起業仲間の経営する飲食店なら?知人の経営する飲食店も経費??
Last updated on 2023年9月6日 By 杉田健吾
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一人での食事も経費にしたいという社長さんてやっぱり多いですね。前回のレクチャーにも多くの反響がありました。ただし、前回の方法にも限度ってものがありますよ。毎回の食事がおもてなしのための下見っていう理由では無理があるし、おもてなしの回数と比べて下見が多すぎるのも不自然ですからね。
でも社長が一人で食事に行く理由って、おもてなしの下見だけではないと思うんです。たとえば知り合いが経営する店に行って応援してくるとか。そこで今回は、知人の経営する飲食店に行ったとき、その食事代を経費にできるのかについて解説していきます。
誰かをもてなすための下見なら一人でも経費にできる
前回のレクチャーでは、社長が一人で料理屋に行った場合でも、その目的や理由によっては交際費として経費にできますよという話をしましたね。ただし前回のお話は、社長が一人で飲食した費用は、普通だと経費には認められないということでした。これはお堅〜い税理士さんやうるさ〜い調査官にはやっぱそう言われるよねってことですね。この人達に相談しても「社長が一人で食事に?そんなもん経費になりますかいな!」ってやっぱり叱られそうですよね。
でもね。そもそもそのお店に行った目的が、お世話になった起業家さんを今度、おもてなしするための下見となったら、それってやっぱり交際費でいいんでないの?って話でしたよね。ここんところ理解していただけましたか?
知人の経営する飲食店の一人食事代は経費になるの?
そこで今日はもう一歩突っ込んで、同じように社長が一人でお店に食事に行った場合で、そのお店に行った目的、そのお店に行った理由が、今度は知り合いが経営する飲食店だったらどうなる?ってお話です。
こんな状況って、実は起業家の方ならよくある話ではないでしょうか。起業家の集まる〇〇会で一緒のYさんのお店にちょっと寄って行こうかなあ、なんてお話よくありますよね。どうせ食事するなら、お酒飲むならYさんのお店に行こうか、なんて話めちゃくちゃありますよね。
知人の経営する飲食店なら交際費でいいんでないの
ここで登場するのが、またしても交際費です。交際費って簡単にいうとなんでしたっけ?そうそう交際費って、自分のビジネスに関係する人を”もてなす”ために支出するお金でしたよね。ん?なになに?自分のビジネスに関係する人を”もてなす”ために支出するお金???
えっ?ということは…もしかして、知り合いのYさんのお店にわざわざ行って、ご飯食べてお金を使うことって、そのYさんをもてなすことになるってこと?
おお〜いいところに気がつきましたね。もちろんです。だって、法人の交際費の範囲ってめちゃくちゃ広かったでしょ。
ということで社長が一人で知人の経営する飲食店に、知人を応援するために、知人との親睦を深めるために、知人との今後のお付き合いを円滑にするために食事に行ったなら、それもやっぱり交際費でいいんでないの?って話ですね。う〜〜〜ん。やっぱり法人ってやめられないよなあ〜。
おもてなしの理由をたくさん作ろう
今回は、知人の経営する飲食店に行ったとき、その食事代を経費にできるのかについて解説してきました。お店を使っておもてなしするときだけではなく、お店の経営者をおもてなしすると考えれば、知人の飲食店の食事代も交際費で良いよねって話でした。
このように交際費って理由が思いつけば、屁理屈じゃなくてしっかりとした理屈が通れば、結構幅広く経費にできちゃうんです。そのためにはおもてなしの理由をたくさん作らなければいけませんね。そのためにも節税脳をしっかり鍛えていきましょう。ではでは、今日はこの辺で。