節税したいひとり起業家必見!法人と個人の利益の考え方の違いを理解すべし!

Last updated on 2023年1月4日 By 杉田健吾

法人の利益と個人の利益の違いを知っていますか?「利益ってもうけでしょ?法人も個人も同じでしょ」と思っている方、今回の記事は必見です。法人と個人の利益の違いを知っているだけで、あなたが支払う税金の額がドカンと変わってきますよ。

今回の記事では、元国税で現在はひとり起業家(ひとり社長)専門のお金と税のコンサルタントである僕が「法人と個人の利益の違い」を解説します。賢く節税をしたいひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

今回の内容は

これまでのおさらい:個人事業主と法人の税金の違い
個人事業主としてやる?法人としてやる?
個人事業主と法人、どっちの方が税金が安いの?

個人と法人で税金額が変わってくる理由ってなに?
「利益(もうけ)」とは、売上から経費を差し引いた金額
個人と法人では利益(もうけ)の考え方が大きく違う

節税をしたければ、税金を知ることが一番の近道
国はあの手この手であなたから税金をとる
知らなくて損をする世界から抜け出そう

まとめ

 

これまでのおさらい:個人事業主と法人の税金の違い

これまでの記事では、何回かにわたってこんな感じのお話をしてきました。法人と個人の利益の違いを解説する前に、おさらいをしておきましょう。

 

個人事業主としてやる?法人としてやる?

あなたのやっている事業は、個人事業主としてでもできるし、法人としてでもできるんです。そして、あなたの事業を「個人事業主としてやるか、法人としてやるかによって、支払う税金等の額がまったく変わってきますよ〜」という話をしました。

 

個人事業主と法人、どっちの方が税金が安いの?

個人と会社(法人)どっちが税金が安くなるのかというと、それはあなたの腕の見せ所です。

 

・どこまで節税脳を鍛えているか?

・どこまで節税の知識を持っているか?

・どこまで節税の7つ道具をちゃんと理解して活用しているか?

 

これら3つのポイントが重要でしたね。

 

個人と法人で税金額が変わってくる理由ってなに?

なんで個人と法人では税金額がそんなに変わってくるのでしょうか。答えは「個人と法人では利益(もうけ)の考え方が違うから」なんですね。

 

「利益(もうけ)」とは、売上から経費を差し引いた金額

税金は、利益(もうけ)に対して何パーセントと課されます。あなたは日本でビジネスをやって利益を得たんだから(儲けたんだから)、その利益(もうけ)に対して税金をちゃんと払いなさいよ、と言われているということですね。安全な日本でビジネスをさせてもらっているんだから、税金をちゃんと払うのは当たり前……ですよね。

では、利益(もうけ)って何だかわかりますか?「利益(もうけ)=売上ー経費」ですよね。売上から経費を差し引いた金額が利益であることは、個人も法人も同じです。

 

個人と法人では利益(もうけ)の考え方が大きく違う

個人と法人では利益(もうけ)の考え方が大きく違う」ということはみんなが知っているようで知らないことの1つです。それぞれの違いを紹介しましょう。

 

個人事業主の利益って?

事業主本人の取り分(つまりあなた本人の取り分)は、全部あなたが稼いだ利益に含められて、あなたの取り分も含めた利益に対してドカ〜ンと税金がかけられます。あなたが生活するためには生活費が必要ですから、稼いだ利益から生活費として毎月20万円をもらうとします。この20万円をもらおうがもらわまいが、あなたが支払う税金は変わらないんです。実は、サラリーマンから個人事業主になった方に「あなたの取り分は経費にならないよ」というとすごく驚かれちゃうんですよ。

 

法人の利益って?

会社(法人)からしたら、社長であるあなたの取り分は「役員報酬(給料)」という経費になります。なぜなら、個人とやってることは同じでも、法律上は「あなた」と「会社(法人)」は別物だからです。つまり、社長であるあなたのお給料分、会社の利益(もうけ)はなくなるのです。この仕組みを賢く活用すると、「あら不思議。個人にも会社(法人)にも、利益(もうけ)がなくなって、なんと税金が発生しない!」なんていう面白いことが起きるのですね。

 

節税をしたければ、税金を知ることが一番の近道

紹介した税金の仕組み、どれだけ知っていたでしょうか。節税をしたければ、「税金」を知ることが一番の近道ですよ。

 

国はあの手この手であなたから税金をとる

税金の世界って本当に複雑で難しくなっています。でも、複雑になっているということは、知れば知るほどそこには「目に見えない隙間」があるということなんです。だって、所詮は国があの手この手であなたから税金を取るために、税法という法律を難しく作ったんだから。

 

知らなくて損をする世界から抜け出そう

今も昔も私たちは「知らない=高い税金を払わされる」という世界に生きているんです。しかし、今も昔も「税金」を知って理解して、賢く節税している人たちはいるんです。あなたの近くにいるお金持ちは、実は「税金マスター」で賢く節税しているからお金持ちなのかもしれませんよ。そろそろあなたも知らなかったというだけで、「ものすごくムダな税金を払っている」かもしれない現状から、「ものすごく会社が損をしている」かもしれない現状から、抜け出そうではありませんか!

 

 

まとめ

今回の記事では、法人と個人の利益の大きな違いを解説しました。今回のポイントは、次の3つです。

・個人事業主の取り分は経費にはならない

・会社をうまく活用すれば、社長個人も会社も「税金を納めなくていい」という状況を作り出せる

・節税するためには、「税金」を深く理解しよう!

このブログでは、税負担を軽減して手元にお金を残す方法をたくさん紹介しています。他の記事も読めば、税金をコントロールする力を手に入れることができ、手元にお金が残るようになりますよ。気になる方はぜひ他の記事も覗いてみてくださいね。