収書を使って経費計上をするのは止めましょう。それは節税ではなく脱税ですからね。そして脱税の手口は国税もよくわかっているので、ほとんど見破られますからね。見つかったら重~い罰金が課せられて結局損をしますからね。

税金を払いたくないなら脱税に励むのではなく、僕のレクチャーで紹介する節税に励みましょう。旅費規程や住宅規程など規程を作るだけで節税になり社長の手元にお金が集まってきますよ。利益が増えてから慌てて考えるのではなく、早いうちから税金対策をしておきましょうね。それではまた。