起業家仲間との親睦旅行は?旅行に行くなら起業家仲間と行け!
Last updated on 2023年8月21日 By 杉田健吾
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あなたは友人や仕事仲間と観光目的で旅行に行ったときの費用を経費にできると思いますか?観光目的なんて遊びなんだから経費にできるわけないじゃんって思っていませんか?実際に多くの税理士さんは経費にできないと言うかもしれませんね。
でも僕の考え方は違います。あることが目的で旅行に行くなら、観光が主な目的であったとしても、しっかり交際費として経費にできると思っています。そこで今回は、友人や起業家仲間との親睦旅行が経費にできる理由について解説していきます。あなたもしっかりデザインして旅行を経費にしちゃいましょう。
友人や起業家仲間との旅行は経費にできない?
以前のレクチャーでは、慰安旅行に子供連れてったらどうなるの?って話を書きましたが、今日はその延長線上で、じゃあ友人や起業家仲間と旅行に行ったら、これは経費にはできないよね?って話をしていきます。
社員以外との旅行は福利厚生費にならない
起業家仲間との旅行って出張にできればいいのですが、単なる旅行だったらちょっと出張とは言いにくいですよね。じゃあ慰安旅行なんですって言っても、慰安旅行って以前のレクチャーで書いたみたいに、当社の社員にだけ認められる福利厚生費なんですよね。だから起業家仲間との慰安旅行は福利厚生費にはならないんです。
というか、起業仲間との旅行ってそもそも慰安旅行って言わないかな?となるとやっぱり起業家仲間や友人との旅行って、経費にするのは無理なの?って思っちゃいますよね。でも経費にする方法もあるんです。確かに何の計画もなしに起業家仲間と旅行に行って遊んで来ただけだったら、「それって社長の個人的な旅行でしょ?そんなもの会社の経費にはできませんね」って言われますよ。
ビジネスを円滑にするのが目的の旅行なら仕事でしょ
でもね。この旅行が起業家仲間と親睦を深めるための親睦旅行だったらどうでしょう?つまり今度チームを組んでとか、今度パートナーとして何かプロジェクトを一緒にやるから、そのメンバーみんなで旅行に行って親睦を深めながら仕事もしようぜ!ってなったら、どうなるでしょうか?
こうなってくると、この旅行は単なる個人的な旅行とはならないですよね。これは仕事でしょ?って思いが強くなってきますよね。だってそこに行かなければ、その旅行に参加しなければ、その後のプロジェクトが円滑に進まなくなるやん。自分のビジネスが円滑に進まなくなるやん。って話ですよね。おっ!いい言葉が出て来ましたね。この「円滑に進める」という言葉。いい言葉ですね。
見返りを期待した支出は交際費
実は自分の会社の事業を円滑に進めるために支出するお金って交際費になりやすいんです。国税用語的には「見返りを期待して」とも言いますが、要は取引先等の事業関係者からの見返りを期待して会社のお金を使ったら、その費用は交際費になりますよっていうことですね。
「交際費」か「寄付金」か「賞与」かは目的次第
そして見返りを期待せずに会社のお金を使ったら、その費用は交際費ではなく寄付金だってなる。さらに社長の全くの個人的なものに会社のお金を使ったら、その費用は社長の賞与になる。って話ですね。つまり、支払い先が同じでも目的によって、「交際費」か「寄付金」か「賞与」かが変わってくるって話ですね。
そう考えたら起業家仲間との親睦旅行ってどれ?って考えた時に、事業を円滑に進めるためにという見返りを期待して会社のお金を使っているんですよね。だったら親睦旅行の費用は交際費として会社の経費にしてもいいんでないの?って話ですね。
つまり経費にできるかどうかはデザイン次第
まあこれは僕が勝手に考える理論なので、実際の税務調査で調査官を納得させるのはちょっと骨が折れるかもしれませんが。でも理屈は通っているし、ここから先は法律には明記されていない解釈の問題になるので、やっぱりしっかりとデザインして経費にしたいですよね。そうじゃないと、僕たちのようなひとり起業家って「経費少な!!!」ってなりますからね。
親睦旅行を交際費にできるようにデザインしよう
今回は、友人や起業家仲間との親睦旅行が経費にできる理由について解説してきました。社員以外との旅行は福利厚生費にはならないので、友人や起業家仲間との旅行は経費にならないと思われがちです。でもその旅行って親睦が目的ですよね。そして親睦はビジネスを円滑に進めるために必要不可欠なものですよね。
それならこの親睦旅行はあなたのビジネスにしっかり役に立っているし、見返りを期待して支払った費用だから交際費として経費にして良いよねって話です。今回は僕の考えなので人によっては解釈が変わる可能性があります。そんな時はしっかりと説明して納得してもらいましょうね。しっかりデザインすることで経費を少しずつ増やしていきましょう。それではまた。