年商3,000万円のひとり社長の気になる実態とは?
Last updated on 2022年12月6日 By 杉田健吾
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前回の記事では、「大企業のサラリーマン社長よりも、年商3000万円のひとり社長の方が実は金回りがいい」理由を紹介しました。その理由とは、年商3,000万円のひとり社長は、その3,000万円のお金を自分が自由に動かせるから、そして税金をコントロールする力を持っているからでしたよね。
「お金を自由に動かせて、税金をコントロールする力を持っているって一体どういうこと?年商3,000万円のひとり社長って何者なの?」と思った方、いらっしゃいますよね。
今回の記事では、元国税で現在はひとり起業家(ひとり社長)専門のお金と税のコンサルタントである僕のまわりにいる「年商3,000万円超のひとり社長」の実態を紹介します。賢く節税をしたいひとり起業家は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
年商3,000万円のひとり社長の実態とは?
今回紹介する年商3,000万円のひとり社長さんはこんな方です。
・大手企業のサラリーマンから独立したあとすぐに法人(会社)を設立 ・業種はWebマーケティング ・会社を設立してから10年が経過 |
この記事では、A社長と呼ぶことにしましょう。
年商3,000万円台が1番お金が回しやすい
会社を設立してから現在までの10年の間で、会社としてはいろいろあったようです。しかし、現在はひとり社長として年商3,000万円台をキープしています。A社長はこういいます。
「年商3,000万円台が1番お金を回しやすい」
これって一体どういうことなんでしょう。
お金を自由に動かせるとは、経費を自由に使える!経費にできる理由も紹介
A社長はひとり社長の特権である「お金を自由に動かせること」をフル活用して、こんな生活を送っているんです。
・都内にオフィスを借りている
→これは説明もいらないくらい当たり前に経費になりますよね。
・神奈川にある家賃30万円の高級マンションに住んでいる
→社宅にして家賃の9割を会社が負担しています。社長個人の支出はなんと3万円です。
・600万円以上する高級車に乗っている
→法人名義で購入しているので、会社の持ち物です。
・食事会や懇親会はもちろんのこと、スポーツ観戦や映画鑑賞、ゴルフに、温泉、神社、仏閣巡りにたくさん行っている
→毎月の遊興費(接待交際費)の予算を50万円以上持っているので、経費にできます。他人が絡む行事は年間800万円までは、会社が負担してくれるので、遠慮なく使って人脈作りに励めちゃうんです。
・年2回は海外旅行…、旅行じゃなくて海外出張(視察)に行っている
→会社の売上を伸ばすための視察なので、経費にできます。
・週に2回以上は必ずスポーツジムで汗を流している
→福利厚生規程で定めているので経費にできます。
・売上を伸ばすために、英語と会計の知識が必要ということで、ビジネス英会話と会計の専門学校に通いだした
→売上を伸ばすためですので、受講料は会社負担ですよね。
・2年に一回オフィス用と自宅用のパソコンを最新機種に買い替えている
→会社の事務処理にパソコンは必須ですよね。これも会社負担です。
・本や雑誌や携帯電話料金なんかも全部会社が負担
→会社を存続させるためには日々勉強が必須ですし、携帯電話で取引先と連絡とりますからね。
・会社で掛け捨ての全額経費になる生命保険もかけている
→個人事業主にはできない法人だけの特権ですよね。
どんだけ~って感じですが、どうですか?A社長、めっちゃ贅沢な生活していますよね。これ全部、経費なんです。
気になる税金はどれくらい?A社長の支払っている税金はすごく安い
贅沢に経費を使った結果、A社長の会社は赤字なので、法人税はゼロです。
しかも、社長個人の給料(役員報酬)もそれほど高く設定していないので、所得税や住民税もめっちゃ安い。
A社長の生活レベルは、年収2,000万円以上の商社マンのような生活ですよね。
でも、年収2,000万円以上の商社マンと圧倒的に違うのが、税金などの安さです!
しかも、A社長の仕事はやたらと出張が多いので、出張旅費規程がガンガン使えるんです。出張旅費規程を作ることによって、出張に行くたびに「日当」がもらえるんでしたよね。 この日当、「会社は経費にできて、個人は所得税が課されない」という、すごく美味しいものです。こういった仕組み作りを行うことで、社長の手元にはしっかりお金が入ってくるんです。
年商3,000万円のひとり社長がお金を持っている3つの理由
「A社長はなんでそんなことできるの?」って…、このブログをいつも読んでくださっている方はもうお分かりですよね。
A社長が手元にお金を残しつつも、贅沢な生活、スキルアップなどができる理由を3つ紹介します。
①理由:A社長は自分の会社を持っているから
第一の理由は、言わずもがな「自分の会社を持っているから」です。
A社長が雇われのサラリーマン社長であれば、会社の経費を自由に使うことはできませんよね。A社長は、はやくに「自分の会社を持つ」ことの重要性に気づき、大手企業のサラリーマンから独立してすぐに法人を設立しています。
②理由:賢く仕組み作りをしているから
手元にお金を残すためには、賢く仕組み作りをすることが最も重要です。
賢く仕組み作りをしているからこそ、A社長はあの手この手で会社のお金を経費として動かすことができるんですよね。A社長は、なんでもかんでも好き放題に経費にしているわけではありません。
きちんと「住宅規程」や「旅費規程」、「福利厚生規程」などを作成して、経費にする仕組みを作っているんです。
その結果、めっちゃ金回りがいいし、なんかお金を持っているという状態になります。
③理由:税金をコントロールする力を持っているから
A社長が手元にお金を残すことができる最大の理由は、「税金をコントロールする力を持っているから」です。
僕は、ひとり起業家が一生懸命稼いだお金を狙っている1番の外敵とは何かというと、実は「税金と社会保険」だと思っているんですね。稼げば稼ぐほど、税金と社会保険が増えていき、気が付けば手元にお金が残っていない…なんてことも。
A社長は、「経費の仕組み作りを行い、自分の給料を安く抑える」という方法で、税金をコントロールしています。
(税金をコントロールする力を持っていない人の納税額をこちらの記事で紹介しているので、気になる方は読んでみてください。)
まとめ
今回の記事では、年商3,000万円超のひとり社長の実態に迫り、お金を持っている理由を紹介しました。
今回のポイントはこちらの3つです。
・年商3,000万円超のひとり社長の実態は、「優雅な生活を送っているのに税金がめっちゃ安い人」
・手元にお金を残すためには、「各種規程」の作成など仕組み作りが重要
・税金をコントロールする力がなければ、あなたの稼ぎは気が付かないうちに消えていってしまう
ということで、あなたも年商3,000万円超のひとり社長のように節税脳を鍛えて「税金をコントロールする力」を手に入れませんか?
このブログでは、ひとり起業家であるあなたの人生にとって大きなプラスとなる知識やノウハウをお届けしています。気になる方はぜひ他の記事も覗いてみてくださいね。